間取りをモダンにすることでおしゃれな平屋ができるだろうか、とお悩みの方もいるでしょう。
平屋の間取りをモダンにしておしゃれにするにはいくつかのポイントがあります。
さらに平屋のモダンな間取りの実例も紹介します。
目次
平屋をおしゃれにするには外観のデザインや屋根のタイプなどが関わってきますが、中の間取りも無関係ではありません。
平屋は部屋数を増やすには向いていませんが、階段の位置を気にする必要がないため、間取りの自由度が高く、開放的でモダンでおしゃれな空間を作り出しやすくなります。
おしゃれな平屋に住むならモダンな間取りがポイントになるといえます。
とはいえ、具体的にどうすればいいのか、ポイントを5つに絞ってみていきましょう。
回遊動線とは、家の中に行き止まりがなく一周できる間取りのことです。
完全に一周できなくても回遊しやすい動線の間取りプランに近づけることがモダンな間取りにするためのポイントのひとつになります。
回遊動線の間取りでは、各部屋や水回りへのアクセスルートが複数でき、最短距離に近いルートで移動ができるため、生活動線も家事動線も速く便利で、スムーズに移動できます。
また、行き止まりが少なく見通しが利きます。空間を遮断せず開放感があり広く感じることもメリットのひとつです。
回遊しやすい動線の間取りにするためには、部屋や各スペースの配置を工夫するだけでなく、できるだけ壁や間仕切りを減らす必要があります。
平屋の間取りでは2階がないぶん、構造や強度面での自由度はアップしますので、壁を減らしやすいとは言えます。しかし、物を置くスペースのために壁が必要な位置も考慮しておきましょう。
また、回遊しやすい動線は、生活の中心となるリビングやキッチンなどから各スペースへのアクセスがしやすいように設計されていますが、回遊動線のために廊下が長くなるなどかえって無駄なスペースを生まないよう注意が必要です。
平屋でモダンな間取りを作りおしゃれにするには、屋根をうまく使って空間にボリュームを出す方法があります。
吹き抜けとは、天井を作らずに上のフロアへ空間が抜けているスペースのことです。勾配天井とは、天井が屋根の勾配に沿って造られているものです。
そのため平屋では、吹き抜けというより勾配天井をうまく使うことがメインになります。
勾配天井では、天井裏や屋根裏といったデッドスペースがなくなり、天井位置が高くなるぶんの空間が広がります。
部屋の上部の空間が広がることで、モダンなイメージを演出しやすくなります。
勾配は屋根のラインと同じ角度になり、構造上必要な梁や束などの部材が露出することもあります。
部屋の位置や屋根のタイプによって、勾配天井は変わってきます。
切妻や片流れの屋根では、ロフトスペースも作りやすくなります。ベッドルームや収納スペースとして使うことで、居室スペースを広く使うことにつながります。
平屋でモダンな間取りを作りおしゃれにするには、パティオやスキップフロアなどで空間のデザインに変化を加えることも有効な方法です。
パティオとは中庭や裏庭を意味しており、家の壁や柱に囲まれたテラスのようなスペースを指します。四方を囲まれたケースと三方を囲まれたケースがあります。
サッシで区切られてはいますが、ダイニングやリビング、和室などの内部と一体の空間に感じられ、使用できるように設計されたスペースです。
一般的なガーデンスペースとは違って外部からの視線を気にせずに利用できる専用のガーデンスペースを指し、タイルやウッドデッキなどでフロアをおしゃれにデザインしてあります。
スキップフロアとは、床の高さをずらしてあえて段差を設けるスタイルです。元々は高低差や変形のある土地に対応するための方法でしたが、平屋では1段ないし2段程度の少ない段差で空間にデザインを加えることができます。
パティオもスキップフロアも、平面的な室内空間に変化を加えることで立体的になり、モダンでおしゃれな間取りにつながります。
ランドリールームとは、洗濯に関わる一連の家事を一貫して行えるスペースで、広さは3畳から4畳くらいが適当とされています。
普通は洗濯して干した後取り込んで畳むという流れのなかで何度か室内を移動します。アイロンがけや畳む作業は居室やリビングで行うことも多くなります。
ランドリールームには、洗濯機・乾燥機、室内干し、作業カウンターなどが備えられたスペースで、洗濯スタートからアイロンがけ、畳み作業まで同じスペースで完結します。
そのためリビングなどに洗濯物やアイロンなどの生活感を持ち込まずに済むほか、スペースも広く使えます。
モダンでおしゃれな平屋の間取りのイメージを維持するためにも大事なポイントになりそうです。
キッチンには、クローズドタイプ(独立キッチン)やカウンターキッチン、 壁付けキッチンなどのタイプがあります。
平屋でモダンな間取りのイメージといえばカウンターキッチンやアイランドタイプが浮かびますし実際に人気もあります。
ただ、キッチンのセレクトはまず自分たちのライフスタイルに合ったタイプを選ぶのが賢明です。
リビングやダイニングに目が届き一体的な空間を感じることを優先するならカウンターキッチンなどのオープンタイプ、人の出入りが多くキッチン空間をなるべく見せたくない・区切りたいならクローズドタイプの独立キッチンが向いているなど、キッチンのタイプには相性があります。
キッチンでは水や食器など家事の音が出ますので、テレビや動画の音声を妨げることもあります。
そのほか、L型キッチン、セパレートタイプなど多彩なタイプがありますので、将来的なイメージも含めてキッチンをセレクトしましょう。
平屋の生活の中心はリビングダイニングスペースです。
リビングダイニングから各部屋や水回りなどへ行きやすい間取りの配置にするのが基本です。
家の形や広さ、または方角などによって、リビングダイニングスペースを縦長に配置するのか、横長にするのか、それぞれに合ったタイプを確かめましょう。
平屋は2階に重量が乗らないため、構造・強度的に比較的自由度が高い間取りを設計できる傾向があります。
壁や柱の位置や量も自由度が高くなるため、窓も大きくワイドに取れることがあります。特に南面に大きな開口を取ることで、ナチュラルライティングをより採り入れるだけでなくリビングダイニングスペースに開放感が生まれます。
パントリーとは、キッチンの周辺に設置された収納スペースです。食品庫として常温の食品の保管に使われるスペースです。
そのほかに飲料水や保存食など、災害時の備蓄品や家電、洗剤のストックなど多用途に保管することができます。
キッチンまわりの雑貨をまとめて収納しておくことで、常にキッチンの整理整頓を維持できます。
勾配天井は天井ラインが高くなり、空間にボリュームがでます。
部屋の上部の空間が広がることに加え、梁などの部材をあえて木目のまま露出することでモダンなイメージを演出しやすくなります。
パティオスペースは多目的に利用できますが、第2のリビングとしても魅力的な場所になります。
平面的な間取りの空間に変化を加えることで立体的になり、よりおしゃれでモダンな間取りにつながります。
キッチンには、クローズドタイプ(独立キッチン)やカウンターキッチン、 壁付けキッチンなどのタイプがあります。
ご夫婦が比較的若く、子供が小さいうちはカウンターキッチンなどのオープンタイプが好まれる傾向があります。
スペースを効率的に使い、リビングダイニングスペースを広く使おうとすると、独立タイプや壁付けタイプが向いていることもあります。
いずれにしても、ライフスタイルに合わせてキッチンをセレクトすることでモダンな間取りを実現しおしゃれな平屋に住みましょう。
モダンな間取りでおしゃれな平屋に住むというテーマで解説してきました。
平屋の間取りをモダンにするポイントはいくつかあり、モダンな間取りの実例も多彩にあります。
平屋を検討中の方は、どのような間取りにしたいかをイメージしておくことをおすすめします。
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