2024.02.27
最近人気が高まっている平屋住宅。
しかし「平屋=広い土地」のイメージはありませんか?
じつは30坪前後の間取りでも、家族3人で快適に暮らせる居住空間を実現できるのです。
この記事では、平屋の家づくりでおさえておきたいポイントについて解説します。
参考事例も合わせてご紹介しますので、ぜひお役立てください。
目次
30坪は約100㎡の広さです。
厚生労働省によると、3人家族が豊かな住生活の実現の前提として、
多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積は、
約100㎡とされています。
つまり、30坪の広さがあれば、3~4LDKの間取りが可能です。
平屋のメリットは、2階がない分、動線がシンプルであったり、
間取りの自由度が高いのがあげられます。
またバリアフリーな間取り、優れた耐震性などのメリットも。
しかし、平屋で快適に過ごすには、日あたりの面や生活動線など、
間取りの工夫が必要です。
ここでは平屋のメリットとデメリットを解説します。
まずは平屋ならではのメリットを解説いたします。
1.オープンな間取りにできる
平屋は2階がない分、階段などの無駄なスペースがなく、
広々とした居住空間ができます。
また、天井を高くして、開放的な空間づくりも可能です。
さらに1階2階で分断されないので、
家族とのコミュニケーションをとりやすくなります。
平屋は、効率の良い家事動線をつくりやすいのが特徴です。
階段の上り下りがないので、掃除や洗濯などがワンフロアでできます。
またフラットな生活動線は、ちいさな子どもや高齢者、
身体的な制約のある人も、安全に過ごせます。
平屋は1つの階に部屋がまとまっているので、冷暖房の効率が高くなり、
ランニングコストを軽減できます。
また2階建てと比較して、メンテナンス費用もおさえることができます。
たとえば、屋根や外壁の修繕などは、おおがかりな足場を組まなくてすみます。
また水回りが2階にある場合、給排水管の老朽化により水漏れする場合も。
万一水漏れした場合、修繕範囲は2階の床だけでなく、1階の天井、床にも及びます。
しかし、平屋ならその心配がありません。
平屋は上からの荷重が少ないため、耐震性が高いといえます。
構造もシンプルなため、建物も壊れにくいのが特徴です。
またワンフロアになっているため、災害時には屋外へ避難しやすいのも
メリットでしょう。
つぎに平屋のデメリットや、間取りを決める際の注意点について解説します。
平屋は2階建てと比較すると、ワンフロアに居住空間がまとまっているので、
建築面積が広くなります。
つまり、土地の大きさによっては、希望の間取りを実現できないことも。
間取りを考える際には、
「家族それぞれの部屋がほしい」「趣味スペースをとりたい」「収納スペースがたくさんほしい」
など、優先順位を決めておくのがおすすめです。
必要なプランをイメージしてから、土地を選ぶようにしましょう。
平屋と2階建ての家の建築費用を比較すると、平屋のほうが高くなる傾向があります。
たとえば建築面積が30坪の家を建てる場合、平屋は30坪の敷地が必要なのに対し、
2階建ては15~17坪ほどになります。
敷地面積が増えると基礎工事も増えるので、工事費は高くなります。
また平屋は、屋根や外壁面積も大きくなる場合が多いので、その分の材料費や施工費がかかります。
したがって、工事費用は平屋のほうが高くなりやすいのです。
平屋は家族とコミュニケーションをとりやすいのがメリットですが、
それぞれの部屋の距離感が近くなり、プライバシーを確保しにくい場合もあります。
自分の部屋にいても、家族の気配を感じたり、自室の声が外にもれてしまうことも。
プライバシーが確保できるよう、間取りの配慮が必要です。
平屋は建物の高さが低いため、周辺環境の影響を受けやすくなります。
高い建物に囲まれた環境だと、日当たりや風通しが悪くなる可能性も。
また、せっかく大きな窓を配置しても、周囲の視線が気になる場合もあります。
周辺環境の影響を受けない工夫が必要です。
平屋で快適な暮らしを実現するために、おさえておきたいポイントを解説します。
ここでは30坪前後の平屋を想定して解説しますので、
プランニングする際には、ぜひ確認しておきましょう。
屋根の形状を生かした勾配天井や、吹抜けで天井を高くすると、
開放的で広々とした居住空間になります。
また採光や通風も重要です。
窓を大きくしたり、屋根に開口をあけて窓を設置するトップライトは、
ワンフロアの平屋でも、効率よく採光・通風ができます。
また間取りの中央に設ける中庭は、プライバシーも保たれながら、
自然光や風をしっかり取り入れられるので、おすすすめです。
また物が集中しがちなリビング・キッチンは、壁を取りのぞくことで
圧迫感をなくすことができます。
限られた広さで間取りを検討する際には、無駄のない動線をイメージすることが大切です。
たとえば、
「買い物から帰ったら、玄関からすぐにキッチンに行ける」
「脱衣所で脱いだものを、洗濯、洗濯干し、収納ができる」など。
コンパクトな動線をイメージすると、必要最小限の間取りが可能です。
プライベートエリアとパブリックエリアを分けると、
家族の生活音が気にならなくなります。
家族が共有する場と各個室のあいだに、廊下や収納を配置するなど、
音が伝わりにくい工夫をするのがおすすめです。
1階の床の高さをずらして、中階層をつくるスキップフロアや、
小上がりの畳スペースを設けるなどもおすすめです。
キッズスペースや、書斎など、プライベートなスペースとして活用できます。
平屋でも工夫次第で、十分な収納スペースを設けることができます。
玄関にはシューズクローク、各部屋にはクローゼットなど、
バランスよく収納スペースを配置するとよいでしょう。
天井の高さを生かした小屋裏収納やロフト、
またテレビ裏などの壁を利用して壁付収納にするなど、
片付けたものが見えない工夫をすると、すっきりとした印象になります。
ここからはグッドリビングで建てられた、30坪前後の平屋の事例をご紹介します。気になるおうちは詳細ページもぜひチェックしてみてください。
こちらは大きな窓を取り入れて、あかるく広々としたリビングに。
ナチュラルなインテリアでより柔らかな雰囲気になっています。
キッチンは、オープンキッチンを採用。
リビングとキッチンの壁をつくらず、より広く感じるリビングに。
またキッチンにいながらでも、家族の様子がみられて安心です。
こちらは生活動線を意識した間取り。
7帖のロフトスぺースは、トレーニングルームになっています。
少し広めにとってある5帖の洗面所は、洗濯物が干せるようになっています。
脱衣から洗濯、室内干しまで一部屋でできて、とても機能的です。
洗面所の隣には、ウォークインクローゼットと寝室が。
寝室と洗面所の間にウォークインクローゼットを設けることで、収納や身支度の動線も短くなります。
こちらはグレーとブラウンで統一された、高級感のある落ち着いた雰囲気のリビング。
大きな掃き出し窓から、たっぷりと光がはいり、あたたかみのある空間に。
広々とした印象の玄関は、シューズクロークと玄関を、あえて壁で仕切らないようにしています。
玄関からも光が入り、あかるい印象に。
キッチンは背面の可動棚やカップボードを配置。
収納力も抜群です。
今回は最近人気が高まっている平屋住宅について、
平屋のメリットとデメリット、平屋での快適な暮らしを成功させるための
おすすめポイントを解説しました。
フラットでストレスフリーな生活動線や、家族をいつも身近に感じるのは、平屋ならでは。
平屋の家づくりでおさえておきたいポイントをしっかりとイメージしながら、
プランニングしましょう。
私たちグットリビングには、ライフスタイルを楽しむ「平屋生活」といった商品がございます。
モデルハウスの見学会や、家づくりの相談会も行っていますので、
まずはお気軽に相談に来てください。