「家の屋根の形」と聞いて三角屋根を想像する人は多いと思います。三角屋根の家は、外観がとてもかわいいだけでなく、おしゃれでモダンな北欧っぽいイメージですよね。
今回は「三角屋根の家」について解説します。
実際に家を建てるとき、三角の屋根を選ぶとどんなメリットがあるのか?反対に、デメリットはあるのか?など、家づくりにおいて気になることが解決しますよ。
また、三角屋根以外にはどんな屋根があるのか?どんな家族が三角屋根の家に向いているの?という点も解説しています。
さらには、実際にグッドリビングのTATTA!で建てた三角屋根の家の実例写真もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
まず、三角屋根の家とは上の写真のような「屋根が三角になっている家」のことです。
子どもの頃に、お絵描きで三角屋根の家を描いたことがある、という人は多いのではないでしょうか。
三角の屋根はシンプルなのに特徴的、おしゃれでモダンなイメージと住まいとして洗練された印象が強い屋根の形です。
基本的には、三角屋根が採用されるのは一戸建て。マンションやアパートではあまり見ない形ですよね。だからこそ、三角屋根から溢れる「家」「マイホーム」というイメージにあこがれる人は多いようです。
三角屋根の具体的な説明に入る前に、一般的な屋根の形の種類について解説します。
それぞれの形に良いところと対策が必要な部分がありますので、ぜひ住宅づくりの参考にしてください。
寄棟屋根(よせむねやね)とは、台形2つと三角形2つで形成される屋根です。
横広の台形2枚を、サイドの三角形2枚が支える形。昔ながらの屋根の形で、耐久性が高く、台風などの被害に遭いやすい地域にもおすすめです。
ただし、屋根の接合部が多いため雨漏りのリスクは高くなる傾向にあります。また、コスト面でも接合部が多いことが要因となり、少し高額になる屋根の形です。
片流れ屋根(かたながれやね)とは、屋根が一面だけで形成されており、その一枚の屋根が大きく傾いて片方に流れている屋根のことです。
おしゃれな建築物や新築の家に多い形の屋根で、高いデザイン性が人気。
一面の屋根に勾配をつけることで接合部が不要のため、コストが抑えられます。また、接合部が無いため、雨漏りのリスクが少ない点も魅力です。
ただし、雨水が一方向にしか流れないため、雨どいの劣化や排水溝の詰まりが発生しやすくなることがあります。
今回のテーマである三角屋根は切妻屋根(きりづまやね)とも言います。
2面の屋根を真ん中で接合して、三角形を作る形です。
三角屋根には、生活に役立つメリットがたくさん。三角屋根のメリットについて、以下で詳しく解説します。
三角屋根のメリットはたくさんありますが、今回はその中から実用性を意識したものをピックアップしました。
三角屋根は接合部が1つしかないため、雨漏りのリスクが軽減されます。また、接合部がもっとも高いところにあり、雨水はすぐに三角の斜面を流れ落ちるため、素早く均等に雨水を落とすことができます。
雪が深い地域では、屋根の積雪対策としても三角屋根がおすすめです。
雨と同じように、雪も屋根にとどまりにくく、勾配に沿って自然と雪が落ちやすくなります。
毎年の雪かきが心配、という地域に建てる家であっても三角屋根であれば安心できそうです。
家づくりには大きなお金がかかりますよね。コストは少しでも安く済ませたいところ。
三角屋根であれば、複雑な接合が不要のためコスト削減につながる可能性があります。
もちろん、屋根の素材やデザインなどによっては少し高額になることもありますが、基本的な費用は抑えることができる、と考えて良いでしょう。
三角屋根の大きな魅力が、小屋裏収納です。小屋裏収納とは、いわゆる屋根裏部屋と考えて問題ありません。
小屋裏は三角屋根の上部を使うため、他の形の屋根では実現しにくい間取りです。
小屋裏を部屋にしても良いですし、名前の通り収納として使うこともできます。
省エネ対策として、太陽光パネルの設置を検討しているお宅は多いかもしれません。
三角屋根であれば、大きな四角形の面が2つあるため、太陽光パネルの設置がしやすくなります。
屋根への設置が難しいお宅では、庭などにパネルを設置しなければならずスペースを取られますが、三角屋根であればその必要もありません。
実用的なメリットがたくさんの三角屋根ですが、デメリットが無いわけではありません。
三角屋根のデメリットは、対策でカバーしましょう。
三角屋根は他の屋根に比べると、軒部分が狭くなりやすい傾向です。そのため、家の前面と背面の壁が雨風で傷みやすくなることがあります。
しかし、計画的なメンテナンスを行えば最小限の傷み、最低限の費用での修復が可能です。
また、三角屋根に積もった雪が落ちて来る場所に駐車場を設置してしまうと、車の屋根に雪が溜まりやすくなるので注意が必要です。
さらに、家の外観として個性を出したい場合は、色やデザインなどに凝ると良いかもしれませんね。
三角屋根の家は、その特性から特に以下のような家族に人気です。
三角屋根の家は、1階と2階が同じ面積になることが多いです。四角形や長方形でシンプルな間取りとなるため、子どもが多い家庭でも部屋割りなどがしやすいでしょう。
また、屋根の勾配を利用したロフトやスキップフロア、など三層の家にすることも可能です。もちろん、アウトドアグッズの収納やオフシーズンの家電の収納としてもおすすめ。
家づくりの費用や、高騰を続ける電気代が気になる!というお宅は多いですよね。
三角屋根の家は、先にもお伝えしたようにコスト面でのメリットもあります。また、電気代などの節約を目的とした太陽光発電設備に興味があるご家庭にもおすすめです。
新築に太陽光発電設備を設置すると、工事費を抑えられたり、住宅ローンに組み込めたり、というメリットに該当することもあります。
また、全館空調などに興味があるお宅では、小屋裏を使ったシステムの導入も検討できそう。
さらに、床から天井までの高さが140cm以下、広さが下の階の1/2未満という基準内であれば、居室にはならないため、住宅の容積率や固定資産税の計算に含まれない、という点も大きなポイントです。
三角屋根の家では、屋根の勾配を利用して、リビングを2階に作ることもできます。
また、駐車場のスペース削減とこだわりを兼ね備えたビルトインガレージが欲しいお宅にも三角屋根の家はおすすめです。
1階はガレージと洗面やトイレ、2階にLDK、という造りもおしゃれで素敵ですよね。
今回の記事では、かわいくておしゃれな「三角の屋根の家」について解説しました。
今回、コラムの中でご紹介した写真は、すべてグッドリビングのワンプライス注文住宅「TATTA!」で建てたものです。
同じ三角の屋根の家でも、勾配や色、デザインなどでずいぶん雰囲気が変わりますよね。
初めてのマイホームを、理想の形にしたいと願うのは当然のこと。
でも、間取りのことや難しい法律のこと、住宅ローンや土地探しも心配…!という方は少なくありません。
グッドリビングは、静岡県や愛知県、神奈川県、岐阜県で40年以上、家づくりをお手伝いしています。
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