2023.09.01
注文住宅とは、自分たち家族の希望を叶える受注型住宅です。今回は注文住宅で人気の「リビング階段」と「吹き抜け」について解説します。
リビング階段も吹き抜けもおしゃれなデザイン性はもちろんですが、それぞれ非常に重要な役割を持っています。
リビング階段と吹き抜けを使ったおすすめの間取りやメリット・デメリットなどについても紹介しますのでぜひ参考にしてください。
目次
リビング階段とは、家のリビングの中にある2階への階段のことです。古い住宅では、階段は廊下に作られることがほとんどでした。家族がいるリビングを通らずに、階段の上下昇降ができる設計です。
現在の新築に多いリビング階段は、リビングの中に階段があるため、家族が顔を合わせやすく、デザイン性も高いと大変人気です。階を上るために廊下へ出なくて良いので、上下の移動が気軽にできる点もポイントです。
また階段がリビングにあることでモダンな雰囲気を出しやすく、狭い敷地であっても比較的自由な設計ができます。
平屋でない限り、家の中には階段が必要です。しかし階段と言っても多くの種類があります。
まずは主な4つの階段の種類と、その魅力や注意点などについて確認しましょう。
直線型階段とは、一般的な直線の階段です。壁に沿って下から上まで一直線で、階下から2階の登り口が見えるものが直線型階段です。
直線型階段の大きな特徴は、まず省スペースで設置が可能なこと。階段下のスペースを使って収納や物置、小さな部屋をつくることができます。
また、直線型階段はもっとも一般的な階段ということもあり、子どもや高齢者でも比較的使いやすいといわれています。
さらに、直線型階段はデザインがシンプルでどんな部屋にも合わせやすいという魅力もあります。階段の片側や両側を壁に沿わせないモダンなスタイルも人気です。
ただし、設計によっては急な傾斜となることがあります。子どもや高齢者がいるお宅はもちろん、老後のことも考えて、できるだけ緩やかな傾斜がおすすめです。
L字型階段とは、階段全体を上から見たときL字型になっている階段です。階段の途中から、左右どちらかに曲がる形状で、狭い敷地でもコンパクトに設置できます。
直線型階段と違って、階段の下から上を見上げても階段の途中までしか見えないため、来客に階上が丸見え、ということがありません。
L字階段も片側を壁に沿わせないことはできますが、その場合も階段を登りきった部分までは下から見えることがなく、プライバシーを守りやすい設計です。
ただし、直線型階段に比べるとつくりが複雑なため、コストと時間がかかります。また、子どもや高齢者によっては、途中で折れる動線に負担を感じるかもしれない、という注意点もあります。
U字型階段とは、階段が途中から折り返しになっている階段です。つまり、階段の登り口の真上が上り口となっています。見た目が特徴的で、おしゃれな内装にこだわりたい人に人気です。
また、U字型階段のデザインによっては、階段を開放的な空間のひとつにすることができます。室内の空気や外からの光を取り入れやすく、階下と階上をオープンな状態でつなげます。
ただし、U字型階段には広いスペースが必要です。また、U字で階段をつくるため、階段のスペースには階段しか設置ができません。デザインによっては階段の真下のスペースを使うこともできますが、用途は限られるでしょう。
スパイラル階段とは、階段全体がらせん状になっている階段のことです。テレビドラマなどで見たことがあるという人も多いでしょう。
スパイラル階段の特徴は、何といってもそのデザイン性です。階下から階上までをらせん状に上っていく階段は、部屋の中でも特徴的な個性として印象に残ります。
比較的省スペースで設置できる、という点もメリットのひとつです。限られたスペースに階段を設置したい場合の、ひとつの案としておすすめかもしれません。
ただし、スパイラル階段はスペースを多く取らないため、大きな荷物の搬入や搬出ができないことがあります。ベッドや大きめのデスク、ピアノなどは幅が足りず搬入ができないかもしれない、という点は注意が必要です。
また、子どもや高齢者にとってはらせん状での上り下りが負担となることもあります。老後のことも考えて、安全面での検討もしておきましょう。
階段には4つの種類があるとお伝えしましたが、そのいずれも「オープン階段」か「閉じた階段」かの2パターンがあります。
オープン階段とは、階段のステップ部分が開放されていて、階段全体が見えるものです。一方の閉じた階段とは、両側を壁に沿わせた一般的な階段のことです。
オープン階段には開放的な空間を生み出すというメリットがある一方で、安全性や機密性を気にする人もいるかもしれません。閉じた階段は一般的で安心感を持ちやすい一方、モダンに欠ける印象を持つ人も多いでしょう。
オープン階段と閉じた階段のどちらが良いかは、個人の好みや大切にしたいテイスト、家族の安全性など多様な面で考えることがおすすめです。
吹き抜けとは、複数の空間を仕切らずに連続させた空間のことです。家の中の仕切りが少なくなることで、空間が縦や横に大きく広がります。
最近では近代的なデザインの家だけでなく、ナチュラルテイストの家や、横の空間を活かした吹き抜けの平屋なども人気です。
吹き抜けの高い天井には、大きな解放感と高級感が感じられます。デザイン性も高く「あこがれの家」が、吹き抜けの家である人は少なくないのではないでしょうか。
しかし同時に「本当に吹き抜けにして大丈夫?後悔しない?」と不安もあるものです。
以下では、吹き抜けのメリットや吹き抜けのデザインを活かすコツなどについて解説します。
吹き抜けには期待できる多くの効果やメリットがあります。
部屋の天井の高さは、住む人が感じる解放感に強く影響されます。古くに建てられた家やマンションなどの天井は低いことが多く、開放感を感じにくいものです。
対して、吹き抜けは天井が高いため圧迫感がありません。開放的な部屋は住む人がリラックスし、快適に過ごすことができます。
吹き抜けは仕切りが少なくなる分、壁面に大きな空間ができます。その壁面には外からの空気や光を取り入れる窓が必要です。そして、この「窓」こそが吹き抜けのデザイン性や快適性を左右します。
窓には多様な大きさや形があります。窓を設置する方角や、どのくらいの高さにどんな窓を設置するか、窓の高さと低さは慎重に検討しましょう。
窓は室内だけでなく、外観にも影響します。大きな窓や高い窓は、外から見ても開放的でゆったりとしたイメージです。人目を気にせず採光できる勾配のついた天窓からは、日光だけでなく、月や星などの自然が楽しめます。
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リビング階段や吹き抜けはあこがれる人が多いものの、中には「失敗した…」と感じる人もいるようです。しかし、何にでもデメリットはつきもの。
リビング階段や吹き抜けを検討する段階で、デメリットと対策について知っておけば、後悔することはないでしょう。
吹き抜けは仕切りを少なくして、空間を広げています。そのため、通常の住宅では気にならない音や臭いが気になりやすいものです。
【対策】
吹き抜けでは、調理中の臭いや食事の臭いが家中に行きわたりやすくなります。キッチンをセミオープン型にしたり、性能の良い気扇を設置しておくと良いでしょう。
また、吹き抜け部分に近いほど階下の音が聞こえやすいため、睡眠に関わる寝室はできるだけ遠ざけるのもポイントです。さらには、足音が気になる子ども部屋には防音マットを敷くと階下へ響く音が軽減できるかもしれません。
リビング階段や吹き抜けは空間が広くなるため、空調のききが悪くなります。そのため、通常の住宅より暑さや寒さが厳しく感じるかもしれません。
【対策】
まず、前提として温かい空気は上に、冷たい空気は下にたまります。そのため、吹き抜けでは夏は2階が暑く、冬は1階が寒い、という状況です。
対策としては冷暖房とシーリングファンを併用して家全体の温度を均等にする、床には床暖房を検討する、キッチンなど狭い空間ではサーキュレーターを活用する、などの工夫がおすすめです。
また、2階は1階のエアコンの冷気が届かないだけでなく、天井に近く暑さが増します。2階に子ども部屋や高齢者の部屋、寝室などを設ける場合はできるだけエアコンを設置するようにしましょう。
リビング階段がスケルトンであったり、吹き抜けで天井が高くなると、ちょっとした掃除や電球の取り換えが困難になります。通常の天井くらいであれば、脚立などが使えますが、吹き抜けの天井となると難しい場合が多いでしょう。
【対策】
吹き抜けのポイントである窓が汚れていると気になりますし、電球が切れたままでは生活に支障がでます。
しかし、対策を立てておけば後悔することがないだけでなく、定期的なメンテナンスの見通しが立てやすい、とも言えるでしょう。
せっかく建てた家に後悔はしたくない…当然ですよね。それならまずはプロに相談してみませんか?
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リビング階段も吹き抜けも、とても人気の設計です。2つを組み合わせる設計も良いですし、リビング階段だけを採用しても良いかもしれません。事例と一緒にご紹介します。
リビング階段と吹き抜けの両方を採用した場合は、家全体が開放的で豪華な印象になります。
玄関からリビングに入ったときに、横にも縦にも大きな空間が広がり爽快です。階段がリビングにあるため、玄関のすぐ横にリビングを設けることができ、豪華な印象も受けやすくなるでしょう。
完全な吹き抜けにはせず、リビング階段部分だけ吹き抜けを採用した場合は、モダンでおしゃれな印象が強くなります。
畳を使った部屋や、できるだけ気密性の高い暖かい部屋が欲しい、という家族でもリビング階段の設置はできます。
完全な吹き抜けではないため、来客時に2階部分が丸見えということもありません。プライバシーは気になるけれど、開放的でおしゃれな家が好み、という人におすすめです。
リビング階段や吹き抜けを採用した場合、リビングのイメージはできても実際の間取りはどうすればいいのか?家を建てたことがない人や建築に詳しくない人にとっては少し難しい問題かもしれません。
家の間取りは家族の人数や敷地の広さなどによって異なりますが、以下ではグッドリビングの「UNITE」で、実際に建てた家をもとにおすすめ間取りを紹介します。
グッドリビングの「UNITE」は流行に左右されない箱型デザインが大きな特徴です。しかし、家の中は吹き抜けのリビング階段で、外からの光がいっぱい!
生活感が出やすいキッチンもおしゃれでスタイリッシュに作られています。
この事例を詳しく見る⇒
こだわりがたくさん詰まったこの家は4LDK。家の中には20帖のリビングルームや火事効率を高めるユーティリティスペースも。
たくさんの窓を効率良く設置した、明るい室内がすてきです!
この事例を詳しく見る⇒
床板や扉は深めの色が使われているため、全体的にシックな統一感があります。大きな特徴は2階のホールです。趣味に使っても良いですし、仲間を集めて楽しい時間も過ごせそう!
もちろん、リビング階段を使った明るいLDKも快適なこと間違いなしです。
この事例を詳しく見る⇒
リビング階段と吹き抜けを組み合わせた家は、とても開放的で快適に過ごせます。しかし、家には「安全」が必要です。
リビング階段や吹き抜けを使った家を建てるのであれば、家族全員が安心して安全に過ごせるようなポイントを押さえておきましょう。
階段は毎日の暮らしで使うものですが、子どもや高齢者はもちろん、健康な大人であってもケガをする可能性があります。
できるだけ転落を防ぐ、もしも転落した場合少しでも軽傷で済むように、と考えましょう。
傾斜は急すぎると危ないですが、反対に緩やか過ぎても踏み外しやすくなることがあります。また、高齢者などは滑り止めにつまづくこともあるため、家族の意見を取り入れて設計する必要があります。
階段には手すりが必要です。手すりがない階段は、デザインとしては個性的でモダンな印象にもなりますが、家族で住む家には手すりはつけておきましょう。
手すりには複数の材質や形がありますが、安全面を最優先するのがポイントです。
また、家族に子どもや高齢者が居る場合は階段の壁側にも手すりがあると安心です。
吹き抜けは高い天井が魅力ですが、2階建ての家であっても上から下を見ると結構高く感じるものです。家族の中に高い所が怖い人がいる場合は、吹き抜け自体を再検討しても良いかもしれません。
もしくは、2階の吹き抜け部分に目隠しとなるものを置く、という方法もあります。
しかし、毎日過ごす家の中に恐怖を感じる箇所がある、というのは大きなストレスです。家族の中に高所恐怖症の人がいないか、事前に確認しておきましょう。
今回はリビング階段と吹き抜けについて解説しました。階段の種類や吹き抜けのあり・なしなど、いろいろと迷うところは多いと思います。
グッドリビングの「UNITE」は、ちょっと広めのコンパクト住宅です。「100年使える箱の家をつくる」をコンセプトに、お客様一人ひとりの感性に響く家を建てています。
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