2020.10.10
この目標6は、「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」のテーマのもと、8個のターゲットから構成されています。
命に係わる様々な課題-世界中では人口の40%を超える人たちが水不足に苦しむだけでなく、糞便に汚染されている水を飲料水として使用するしかないなど、衛生的にも極めて生命の危機に関わる課題を抱えているとともに、紛争などの原因にもなっているからです。
「1km以内に一人1日20リットルの水を確保できる場所があること」とWHO(世界保健機関)では定義しています。その条件を満たすことのできない人は世界中に約9億人以上いると言われています。
JICA「命、教育、経済までも左右する『水の問題』(前編)」の中で
というように、水は私たちが生きる為に直接的にも間接的にも最重要な「資源」であることを話されています。
前回のSDGs目標3「全ての人に健康と福祉を」でも触れましたが、
とても幸運なことに、日本では、飲料水だけでなく、日常生活においても労することなく水を使うことができています。
10年前の2010年度の総務省の統計においても、日本の水洗トイレの普及率は90.7%、さらに、住宅における浴室保有率は95.5%,洗面所保有率は89.5%となっています。
さらに、最近の水洗トイレは、おしり洗いはもちろんのこと、近付いただけで便器のフタが自動で持ち上がったり、冬の寒い日でも便座がいつもポカポカだったり、立ち上がっただけで勝手に水が流れてくれたりと、清潔で快適な空間となっています。
しかし、世界の中には、水の確保という重労働に課されることにより、子ども達の教育や女性の社会進出の機会が奪われているという問題があり、開発途上国の経済発展の為にも重要な課題であるともいわれています。
健康に関わる清潔な水のあり方は、SDGs目標3「全ての人に健康と福祉を」と密接に関わっているとともに、これらすべての課題解決のためにも目標4「質の高い教育をみんなに」が重要となっています。
次回は、弊社グッドリビングが考える「よい家」=「家族が幸せに、永く住むことのできる家」づくりから、さらに安心安全に住み続けることのできる地域・都市の実現にむけて、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」のご紹介をいたします。
参考:SDGsジャーナル