Staff Blog
スタッフブログ

2020.09.30

SDGs (持続可能な開発目標) - vol.6

 

SDGs|目標3 すべての人に健康と福祉を|満たされるべき基本的人権

この目標3は、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」のテーマのもと、13個のターゲットから構成されています。

なぜ目標3がSDGsに必要なのか?

それは、健康な生活があるからこそ、私たちは家族との満たされた時間やスポーツを楽しんだり、仕事に打ち込んだりといったことが出来、それを支える福祉の充実によって心も体も満たされた豊かな社会の実現をすることができるからです。

皆さんは健康な状態というと、カラダの健康のことを思い浮かべる人が多いかと思いますが、「健康」とは何かについて、世界保健機構(WHO)憲章にはこのように書かれています。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、 あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです。」

 

今、世界中には基礎的な医療保険サービスを受けられない人が世界人口73億人の半分、約36億5000万人いると言われています。これらの多くの人は、病気になっても適切な治療が受けられれば また健康を取り戻せるのに、予防接種やワクチンといった基礎的な医療保健サービスを受けられないことで亡くなっている命がたくさんあるのです

また、世界では5才の誕生日を迎える前に亡くなる子どもたちが年間約560万人もいて、これは5秒に1人の子どもが命を落としている計算になります。この560万人のうち約8割は途上国である南アジア・サハラ以南のアフリカの子どもたちで、彼らは大人になることさえもできずに亡くなってしまいました。

 

途上国の子ども達が生活している環境の多くが、大気汚染があったり不衛生な場所で、きれいな水を飲むこともできず、病気にかかっています。新型コロナウィルスなどの感染症も、手洗いやうがいの習慣がないことによる蔓延が懸念されます。

日本では、当たり前のように安全な水を手に入れることができます。しかし、2015年の国連のレポートによると、安全な水を確保できない人々は世界平均で約9%いるといわれています。国や地域によっては、直接飲むことができる水道水が安定して供給されている環境ではないといえます。

そこで次回は、衛生的できれいな水の必要性について、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」をご紹介いたします。

 

参考:SDGsジャーナル

PAGE TOP
ページトップ