2020.09.20
この目標4は、「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、
生涯学習の機会を促進する」のテーマのもと、10個のターゲットから構成されています。
それは、質の高い教育によって世界が抱える数多くの課題を解決することができるからです。
質の高い教育が必要な6つの理由
GEFI(グローバル・エデュケーション・ファースト・イニシアチブ)では、その6つの理由を次のように教えてくれています。
●もし、低所得国のすべての学生たちが基礎的な読解力を身につけて学校を卒業できれば、1億7,100人が貧困から抜け出すことができるでしょう。
●もし、すべての女性が中等教育を受けていれば、子どもの死亡は49%減少します。
●もし、すべての女性が初等教育を終了していれば、出産に置ける死亡は66%減少します。
●もし、すべての女児が中等教育を受けていれば、児童婚の64%が減少し、早すぎる妊娠の59%が減少します。
●一年間の学校教育は収入の10%増加に関連します。
私たちが日本で教育を受けるのは、いい学校にいって、いい会社に就職するといった価値観がまだまだ強いかもしれません。
でも世界中では「質の高い教育」を受けられないことで、貧困に苦しんだり、生きられるはずの子どもが死んでしまったり、無理やり結婚させらるしかなかったりということが、今も起こり続けています。
今、「質の高い教育」を受けられていない国や地域に教育を届けることも必要ですが、持続可能なSDGsの教育を次世代にしていくことも私たち大人の実現すべき目標と言えます。
SDGs目標4は、前回お伝えした目標1「貧困をなくそう」と密接に繋がっています。
日本における女子の高等学校等の進学率は約97%と男子とほぼ同じです。
また、大学への進学率も男子55%、女子48%となっています。(平成28年度)
高い進学率の日本ですが、目標1でお伝えした通り、日本の子どもの貧困は大きな問題になりつつあります。
子どもたち、日本、世界の将来を考え、今行動をおこす必要があると考えます。
参考:SDGsジャーナル