COLUMN コラム
近年、物価の高騰により、住宅の価格も上昇傾向にありますが、一方で、企業努力によって1000万円台で建てられる住宅プランも登場しています。
「そろそろ自分たちの家を建てたいけれど、住宅ローンはなるべく軽くしたい」
そんな思いを抱える子育て世帯や共働き世帯の方にとって、コストを抑えた家づくりは魅力的でしょう。
しかし、「低価格だと間取りや設備が物足りないのでは?」という不安から、踏み切れない人も少なくありません。
そこで今回は、1000万円台で建てられる4LDKの2階建ての実例や、低価格でも快適な暮らしを叶える間取りづくりのポイントを解説します。
価格を抑えつつもおしゃれで快適に暮らせる家を建てたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
1000万円台で建てられる「ローコスト住宅」の魅力

マイホームの購入を考えるとき、多くの方が最初に気になるのは「いくらかかるのか」という費用面ではないでしょうか。
住宅金融支援機構の調査によると、東海エリア(静岡を含む)での住宅建築費用の平均は約106.1万円/坪。
30坪の住宅を建てる場合、相場は3,183万円程度になります。年々高騰する住宅市場を前に、「本当に今、家を建てても大丈夫だろうか」と不安に感じるご家庭もあるでしょう。
そんな中で注目を集めているのが、1000万円台から建てられるローコスト住宅です。
「ローコスト」と聞くと「安っぽい」「質が悪い」といったネガティブなイメージを持たれることもありますが、実際には工夫された設計や効率的な仕組みにより、価格を抑えながら快適に住める住まいを実現できます。
また、住宅ローンの負担が軽くなり、家計に余裕が生まれる点も大きな魅力です。
例えば、総額1,800万円で家を建てた場合、借入額を35年ローン・金利(固定)1%で試算すると、月々の返済額は約5万円台です。
現在の家賃と大きく変わらずに済めば、家計を圧迫することがないため、特に子育て世帯や共働き世帯にとって大きな安心材料となるでしょう。
ローコストが実現できる理由

ではなぜ「1000万円台で家が建てられるのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、ローコスト住宅が安いのには、明確な理由があります。順に紹介するので見ていきましょう。
①規格化されたプランで設計コストを削減
ローコスト住宅では、あらかじめ用意された 規格プラン(3LDK・4LDKなどの人気間取り)をベースに設計します。
完全自由設計の注文住宅と比べて、設計にかかる人件費や時間を大幅にカットできるため、建築費用を抑えることが可能になります。
②建材・設備を一括仕入れしてコストダウン
システムキッチンやユニットバスなどの住宅設備は、メーカーとまとめて契約することで仕入れ価格を下げられます。
そのため、標準仕様でも十分な品質を備えた住まいを、低価格で提供できるのです。
③ 広告費や展示場コストを抑えている
大規模なハウスメーカーでは、モデルハウスやテレビCMなどに多額の宣伝費をかけています。
一方、ローコスト住宅を提供する会社の多くは、広告費を最小限に抑え、その分を価格に還元しています。
間取り・デザインの傾向



建物価格 | 1427万円(税込) |
付帯工事 | 330万円(税込) |
土地価格 | 700万円 |
合計 | 2457万円(税込) |
プラン名 | N-19 |
間取り | 4LDK |
坪数/㎡数 | 30.56坪 |
こちらのプラン: 【4LDK】30.56坪 N-10 841万からの家づくりグッドリビングのニコニコ住宅
ローコスト住宅というと、「間取りの自由度が低い」「デザインがシンプルすぎる」といったイメージを持つ方も少なくありません。
しかし実際には、家族のライフスタイルに合わせた人気の間取りや、シンプルでおしゃれなデザインが採用されているケースが多く見られます。
特に、共働き世帯や子育て世帯から人気を得ているのが、「生活動線を意識した家事時短の間取り」です。
例えば、キッチンの近くに洗面所や浴室がある間取りは、動線を短縮でき、家事をスムーズに行えます。
さらに、食品や日用品をストックできるパントリーや、靴やアウトドア用品を収納できるシューズクロークなど、収納量を確保した間取りも取り入れられています。
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家族4人に最適な4LDKの2階建て実例紹介

ローコスト住宅でも、3LDK・4LDKの2階建てプランは非常に人気が高く、快適な暮らしを実現しているご家庭が数多くあります。
ここでは、1000万円台から建てられるニコニコ住宅の実例を紹介します。こだわりのポイントやデザインなど、家づくりの参考にしてください。
実例①家事に集中しやすい半独立キッチン
全体を白を基調とした開放的で明るいリビング。
ひとつの空間の中で、キッチン・ダイニング・リビングがゆるやかに壁で区切られ、それぞれが心地よい距離感を保ちながら存在しています。
3方が壁に囲まれた半独立型キッチンのメリットは、家族とのつながりを意識しながらも、家事に集中できる、ちょうどよいバランスにあります。
完全なオープンキッチンと比べると、手元や調理中の雑然とした様子がリビング・ダイニングから見えにくい点も大きな魅力です。
リビングの一角には畳コーナーも設置。子どものお昼寝や遊び場など、幅広く活用できます。
こちらの事例:家事に集中しやすい半独立キッチン | グッドリビング株式会社
実例②カフェスタイルを追求したお洒落なお家
天井や床に落ち着きのあるグレーやブラウンをあしらい、まるでカフェにいるようなくつろぎの空間を演出。
スポットライトやダウンライトで天井や壁をやわらかく照らし、穏やかな時間が流れる上質なリビングに仕上げています。
リビング横には、趣味の時間を楽しめるこだわりの空間をプラス。
一目で整理が行き届いているとわかる収納スペースも備え、使いやすさと心地よさを両立しました。
こちらの事例:カフェスタイルを追求したお洒落なお家 ~藤枝店~ | グッドリビング株式会社
実例③コンパクトに欲しいが詰まったお家
白と木目を基調にした、温もりあふれるナチュラルスタイル。
リビングに足を踏み入れた瞬間、訪れる人をやさしく包み込むような心地よさで迎えてくれます。
木目調の玄関ドアから差し込むやわらかな光が、エントランスを明るく演出。
奥には収納スペースを設け、見た目もすっきり、実用性も兼ね備えています。
こちらの事例:コンパクトに欲しいが詰まったお家 | グッドリビング株式会社
低価格でもおしゃれに見せるデザインアイデア

「ローコスト住宅は安っぽく見えてしまうのでは?」と不安に思う方も多いかもしれません。しかし、実際にはちょっとした工夫で“低価格なのにおしゃれ”を実現している家はたくさんあります。
ここでは、低価格でも満足度の高い「見た目づくり」のアイデアをご紹介します。
外観は色使い・素材にこだわる
ローコスト住宅の外観はシンプルな形状が多いため、色使いと素材選びが大きなポイントになります。
例えば、ツートンカラーの外壁や、木目調や石目調のサイディングを取り入れたりするだけでも高級感を演出できます。
最近はローコスト住宅でも選べる外壁材やカラーが豊富に用意されており、「安っぽい」と感じさせない工夫が可能です。
【具体的なデザイン例】
- 外壁を「白 × ダークグレー」のツートンカラーにして、モダンで落ち着いた印象に
- 1階と2階で外壁の色や素材を切り替えて、シンプルながら立体感のあるデザインに
- サッシや雨樋の色を外壁と合わせることで、全体に統一感を持たせる
- アクセントに石目調のサイディングを一部だけ取り入れ、ワンランク上の外観に
内装はベース・アソート・アクセントを意識
室内のインテリアデザインでは、空間全体のベース(基調色)・アソート(調和色)・アクセント(強調色)を意識すると、おしゃれに仕上がります。
例えば、ベースは床や壁など大きな面積を占める部分、アソートは家具や建具、アクセントは照明やインテリア小物で使うようにすると、まとまりが良くなります。
【具体的なコーディネート例】
- ベース:白やベージュのクロス、ナチュラルオーク系のフローリングで明るく広がりのある空間に
- アソート:ダークブラウンの建具やグレーのソファなどで空間に落ち着きをプラス
- アクセント:リビングの一面だけにネイビーやグレーのアクセントクロスを貼り、奥行きを演出
- キッチン背面にタイル調クロスを取り入れ、カフェ風のおしゃれな雰囲気に
- 子ども部屋にはベースをシンプルに、カーテンやラグで色を加えて成長に合わせて変化させやすく
照明選びで雰囲気づくり
照明は空間の印象を大きく左右するアイテムです。
器具の選び方や配置を工夫するだけで、ワンランク上のおしゃれな雰囲気を演出できます。
【具体的なアイデア例】
- リビング:天井にダウンライトを配置し、シンプルでスタイリッシュな印象に
- ダイニング:ペンダントライトを2〜3灯並べ、レストランのような雰囲気を演出
- キッチン:手元灯を追加して、料理がしやすく見た目もスッキリ
- 寝室:間接照明を使ってリラックスできる空間に。スタンドライトもおすすめ
- 子ども部屋:シーリングライトを調光・調色タイプにして、勉強モードとリラックスモードを切り替え可能に
- 玄関:人感センサー付きの照明を採用し、機能性と安心感を両立
- 外観:スポットライトを設置して、壁面や植栽を照らし、夜でもおしゃれな印象に
失敗しない間取り選びのポイント

「せっかくマイホームを建てたのに、住んでみたら使いにくかった…」そんな後悔は避けたいですよね。特にローコスト住宅では、コストを抑えながらも限られた空間をいかに効率よく使うかが重要です。
ここでは、ローコスト住宅であっても快適に住める「間取り選びのコツ」を具体的に解説していきます。
使いやすい家事動線を作る
家事のしやすさは、間取りを考える上で非常に重要なポイントです。
動線が長いと移動の手間が増え、日々の家事に負担を感じやすくなります。
逆に、生活動線を工夫するだけで家事時間を大幅に短縮でき、忙しい共働き世帯や子育て世帯にとっても、暮らしやすさを実感しやすくなります。
例えば、以下のような工夫が効果的です。
キッチンと洗面所・浴室を近くに配置
→ 料理と洗濯を同時進行しやすくなり、移動のムダを減らせます。
水回りを一列にまとめる「一直線動線」
→ キッチン → 洗面 → 浴室が直線でつながることで、家事の効率が大幅にアップします。
玄関近くにパントリーの設置
→ 玄関→パントリー→キッチンがつながる間取りは、買い物帰りにすぐ食材を収納でき、調理の準備もスムーズに。
リビング階段や回遊動線
→ 家族とのコミュニケーションを取りやすく、掃除や洗濯物の片付けも効率的になります。
採光・通風などの快適性を意識する
快適な住まいには、採光や通風を意識することも大切です。
十分な光が入るリビングや、風通しのよい寝室は、家族の健康や暮らしの満足度につながります。
例えば、明るさを確保するなら、大きめの掃き出し窓や、吹き抜け・高窓を活用して、空間に広がりを持たせながら、自然光をたっぷり取り入れると効果的です。
また、対面する位置に窓を設置したり、各部屋と通り抜け可能な廊下を設けたりすれば、風通しのよい住まいになります。
さらに、窓の配置は快適性だけでなくプライバシーにも関わるため、隣家や道路の位置にも考慮しておくことも重要です。
騒音や外からの視線などの影響も確認しながら、しっかり計画するようにしましょう。
必要に応じた収納計画
快適な住まいを作る上で、収納計画は採光・通風と同じくらい重要なポイントです。
家族の人数やライフスタイルに応じて、必要な収納量や配置を考えておくと、日々の家事や暮らしがとてもスムーズになります。
例えば、子どもがいるご家庭では学用品やおもちゃをまとめて収納できるスペースを確保しておくと、片付けの習慣づけにもなり便利です。
また、食材や日用品のストックをしっかり確保しておきたいなら、キッチンなどの共用スペースに収納を設けておくと良いでしょう。
あわせて読みたい:収納スペースが占める理想の割合はどれくらい?「収納率」から考える間取りの最適解とは | グッドリビング株式会社
1000万円台で建てるための賢い家づくりのコツ

マイホームを1000万円台で建てる場合、単に価格を抑えるだけではなく、「賢く計画すること」が成功のポイントです。
この章では、低価格でも満足度の高い家を建てるコツをわかりやすく解説します。しっかりとチェックしておき、賢く家づくりを進めましょう。
標準仕様を活用する
1000万円台で家を建てる場合、住宅会社があらかじめ用意している標準仕様を上手に活用することがコストを抑える大きなポイントです。
標準仕様は、建材や設備のグレードがあらかじめ設定されており、オプションを追加するよりも費用が安く済みます。
ただし、どの範囲まで標準仕様に含まれるかは住宅会社によって異なるため、自分たちの希望に合うものがあるか、しっかり見極めておくことが重要です。
コストパフォーマンスの高い住宅会社を選ぶ
先述したように、住宅会社によって、同じ予算でも建てられる家の規模や仕様はさまざまです。その中で、満足度の高い住まいづくりには、コストパフォーマンスの高い会社を選ぶことがカギとなります。具体的には以下のポイントをチェックしておくと良いでしょう。
- 建築実績や施工例をチェックして、自分たちの希望に合うプランがあるか
- 標準仕様の充実度やオプション価格が分かりやすいか
- 無駄の少ない動線や収納計画など、暮らしやすさが考慮されているか
- 耐震等級や断熱性能など、住宅の基本性能が一定水準以上であるか
- 口コミや施工事例から、設計や施工のクオリティが安定しているかを評価
補助金やローン控除を利用する
マイホーム購入では、国や自治体の補助金や住宅ローン控除を活用して、実質的な費用を抑えることも方法の一つです。これらの制度がどのようなものかを知っておくと、無理のない予算内での家づくりに役立ちます。
子育てグリーン住宅支援事業
- 対象者:新築住宅を取得する子育て世帯、または若者夫婦世帯※
- 助成額:省エネ性能・住宅性能に応じて最大160万円程度
※18歳未満の子を有する子育て世帯、または夫婦いずれかが39歳以下の若者夫婦世帯が対象
給湯省エネ2025事業
- 対象者:高効率給湯器やエコキュート(ヒートポンプ給湯器)を導入する新築住宅の所有者
- 助成額:エコキュートの場合、1台あたり最大6万円※さらに追加設備等による加算あり
ZEH補助金
- 対象者:「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」や「ZEH+」の住宅を新築・購入する方
- 助成額:ZEH住宅の場合、最大55万円※さらに追加設備等による加算あり
住宅ローン控除
- 対象者:住宅ローンを利用して住宅を取得・新築する方
- 控除額:年末時点のローン残高の0.7%が最長13年間に渡って所得税から控除されます。(控除額上限あり)
その他の税制優遇
- 不動産取得税の軽減:新築住宅の取得時に課税される不動産取得税が軽減
- 登録免許税の軽減:住宅登記の際の税率が軽減
- 固定資産税の軽減:一定期間、新築住宅の固定資産税が減額
また、補助金の情報については、これまでにも記事にまとめています。ぜひこちらも参考にしてください。
あわせて読みたい:【2025年版】新築一戸建てに使える補助金・助成金一覧|各制度の対象者や申請方法を解説 | グッドリビング株式会社
よくある質問(FAQ)

家づくりを進めるにあたって、多く寄せられる質問に答える形で、1000万円台で建てる2階建て住宅に関するFAQをまとめました。家づくりを進めるうえでのヒントとして、ぜひ役立ててください。
Q建物以外にかかる費用は?
新築住宅を建てる際、建物本体の費用以外にもさまざまな費用がかかります。
主な建物以外の費用は以下のとおりです。
- 付帯工事費:基礎工事、給排水・ガス・電気の引き込み、地盤改良など
- 登記費用:土地・建物の所有権登記に必要な登録免許税や司法書士報酬
- 諸費用:住宅ローン手数料、火災保険料、印紙税など
- 税金関連:不動産取得税、固定資産税の一部
建物価格だけで予算を考えると、実際の支出が膨らむ可能性があります。
付帯工事費や諸費用も含めて総額をシミュレーションしておくことが大切です。
Q間取りの自由度はどれくらい?
ローコスト住宅は、規格プランを基本としているため、注文住宅に比べると間取りの自由度は限定される場合があります。
扉や壁の追加・移動によるレイアウト調整など軽微な変更であれば対応できるケースもありますが、吹き抜けや大きな窓の追加など、大規模な変更は難しいこともあります。
基本プランを活用しつつ、希望に応じて調整できるかどうかを事前に確認しておきましょう。
Q1000万円台の2階建ては耐久性に問題ない?
「低価格=耐久性が低いのでは?」と不安に感じる方もいますが、1000万円台で建てる住宅でも安心です。
建材や構造は法的基準を満たす住宅性能であれば、問題ありません。
また、ローコストでも、耐震・耐久性を重視したプランは多く存在しています。
HPやカタログでも耐震等級や構造について明記されているので、比較しながら検討を進めましょう。
さらに、長く安全に暮らすためには、定期的なメンテナンスも必要不可欠です。
定期点検の実施時期や範囲、保証内容、緊急時の対応方法などを事前にチェックしておくと、より長く快適な住まいを維持できます。
まとめ
この記事では、1000万円台で建てられる2階建てローコスト住宅について、家族4人に最適な4LDKの間取り実例や、低価格でもおしゃれに見せるデザインアイデア、快適に暮らすためのポイント、賢い家づくりのコツまで幅広く解説してきました。
ローコスト住宅は「安い=妥協」というイメージがありますが、設計や仕様を工夫することで、十分に快適でおしゃれな住まいを実現できます。
さらに、コストパフォーマンスの高い住宅会社選びや補助金・ローン控除の活用によって、予算内で理想の家づくりを進めることが可能です。
グッドリビングでは、コストを抑えつつも住宅性能やアフターフォローに力を入れた家づくりをご提案しています。
もし、「具体的な間取りや仕様を見てみたい」「自分たちに合ったプランを相談したい」と思ったら、ぜひお気軽に資料請求や来場予約を活用してみてください。
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監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。