COLUMN コラム
子育て世帯に人気がある30坪未満・3LDKの平屋は、広すぎず狭すぎず、暮らしやすさと家事ラク動線の両立ができることから、近年とくに注目を集めています。
とはいえ「30坪未満の3LDKって実際どうなの?」「動線が悪くならない?」といった不安もあるかもしれません。
そこで今回の記事では、実例や間取りの紹介を交えながら、平屋3LDKの魅力と注意点をわかりやすく解説。
共働きや子育て世帯など、暮らしに合った間取りを作るポイントもご紹介しますので、ぜひ今後の参考にしてください。
3LDK平屋ってどう?子育て世帯におすすめな理由

30坪未満の3LDKの平屋は、子育て世帯にとって「広すぎず、狭すぎない」ちょうどよい広さです。
また、平屋はすべての部屋がワンフロアでつながっているため、小さな子どもの様子を見守りながら家事がしやすく、家族との距離感が近い暮らしを実現できます。さらに、階段がないことで落下リスクがなく、安全性が高いのも平屋ならではの魅力です。
一方で、将来的に子ども部屋が足りなくなったり、物が増えて収納スペースが不足する可能性もあります。そうした不安がある方には、部屋数に余裕のある「4LDKの平屋」も検討してみると良いでしょう。
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【平屋3LDK】30坪未満の間取り例
暮らしのイメージを膨らませて頂くために、延床面積30坪未満の3LDK間取り例をご紹介します。
リビング中心で家族がつながる間取り

こちらのプラン:【平屋生活】EW-11プラン 26.22坪
中央にLDKを配置し、リビングを介して個室へつながる間取りは、夫婦+子ども1〜2人の暮らしに理想的です。
家族が自然とリビングに集まるようになっているため、コミュニケーションが取りやすくなります。
南向きのリビングや個室にはたっぷりと光が入り、扉を開け放つことで家全体に風が通るよう設計されています。
洗面室・浴室・キッチンは近くにまとめており、家事効率にも配慮されています。
また、コンパクトながら、各部屋には収納を備えており、将来の暮らしの変化にも柔軟に対応できます。
家事ラク動線が叶う回遊型の間取り

こちらのプラン:【平屋生活】N-10プラン 26.03坪
LDKを中心に、洗面室・浴室・ファミリークローゼットを周りに配置することで、家事が効率的にこなせる回遊型の間取りです。
玄関には土間続きのシューズクロークを設けており、ベビーカーや外遊び用具などもすっきり収納できます。
寝室はLDKと隣接させつつ、子ども部屋は廊下の奥にまとめて配置するなど、家族それぞれのプライバシーにも配慮されています。
また、リビングの掃き出し窓の前にウッドデッキを設ければ、室内外をつなぐ開放的な空間が生まれ、より機能的な暮らしが実現します。
プライバシーを確保した間取り

こちらのプラン:【平屋生活】EW-09プラン 25.46坪
リビングを中心に各部屋を配置しつつ、寝室や子ども部屋は廊下で分離されたプラン。
リビングの生活音が直接届きにくいため、就寝中や在宅ワーク中でも集中しやすいなど、プライベート空間がしっかり確保されています。
玄関からすぐ洗面室・浴室へアクセスできる動線も、帰宅後の手洗いや入浴がスムーズで便利です。
このような間取りは、暮らしやすさとプライバシーのバランスが取りやすいと言えます。
費用はどのくらい?3LDK平屋を建てる際の相場

3LDKの平屋を建てる際、費用相場はどれくらいなのでしょうか。
静岡県で新たに土地を購入して25坪の平屋を新築する場合、費用相場は3,600万円前後になります。
シミュレーション内容 | 金額目安 |
建物坪単価(建設費3,893万円・延床121㎡から算出) | 約106.1万円/坪 |
静岡県平均の坪単価で建てる25坪平屋 | 約2,652万円(建物) |
必要な敷地面積(建ぺい率60%の場合) | 約41.7坪 |
土地代の目安(静岡県平均地価で換算) | 約992万円 |
建物+土地の総額 | 約3,600万円前後 |
住宅金融支援機構のフラット35利用調査によると、静岡県を含む東海エリアでは、住宅の建築費用は平均で約106.1万円/坪とされており、延床25坪の3LDK平屋なら約2,652万円前後が目安となります。
また、建ぺい率60%で25坪の家を建てるには、最低でも約41.7坪(約137㎡)の土地が必要です。
令和7年の地価公示によると、静岡県の平均地価は約23.8万円/坪のため、土地代は約992万円程度と想定されます。
これらを合計すると、土地+建物で約3,600万円前後が相場の目安となります。
仕様や立地によって変動はあるものの、「無理のない予算で、建売にはない家族に合った間取りにしたい方」や「無駄を省き、必要な広さとコストのバランスを大切にしたい方」にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。
住宅金融支援機構ホームページ『2023年度フラット35利用調査』
子育て世帯が暮らしやすい3LDK平屋をつくるポイント

3LDK・30坪未満の平屋でも、間取りや設計を工夫すれば、子育ても家事も快適にこなせる住まいが作れます。
ここでは、「効率的に暮らす工夫」「快適に過ごす工夫」「長く暮らす工夫」の3つに分けて、子育て世帯におすすめの家づくりのポイントを紹介します。
3LDK平屋で効率良く暮らす|生活動線の工夫
子育てや家事に忙しい家庭にとっては、「移動を少なく・動きをラクにする」ことがとても大切です。まずは、3LDK平屋で効率よく暮らすための動線設計の工夫を紹介します。
①家事動線を短くする
平屋はワンフロアで完結するため、上下移動がなく、動線を短く設計しやすいのが特徴です。
例えば、洗濯機のある洗面室と物干しスペースを直結させれば、「洗う・干す」を同じ場所で行え、家事の効率が大きく向上します。
無駄のない動線設計により家事にかかる時間が短縮できることは、忙しい共働き世帯にとって、大きなメリットと言えるでしょう。
②収納の配置を考慮する
動線の効率性を高めるには、収納の配置も重要です。動線上に収納を設けると、必要な時に物の出し入れがスムーズになり、家事の手間を減らせます。
例えば、キッチン・パントリー・玄関を一直線に配置することで、調理や買い物後の片付けが効率的に行えます。
その他にも、玄関付近にシューズクローク、ランドリールームにファミリークローゼットを設けることで、日々の家事がしやすくなりおすすめです。
3LDK平屋で快適に過ごす|採光と通風の確保
家族が一緒に過ごす空間だからこそ、明るさや風通しといった“居心地の良さ”にもこだわりたいところ。
採光や通風の工夫によって、3LDKの平屋をより快適な住まいにするためのアイデアを見ていきましょう。
①窓の配置を工夫する
平屋はワンフロアで横に広がる構造のため、家の中心部や北側の部屋には自然光が届きにくくなることがあります。
また、部屋同士が隣接していることで風の通り道が一方向になりやすく、空気がこもりがちなる点も課題です。
そのため、平屋では特に採光や通風を意識することが、快適な住まいづくりにつながります。
その工夫の一つとして挙げられるのが「窓の配置」です。
例えば、南側のLDKに大きな掃き出し窓を設けて日差しをたっぷり取り入れ、北側の部屋には高窓やスリット窓を設けて光や風を通すようにすると、住まい全体が明るく風通しも良くなり、心地よい空間が作れます。
③庭との連携を考える
L字型やコの字型など、中庭を囲うように間取りを配置すると、1つの部屋に2方向の窓を設けやすくなり、室内に自然光や風を効果的に取り込めます。
また、庭にフェンスを設けるなどプライベート性の高い中庭であれば、カーテンを開け放しても外からの視線が気になりにくくなります。
さらに、ウッドデッキやテラスとつなげることで、子どもの外遊びや洗濯干しにも活用でき、暮らしの幅が広がります。
3LDK平屋で長く暮らす|家族構成に適した間取り
これから住む家で長く快適に暮らしていくためには、子どもの成長や家族構成の変化に応じて柔軟に対応できる間取りを考えることが大切です。
ここでは、子育て世帯が間取りを考える上で意識しておきたいポイントをご紹介します。
①家事と育児が両立できる工夫
子どもが小さいうちはなかなか目が離せないため、日常的な家事も思うようにできない場面も多いでしょう。
子育て世帯では、家事と育児を同時にこなしやすい住まいを意識すると、こうしたストレスを軽減できます。
例えば、キッチンを中心にしたオープンな間取りは、家のどこにいても子どもの様子を把握しやすくなります。
キッチンからリビングや和室、ウッドデッキが見渡せるレイアウトにすれば、家事をしながら子どもの様子を確認できて安心です。
②プライバシーを守る配置
子どもが成長すると、個室で過ごす時間やプライバシーの確保も大切になります。
平屋は部屋同士の距離が近く、どこにいても家族の気配を感じやすい反面、プライバシーや音の干渉に配慮した間取りが必要です。
例えば、「リビングと子ども部屋の間に廊下を挟む」「L字型のレイアウトにする」「収納や水回りを間に設ける」など工夫を凝らすことで、生活音の緩衝や視線のコントロールがしやすくなります。
③将来の変化に対応できる柔軟性
子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に使い方を変えられる間取りは、長く快適に暮らすために欠かせません。
規格住宅では大きな間取り変更が難しいこともありますが、例えば、未就学児のうちは広めの1室をプレイスペースとして設け、将来は間仕切をして2部屋にするなど、将来の成長に合わせて使い方を変える方法もあります。
また、平屋は段差のないフラットな構造のため、将来的にバリアフリーな住まいとしても対応しやすい点は大きなメリットでしょう。
【おしゃれな実例紹介】3LDK平屋の暮らし成功例

実際に建てられた30坪未満の3LDK平屋の実例を紹介します。
間取りや動線、収納、デザインなどにこだわった家づくりの工夫は、これから家を建てる方の参考になるポイントがたくさん。
ぜひ参考にしてください。
実例①自然とつながる屋根付きウッドデッキのある間取り

こちらの事例は、リビングと一続きになった屋根付きのウッドデッキがある平屋です。
建物の屋根をそのまま延ばす形で設計されており、日差しの強い日や雨の日でも安心して過ごせるセカンドリビングのような空間に。
屋外での食事や読書はもちろん、子どもの遊び場、洗濯物干しスペースなど幅広く活用できます。

自然光がたっぷり入るリビングは、明るく心地よい空間に。
奥にあるキッチンからは、リビング全体に目が届き、家事をしながらでも家族の様子を見守ることができます。
こちらの事例:自然と繋がるウッドデッキのある平屋 | グッドリビング株式会社
実例②勾配天井を活かした開放感のある間取り

こちらは、天井が斜めに広がる勾配天井の事例です。
天井と床に木目を採用し、まるでリゾートのような開放感あふれる空間に仕上がっています。
空調の循環を助けるシーリングファンもインテリアとして馴染み、おしゃれな心地よいリビングを演出しています。

リビングからキッチンに向けたアングルです。
目を引くのは、鮮やかなブルーのアクセントウォール。
空間全体の印象を引き締め、遊び心とセンスの良さを感じさせるデザインに仕上がっています。
こちらの事例:平屋なのに、勾配天井が特徴的なお家 ~半田店~ | グッドリビング株式会社
実例③キッチンを中心とした育児と家事の両立できる間取り

こちらは、LDKを中心に生活動線を意識した間取りの実例です。
奥のキッチンは天井を一段下げて間接照明を組みあわせており、空間に奥行きと落ち着きを演出。
ちょっとした特別感を感じられる、デザインにもこだわったリビングとなっています。

リビングの壁には、食品や日用品のストックに便利なパントリーを設置。
扉には、動線を妨げず、出し入れもスムーズな折れ戸を採用しています。

キッチンの洗面室を配置することで、家事と育児を同時進行しやすい動線に。
子どもの様子にも目が届きやすく、子育て世帯にうれしい工夫が詰まった間取りです。
その他にも、浴室や洗濯スペースなど水回りをまとめた配置は、料理の合間に洗濯やお風呂の準備ができるなど、時短にもつながります。
こちらの事例:ホテルライクな生活が叶う家 | グッドリビング株式会社
子育てと家事ラクを両立した規格住宅「平屋生活」プラン

家づくりでなるべく時間をかけたくない、間取りやデザインはある程度こだわりたい、コストをできるだけ抑えたい方には、規格住宅もおすすめです。
グッドリビングの「平屋生活」は、家事や育児のしやすさに配慮された、子育て世帯向けのローコスト規格住宅。
価格を抑えながらも安心感のある家づくりができるのが魅力です。ここでは、「平屋生活」について一部ご紹介します。
①人気の間取りが選べる
「平屋生活」では、家事動線や収納力など、子育て世帯のニーズを取り入れた人気の間取りプランがそろっています。
注文住宅のように複雑な打ち合わせを必要とせず、あらかじめ用意されたプランの中から選ぶだけで良いため、間取り選びに悩むことなく、スムーズに進められるのが魅力です。
②人気のデザインも選べる
間取りだけでなく、外観や内装のデザインも自分好みに選べるのも、「平屋生活」の魅力です。
いくつかの種類やカラーバリエーションから選べるため、「ナチュラル・モダン・シンプル」など、お好みに合わせたスタイルに仕上げられます。
また、専属のインテリアコーディネーターがサポートしてくれるので、「センスに自信がない」という方でも、不安を軽減しながら家づくりを楽しめます。
③性能やアフターフォローもしっかり
「規格住宅は性能面が心配」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「平屋生活」は断熱性や耐震性といった住宅性能もしっかり確保。
夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境と、万一の地震にも備えた構造で、家族が長く安心して暮らせる住まいを実現しています。
また、安心して長く暮らしていただけるよう、グッドリビングでは定期点検や長期保証などアフターサービスも充実しています。
「万が一のときも、頼れるサポートがある」という安心感は、マイホームづくりにおいて大きなポイントになるはずです。
平屋生活についての詳細はこちら▼

まとめ
今回の記事では、実例や間取りの紹介を交えながら、3LDK・30坪未満の平屋の魅力や注意点、費用の目安、暮らしに合った間取りづくりのポイントについて解説しました。
30坪未満の3LDK平屋は、子育て世帯にとって「ちょうどよいサイズ感」であり、家事ラクな動線や収納、家族の成長に対応できる柔軟性など、限られた広さでも快適に暮らせる住まいが実現できます。
さらに、コストパフォーマンスを重視するなら、性能やアフターフォローがしっかりとした規格住宅を選ぶのもおすすめです。
グッドリビングでは、デザイン性・快適性・安心感をバランスよく備えた「平屋生活」など、「予算には限りがあるけれど、建売ではなく、自分たちに合った家を建てたい」という希望に応えられるプランを多数用意してます。
資料請求やモデルハウスの見学予約も受付中ですので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
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監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。