COLUMN コラム
家を建てたいけれど、住宅ローンの負担が心配だという方も多いのではないでしょうか。
またお子さんがいるご家庭は、教育資金など長期的な費用もかかりますよね。
ご兄弟が多ければ、月々の負担も大きくなることが予想されるでしょう。
そんな不安が解消できるよう、住宅購入促進に向けて、国ではさまざまな補助金制度があるのをご存じですか?
補助金を使えば、購入費用を抑えられ、借入額を少なくできるかもしれません。
そこで今回は、借入額を抑えて理想の家を手に入れるための方法や、新築購入時に使える補助金をご紹介!
さらに、静岡県独自の補助金・助成金についても詳しく解説します。
家づくりに不安がある方は、ぜひ今後の参考にしてくださいね。
住宅ローンを無理なく組むためには?

住宅ローンを無理なく組むためには、長期的な視野で資金計画を立てることが重要です。返済負担を軽減するには、収入に見合った借入額を設定し、返済比率を適切に保つことがポイント。ローンを組む際には、特に以下の3つを意識しておきましょう。
教育資金に余裕を
子どもがいれば、教育費が必要です。
子どもが通う学校や住んでいる地域にもよりますが、幼稚園から大学までが公立の場合、総額の平均は822.5万円、私立の場合は、2307.5万円が平均とされています。
(参照:日本政策金融公庫「教育資金はいくら必要?かかる目安を紹介」)
こうして比較すると、子どもの進学先によって費用にかなり差があるのがわかります。
さらに、日本政策金融公庫が実施した実態調査によると、子どもが一人暮らしする際の仕送りは年間平均95万円、引っ越し費用や入居時の敷金等は平均38万円との結果も。
(参照:日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果 2021年12月20日発表)
そのほかにも、塾や習い事等の費用も必要に。
住宅ローンを検討する際には、教育費も無理なく払える資金計画を立てることが大切です。
将来のための備えも
ご自身や配偶が老後に必要な資金も確保しておくことも大切です。
定年後の生活を支えるだけでなく、予期せぬ出費(家電・車の買い替え、家のリフォーム、病気)は起こりうるもの。
また老後に限らず、ご家族の転勤や、お子さんの結婚・出産には、まとまった資金が必要です。
突発的な出費でも対応できるよう、固定費はできるだけ抑えておく必要があるでしょう。
返済比率を20~25%にする
無理ないローンを計画するには、具体的に、どれくらいの返済を目安にすればよいのでしょうか。
平均的な返済の目安は、「住宅ローンの返済比率が20~25%」といわれています。
「2023年度 フラット35利用者調査」によると、フラット35での返済負担率は注文住宅の平均が23.1%、土地付き注文住宅が26.4%、建売住宅が24.2%となっています。
つまり実際の借入状況を見ても、20~25%前後が平均的であることがわかります。
(参照:住宅金融支援機構の「2023年度 フラット35利用者調査」)
住宅ローンの返済比率とは、「住宅ローン返済額が年収に占める割合」のことを指し、「年間の住宅ローン返済額÷額面年収×100」で計算します。
たとえば、年収が600万円で月々の支払が10万円の場合、返済比率は20%となります。
さらに住宅ローン以外の借り入れがある場合は、返済額に加えて算出しましょう。
住宅ローンを無理なく返すためには、適切な返済比率を維持することが大切。
返済比率が高いと、家計への負担は大きくなります。
返済比率を下げるには、借入額を少なくすることが重要です。
【2024年版】全国で使える補助金制度を活用しよう

新築住宅を購入する際には、お得な補助金制度が使えます。うまく使えば、購入費を抑えられ、ローンの負担を少なくできますよ。申請の受付期間や対象条件はさまざまですので、しっかりと確認しておきましょう。
ZEH補助金
ZEH(ゼッチ)とは「ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、年間の消費エネルギー量を正味(ネット)でゼロにすることを目指した住宅です。
これは断熱・省エネ技術を高め、さらに太陽光発電などでエネルギーを自給する(創エネ)ことで、差し引いたエネルギーの消費量をおおむねゼロにするのを目的としています。
ZEH補助金はZEH住宅を普及するために作られたもので、ZEH仕様の住宅を導入する際の初期費用を抑えられます。
交付決定がしたら、2025年1月24日までに中間報告を提出する必要があるため、それまでに基礎工事が完了していることが条件となります。
補助金額 | ZEHの場合は55万円、ZEH+の場合は100万円 |
対象 | 新築のZEH住宅を建築・購入する個人・販売会社 |
申請期間 | (一般公募)2024年4月26日(金)10:00 ~2025年1月7日(火)17:00締切 |
申請方法 | ZEHポータルサイト(https://kodatezeh.sii.or.jp/)にてアカウント登録の後、交付申請 |
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、ZEH(ゼッチ)レベル基準を満たす新築住宅と住宅リフォームを促進する補助金制度。
エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯を対象としており、高い省エネ性能の新築住宅の取得や改修等を支援するのを目的としています。
補助金額 | 長期優良住宅:50~100万円※立地区域による ZEH住宅:40~80万円※立地区域による |
対象 | 子育て世帯:申請時点において、2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯 若者夫婦世帯:申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯 |
申請期間 | 2024年4月2日~予算上限に達するまで |
申請方法 | 補助金の申請は「子育てエコホーム支援事業」として登録されている施工・販売業者が代行 |
交付決定したら、2024年の12月31日、もしくは2025年7月31日までに建物の完了報告を提出します。
建物工事が完了するのは4カ月~8か月ほどかかりますので、なるべく早く着工しましょう。
給湯省エネ2024事業
「給湯省エネ2024事業」は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、エネルギー効率の高い高効率給湯器の導入支援を行うことを目的とした制度です。
これを利用すれば、購入費用の負担を抑えられます。
補助金額 | ヒートポンプ給湯器(エコキュート):8万円/台 ハイブリッド給湯機:10万円/台 家庭用燃料電池(エネファーム):18万円/台 |
対象 | 住宅に高効率給湯器を設置する戸建て |
申請期間 | 2024年3月29日~予算上限に達するまで |
申請方法 | 施工・販売業者が行う |
静岡県独自の補助金・助成金もチェック

国からの補助金以外にも、静岡県独自の補助金・助成金もあります。国の補助金では対象外になっている世帯でも受けられるものもありますので、ぜひしっかりとチェックしておきましょう。
住んでよし しずおか木の家推進事業
静岡県森林組合連合会が運営している事業で、「しずおか優良木材等」を使って新築、もしくはリフォームする人を対象に助成金を支給しています。
しずおか優良木材使用のほかに、県内の建築業者等であること、「しずおか木の家推進事業者」であることが条件です。
補助金額 | 最大30万(木材使用量による) |
対象 | しずおか優良木材等を使った木造住宅、およびリフォーム |
申請期間 | 4月1日~2月22日(22日が土曜日または日曜日の場合はその前の金曜日まで)※先着順 |
申請方法 | 注文住宅は上棟予定日の2週間前まで、建売住宅は購入後1ヶ月以内に、静岡県森林組合連合会へ必要書類を提出 |
しずおか住宅ローン優遇制度
「耐震性の低い木造住宅の耐震化の促進」と「しずおか優良木材の普及」を図るため、県内金融機関と協定を締結し、県民が住宅ローンの優遇措置を受けられる制度です。
住宅ローンの金利優遇などが受けられ、ローンの負担を軽減できます。
補助金額 | 住宅ローン金利優遇、事務手数料の割引 |
対象 | TOUKAI-0型、しずおか木の家型、住宅性能表示型、長期優良住宅型、定期借地型、リフォーム型 |
申請方法 | しずおか住宅ローン優遇制度を使って融資を申し込む場合は、金融機関の融資窓口へ申込む |
省エネ住宅新築等事業費補助金
ZEH住宅のような高い省エネ性能を備えた住宅で、しずおか優良木材等の使用を条件としています。
また「子育てエコホーム支援事業」の対象外世帯が受けられる助成金です。
補助金額 | 定額40万円※優良木材の使用量に応じて加算 |
対象 | 一戸建ての住宅、県内中小工務店が施工、ZEH住宅、子育て世帯・若者夫婦世帯以外の世帯 |
申請期間 | 第1期:令和6年5月13日(月曜日)から11月29日(金曜日)まで 第2期:令和6年10月15日(火曜日)から令和7年3月14日(金曜日)まで |
申請方法 | オンラインのみとなり、受付フォームから申請 |
市町ごとの公的助成制度も利用できる
静岡県内には県が運営する補助金以外にも、市町ごとに実施されている補助金・助成金があります。
詳細については、各自治体の公式サイトを検索すれば、情報が掲載されていますので、ぜひ事前に確認しておきましょう。
申請時に気を付けておきたいポイントは?

補助金を受ける際には、それぞれの対象要件や申請期間などを把握しておく必要があります。どのようなことに気を付けておけばよいか、一つずつ見ていきましょう。
対象要件の確認
補助金・助成金ごとに、対象者や対象となる住宅の要件が細かく定められています。
自分がその補助金の対象かどうか、そして建築する戸建てが条件を満たしているかを、しっかり確認しましょう。
申請期限に注意する
補助金・助成金ごとに受付や申請期間が設定されていますが、申請期間に余裕があっても、定員数が埋まってしまえば、受付が締め切られることも。
申請準備に時間がかかることもあるので、必要書類など早めに用意しておきましょう。
施工・販売業者が発行する書類もあるため、事前に双方で確認することも必要です。
不備があると申請が遅れたり、最悪の場合却下されることもあるので、入念なチェックを行いましょう。
また、一部の補助金では支払い後や施工完了後に申請が可能な場合もあります。
どのタイミングで申請手続きが必要か、事前に把握しておきましょう。
ほかの補助金と併用できるか
補助金によっては、ほかのものと併用できるものと、できないものがあります。
今回ご紹介した補助金については、下記の一覧にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
【補助金との併用】
ZEH化等支援事業 | 子育てエコフォーム支援事業 | 給湯省エネ2024事業 | 各自治体 | |
ZEH化等支援事業 | ー | × | エネファームのみ〇 | 〇 |
子育てエコフォーム支援事業 | × | ー | × | 〇 国費が使われていなければ併用可能 |
給湯省エネ2024事業 | エネファームのみ〇 | × | ー | 〇 国費が使われていなければ併用可能 |
各自治体 | 〇 | 〇 国費が使われていなければ併用可能 | 〇 国費が使われていなければ併用可能 | ー |
【静岡県補助金との併用】
国の補助金 | 住んでよし しずおか木の家推進事業 | 省エネ住宅新築等 事業費補助金 | |
住んでよし しずおか木の家推進事業 | 〇 ※事前確認用 | ー | × |
省エネ住宅新築等事業費補助金 | × | × | ー |
まとめ
住宅購入にかかる費用は大きいもの。
教育費や老後の備えのことも考えると、家計に影響の少ない選択をすることが最良でしょう。
近年では省エネルギー性や耐久性に優れた木造住宅の建設を推進する取り組みとして、さまざまな補助金制度があります。
これらを上手に活用すれば、初期費用を抑えながら、快適な住まいを手に入れられます。
さらに低予算で良い家を建てられたら、ゆとりのある暮らしが叶えられるかもしれません。
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