2024.09.30
子どもが大きくなってくると、増えてくる洗濯の量。毎日のこととなると、負担が大きくなりますよね。
そのような負担も、ランドリールームがあれば、解消されるかもしれません。
今回の記事では、一般的な広さと言われる「3畳のランドリールーム」での用途や、おすすめレイアウト、気を付けたいポイントを解説。
「ランドリールームのある家を建てたいけど、具体的な広さがわからない」「家事短縮ができるランドリールームのレイアウトってどんなものがあるの?」
そんな疑問にお答えします!
気になる方は、ぜひ目を通してくださいね。
目次
ランドリールームは「洗濯・干す・畳む・しまう」といった一連の家事を効率的に行えるスペースです。
広さは、一般的に3畳程度が理想的とされており、通常の洗面所の1.5倍の広さをイメージしていただけるとよいでしょう。
家事効率の良さ以外にも、天候に左右されることなく、室内で干せるのも魅力です。
外からの視線を気にせずに洗濯物を干せるため、プライバシーも守られます。
また、強い日差しや、花粉、排気ガスを避けて干せるのもメリット。
たとえば、赤ちゃんの衣服やデリケートな素材の服も、安心して干すことが可能です。
3畳の広さがあれば、洗濯機や乾燥機、洗剤やタオルの収納、作業スペースの設置が可能です。ほかの部屋と兼用したパターンや、「洗濯場」として独立したパターンが多いのが特徴。
家族構成やライフスタイルによってその使い方はさまざまですが、ここではよく採用されるランドリールームの活用例を2つ、ご紹介します。
ランドリールームを洗面・脱衣室と兼用すれば、移動距離が短くなり、家事効率を向上できます。
たとえば、①脱いだものを回収、②洗濯、③干す、④取り込むまでの動作が、一か所で行えます。
一方で、洗濯物の量が多い場合は、干すスペースが不足する可能性も。
洗濯量によっては、ランドリールームとは別に、干す場所を設ける必要があります。
また、湿気がこもりやすくなるため、カビなどが発生しやすくなることも。
そのような事態を避けるためにも、換気設備はしっかりと整える必要があるでしょう。
ランドリールームを独立した「洗濯場」とするなら、スペースにゆとりができ、あらゆる作業が快適に行いやすくなります。
たとえば、作業スペースを広く取り、「洗濯を畳む」「アイロンをかける」など一連の作業だけでなく、「ミシン作業」や「PCワーク」など用途の幅を広げることも可能に。
ほかにも、シンクの深いスロップシンクを設けて、洗濯物を手洗いするのに使うことも。
子どもの上靴や、泥だらけの服などを洗うのに、とても便利ですよ。
また、天井にランドリーパイプを2本設置できれば、洗濯量が多くても十分に干せます。
ガス・電気式の乾燥機を導入すれば、さらに効率よく家事を進められるでしょう。
ただし、熱気や湿気がこもりやすいので、換気対策はしておきたいもの。
また、洗濯機などが音が気になる場合もありますので、隣接する部屋には配慮しましょう。
ランドリールームはどこに配置するかで、そのメリットを最大限に生かせます。そのメリットは用途によって異なります。そこでここではレイアウトの参考例を4つご紹介します。優先させたいことは何か?を考えるきっかけにしてください。
「家事効率」を優先したいなら、「お風呂」「洗面」「トイレ」「キッチン」など水回り付近に配置するのがおすすめ。
家事動線が短縮され、移動がコンパクトになります。
たとえば、洗濯している間に、水まわりのお掃除ができるなど、一か所で家事をすすめられます。
しかし、湿気や音が発生しやすいので、対策は必要に。
また、出勤前など家族が込み合う時間タイミングは、思うように家事が進められないことも。
とくに室内干しをする際は、そのような時間帯をさける必要があるでしょう。
メリット | デメリット |
・家事動線が短縮され、移動が少なく効率的に作業できる。 ・排水・給水設備がまとめられ、配管工事のコスト削減に繋がる。 ・洗濯物をすぐ干せるため、手間が省ける。 ・水回りの掃除が一箇所で済むので、清掃が楽になる。 ・脱衣室と併用できるため、スペースを有効活用できる。 | ・湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい。 ・洗濯スペースが狭くなる可能性がある。 ・騒音問題が発生しやすい(洗濯機の音など)。 ・異なる作業が同時にできない場合がある。 ・家族が混み合うタイミングで不便になることがある |
「洗濯後の片付け」を優先されたいなら、ファミリークローク横に配置するのが最適でしょう。
洗い終わって乾燥まで済ませた洗濯ものを、すぐにしまえるのが特徴です。
また家族の衣類をまとめて収納するので、時短にもつながります。
水回りや脱衣所の近くであれば、さらに「脱ぐ」「着替える」までの動作も簡潔にできます。
ただし、1Fに配置すると、収納スペースがあまり取れない可能性も。
1Fは水回りやリビングなどが集中しますので、土地の広さによっては、収納部分を削る必要があります。
またクロークは家族が使用するので、「みんなが使い勝手のよい動線上はどこか」をよく検討する必要があります。
メリット | デメリット |
・洗濯後すぐに収納できるため、家事効率が大幅に向上。 ・衣類管理が一箇所に集約できる。 ・着替えがすぐにできるため、日々の生活が快適に。 ・収納力を最大化できる。 | ・スペースが広く取れない可能性がある ・湿気がクロークにこもる可能性があり、換気が必要。 ・間取りによっては使い勝手が悪くなる場合がある。 ・騒音問題が発生しやすい(洗濯機の音など)。 |
ウッドデッキ・テラスの横には、「洗濯量が多い」や「外干ししたい」ご家庭におすすめ。
とくにシーツなど大物を洗濯する場合、ウッドデッキやテラスが近くだと、持ち運びがラクにできます。
また、ランドリールームに室内干し用の設備を用意しておけば、急な雨でもすぐ取り込めるので安心です。
併用することで、外干し・室内干しを使い分けしやすいのもメリットと言えるでしょう。
ただし、1Fにあるウッドデッキやテラスは、外部からの視線が届きやすい面も。
道路に接しているなど、人通りの多い場所は注意が必要です。
このような場は、フェンスや植栽を設けるなど、防犯面やプライバシー対策をしておくとよいでしょう。
メリット | デメリット |
・外干しがスムーズにできるため、家事動線が短縮される。 ・一度にたくさんの洗濯物が干せる。 ・外干し・室内干しを使い分けしやすい ・急な雨でもすぐ取り込めるので安心 ・開放感のある窓から自然光が入るため、明るい空間になる。 | ・風雨などの天候に左右されやすいため、日中外出する家庭は不便。 ・外部の視線が気になる場合がある。 ・ウッドデッキのメンテナンスが必要で、定期的な手入れが増える。 ・花粉や虫が付着しやすい。 |
「プライバシーと効率」を優先されたいなら、2Fホールという案もあります。
とくに吹き抜けや、バルコニーの近くなどは、1Fよりも日当たり・風通しの良い場所。
洗濯物を干すのに最適といえるでしょう。
また、リビングやキッチンと分けられるので、すっきりした生活空間を維持できます。
たとえば、急な来客があったとしても、洗濯物をあわてて取り込む心配がありません。
また、1Fよりもスペースを確保しやすいので、ファミリークロークと併設させるなど、間取りの自由度も高くなります。
ただし、洗濯機を2Fに設置するなら水漏れには注意が必要。
また、脱衣室が1Fにある場合、衣類を回収して二階に運ばなければなければなりません。
その点は不便に感じることもあるでしょう。
メリット | デメリット |
・風通し・日当たりが良い ・ファミリークロークと兼用の場合、家族の寝室が近いため、衣類の管理がしやすい。 ・ホールを洗濯物を干すスペースに活用できる。 ・2階のバルコニーへ簡単に移動できるため、外干しが便利。 ・1階のリビングやキッチンと分けられるため、生活空間をすっきり保てる。 | ・水漏れが起きると1階に被害が及ぶリスクがある。 ・湿気がこもりやすく、換気が必須。 ・洗濯機の振動や騒音が気になる場合がある。 ・洗濯物を1階から運ぶ手間がかかることがある。 ・人が通る動線を確保した上で作る必要がある |
これまで挙げてきた活用例の中には、共通したデメリットがありました。それは「湿気」「音」の問題です。快適な住まいを実現するには、事前にこれらの対策をしておく必要があるでしょう。また、使い勝手が悪くてはランドリールームの良さが生かせません。そのためには、用途や必要な収納を把握しておくことが大切です。ここではおさえておきたいポイントをまとめましたので、家づくりの参考にしてくださいね。
ランドリールームは濡れたもの扱うので、どうしても湿気がこもりやすくなります。
とくに乾燥機を使う際は熱気を伴うので、湿度は上がりやすくなるもの。
また脱衣所や水回り付近であれば、お風呂場の湯気などが流れて来るでしょう。
そのような場合には、換気環境を整えることが大切です。
2方向から換気できるよう窓を設置するほか、換気扇、サーキュレーター、除湿機などを利用すれば、湿気は軽減されます。
リビングや寝室が近くにある場合、洗濯機の稼働音は気になってしまいますよね。
したがって、そのような部屋から離れた位置に、ランドリールームを配置するのをおすすめします。
また洗濯機を静音モデルにし、音を低減させるのもよいでしょう。
とくに2Fに洗濯機があるケースでは、振動によって、より音が伝わりやすくなるもの。
そこで、洗濯機の下に防振マットを敷くのもおすすめ。
洗濯機の振動を吸収し、振動音を抑える効果があります。
ランドリールームは家事効率が高いのがメリット。
メリットを生かすには、用途に合った間取であることが重要です。
「洗濯」をメインにしたいのか、ほかのスペースと「兼用し」たいのか、「片付け」を効率に行いたいのかなど、「ランドリールームで優先したいことは何か」をよく検討しましょう。
用途を考えることにもつながりますが、「何をしたいか」で「何を収納するか」がわかります。
たとえば、水回りと兼用するなら、タオルや洗剤などの備蓄品を収納する場所が必要です。
また 下着 やパジャマも収納できれば、子どもでも着替えがスムーズにできるでしょう。
衣服の収納場所は、どのくらいのスペースが必要かによって異なります。
家族構成や衣類の量によって異なりますので、ご家族で話し合っておくのをおすすめします。
あとから後悔しないためにも、収納計画と一緒にレイアウトを決めるようにしましょう。
おすすめコラム:【注文住宅を検討される方に必見】ファミリークロークのメリットやおすすめの間取りとは?グッドリビングの事例も交えて解説します!
グッドリビングには、お客様の理想やこだわりを丁寧にヒアリングし、形にしてきました。そこでこのコラムでは、ぜひ真似してみたい「ランドリールーム」の事例を2つご紹介します。
家事の効率化が叶うのと同時に、家族の生活スタイルに合わせた間取りになっているランドリルームの実例です。
その理由は、廊下とLDKの双方から出入りできるため。
このような間取りなら、帰宅後に手洗いをし、汚れた服を着替えてからLDKに向かうという流れのある動線が可能に。
また脱衣所も兼ねているので、脱いだものを、その場で洗濯できます。
室内干しや収納スペースも充実。
換気設備もしっかり確保されています。
これなら梅雨の時期も安心ですね。
こちらの実例は、浴室、脱衣所、洗面所、ファミリークローク、ランドリールームを一直線に配置した間取りです。
洗濯してから収納するまでの動作が、コンパクトに行えます。
これなら家事の負担も、かなり軽減できそうですよね。
来客時には、洗面所とクローゼットの間にあるロールスクリーンで目隠しができるよう工夫もされています。
▶詳しい事例はこちら:日々の快適性を追求した2世帯住宅のI様邸 ~藤枝店~
今回の記事では、3畳のランドリールームの用途や、家事効率の良いレイアウト、気を付けたいポイントを解説しました。
3畳のランドリールームなら、「洗う、干す、畳む」が一か所で済みます。
どこに配置するかを決める際は、用途をしっかりと確認してから検討するようにしましょう。
また、収納計画と合わせて考えると、さらに使い勝手のよいランドリールームをつくれるでしょう。
さらに、湿気・騒音対策も万全にすることで、ストレスなく快適な暮らしが実現できます。
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