2024.08.10
今、注文住宅では家事効率の高さを意識した間取りが人気です。
その中の一つである「ファミリークローク(クローゼット)」は「衣類管理のしやすさ」や「家事時間の短縮」が魅力。
グッドリビングでも数多く採用されています。
機能性の良さを重視するなら、ぜひ取り入れたい間取りではないでしょうか。
そこで今回は、ファミリークロークのメリットや「収納に必要な広さ」、「おすすめの場所」について詳しく解説します。
グッドリビングの実例もたくさんご紹介しますので、家づくりの参考にしてくださいね。
目次
ファミリークロークは、「家族全員の衣類を一カ所にまとめたスペース」のことをいいます。
洗濯後の片付けや、外出・帰宅後の着替えがスムーズになるなど、動線を効率化できるのがメリット。
衣替えやサイズアウトした服を管理しやすいのも特徴です。
また共有の収納スペースを設けることで、その分居室を広くでき、ほかの部屋が散らかりにくくなるのも期待できます。
ファミリークロークには、どれくらいの広さがあればよいのでしょうか。
まず居室にあるクローゼットは、1畳分の広さ(幅約1.8メートル・奥行き約90センチ)なのが一般的です。
もし厚みが4センチの服をハンガーにかけた場合、約45枚かけられるくらいのスペースです。
コートなど厚手の服があったとしても、1人分なら十分収納できます。
さらにハンガーの下に、引き出し付キャビネットや、ハンガーパイプを上段下段で設ければ、さらに収納力アップに。
4人家族の場合、4畳ほどあれば、そのスペースを確保できるでしょう
ファミリークロークには用途によって使い分けできるのも特徴です。ここでは2タイプに大きく分けて解説します。
ウォークスルータイプは出入り口が2カ所あり、通路のように通り抜けできるクローゼットです。
回遊性に優れ、生活動線を短くしたいときにおすすめです。
シューズクロークと兼用したり、洗面室へダイレクトにつなげたりと、多様な使い方が実現できます。
ウォークインタイプは出入り口が1カ所で、個室のように使えるクローゼットです。
ウォークスルータイプと比べて、棚やハンガーパイプを設置できる壁が多いため、物を多く収納できます。
鍵付きのドアをつければプライバシーも確保できるので、クローゼット内で着替えまで行えます。
動線をスムーズにでき、家事効率も高くなるファミリークローク。そのメリットを生かすポイントは、「設置場所」にあります。グッドリビングにも「住みよい暮らし」を目指したアイディア満載の実例は多数!ここではそんな事例を交えながら、ファミリークロークのおすすめの場所をご紹介します!
動線の中に収納を組み込むなら、「ウォークスルータイプ」がおすすめです。
ランドリールームの横に配置すると、「洗濯→干す→たたむ→片づける」の洗濯動線がとてもスムーズになります。
ハンガーにかけて干したものを、そのままクローゼットにかけ直せる「畳まない収納」にすれば、洗濯物を畳むスペースも広く取らずに済みます。
またお風呂場の近くであれば、入浴時の「脱ぐ→入浴する→着替える」もコンパクトに。
ただ「ウォークスルータイプ」はプライバシーを確保しにくいというデメリットがあります。
その場合はあえて独立した部屋として「ウォークインタイプ」にするか、こちらの事例のようにロールスクリーンをつけておくと、一時的な目隠しが可能になりますよ。
ご家族のライフスタイルによって、クローゼットの形もさまざまですので、ぜひいろんな施工事例を参考にしてみましょう。
「風呂場」「脱衣室」「洗面所」「ファミリークローク」「ランドリールーム」を一直線に配置した間取りは、あらゆる動線の効率をかなえてくれる。ぜひ参考にしてみたいもの!
シューズクロークの横に配置するメリットは、主に「外出・帰宅動線を優先できる」ことです。
帰宅時にファミリーエントランスからシューズクロークで靴をしまい、ファミリークロークで上着を脱ぐという動作が一ケ所でできます。
この場合、しまうものを限定して収納するケースが多いです。
たとえばシューズクロークの隣にアウターやスーツ、制服や小物などをしまい、普段着は別の場所に収納するようにします。
こちらの事例では、洗面所の奥にランドリールームがあり、服も収納できるようになっています。
このような間取りなら、朝の身支度や、帰宅時の手洗いうがい、着替えまでの流れがスムーズにできますね。
外での疲れや汚れをすっきり落としてから、家族が集うリビングでくつろげるような設計が可能です。
花粉やウイルスも、室内に入り込まないので安心です。
洗面所に併設した縦長のランドリールームなど機能的な間取りや、ホビールーム、間接照明を取り入れた下がり天井のキッチンなどを採用。家族のこだわりをつめこんだ「オンリーワンハウス」はぜひお手本にしたい!
夫婦の主寝室や子ども部屋の近くにあると、それぞれの衣類を効率的に出し入れできるため、家族みんなにとって利便性が良くなります。
各部屋からアクセスしやすいように通り抜けできるものもあれば、独立したスペースとして設置することも。
家族の生活リズムやニーズに合わせて形をきめるとよいでしょう。
また生活エリアが1階の場合、寝室や子ども部屋がメインである2階のほうが、広くスペースを取りやすいというのもメリット。
布団やバッグや小物、大 型 のスーツケースなど、かさばりやすいものも収納できます。
参考:平屋生活 小川モデル
白をベースにしたシンプルで明るい平屋。主寝室と廊下から行き来できる「ウォークスルータイプ」のクローゼットを採用。入り口のデザインもおしゃれ。キッチン横にはパントリー、玄関にはシューズクロークも完備。
もうひとつおすすめの場所が、リビングの近くです。
リビングは洗面所や玄関など、さまざまなところからアクセスしやすく、誰もが利用しやすい場所です。
とくに子どもが小さいうちは、汗をかいたり、服が汚れたりしやすいもの。
リビングの近くにあれば、すぐに着替えを取りに行けます。
また早いうちから自分で着替えの習慣もつきやすくなるので、子育て世帯にはとくにおすすめですよ。
ただし人目のつきやすい場所なので、成長に伴って使い方を見直すことも考慮しておきましょう。
「家事ラク」となる水回り回遊動線と、小さなスクエア窓が並ぶ、デザイン性と採光性が高い家。家族の洋服や季節家電もしまえる3畳のクローゼットや、自転車等なども収納できる広いシューズクロークもあり、収納面も充実!
家事効率も良く、機能的なファミリークロークですが、設置場所や各場所への対策を誤ると、使いにくくなる恐れも。ここではデメリットを理解した上で、おさえておきたポイントを3つご紹介します。ぜひしっかり覚えておきましょう。
ファミリークロークの良さをいかすには、動線の流れを意識して配置することが大切です。
家の端など動線が交差しにくいので、あまり機能的とはいえません。
家事動線や生活・帰宅動線など、人の行き来する場所にあれば、使い勝手が良くなります。
これまでの生活スタイルを参考にしながら、まずはどの動線を優先するかを決めましょう。
クローゼットを間にして、どこの部屋をつなげればよいか、把握しやすくなりますよ。
家族のものを1カ所にすべてをまとめようとすると、広いスペースが必要ですし、かえって使い勝手が悪くなることも。
成功するためのコツとしては、用途に合わせて収納を数カ所に分けることにもあります。
そのためには、「何を」「どれくらい」「どこにしまうか」、よく検討しておく必要があります。
また家族が増えることや、今よりも物が増えることも想定して、余裕のある収納プランをたてましょう。
収納量や場所がわかってきたら、さきほどの動線を意識して、間取りを考えるようにしましょう。
クローゼットを配置した場所によっては、衣類の保管環境などを保つ工夫が必要です。
ランドリールームや洗面所が隣にある場合は、どうしても湿気がこもりやすくなります。
そのため換気システムや、衣類乾燥除湿器を導入しておくとよいでしょう。
また玄関回りは、においが気になってしまうことも。
こちらも換気設備のほか、壁に窓を設け、消臭効果のある壁材を採用するのもおすすめです。
またファミリークロークは家族で共有して使えるのがメリットですが、家族が出入りする部屋での着替えを嫌がる子もいるかもしれません。
そのような場合は、「ウォークインタイプ」にして、ドアにカギをかけられるようにしておくことも一つです。
しかし、思春期になれば私物を見られるのさえも嫌がることもあるので、いずれは子ども部屋にも収納をつくることも考慮しておきましょう。
「衣類管理のしやすさ」や「家事時間の短縮」といった機能性の高さが人気の「ファミリークローク」。
今回のコラムでは、「ファミリークロークの必要な広さ」や「おすすめの場所」について解説しました。
間取りを考える際におさえておきたいポイントは、
ことを意識して考えるようにしましょう。
またショールームやモデルハウスに行き、イメージを膨らませることも、良いアイデアにつながります。
実際の間取りをみて、ファミリークロークの大きさや、理想の暮らし方がイメージしやすくなりますよ。
グッドリビングでは今回ご紹介した以外にも、ファミリークロークの実例が多数あります。
ファミリークロークをお考えの方は、ぜひグッドリビングのモデルハウスにお越しください!
きっとたくさんのアイデアが見つかるはずですよ。
その他、家づくりの疑問点や費用面、土地探しのことなど、無料相談もおこなっています。
気になる方は、ぜひお気軽に資料請求・お問い合わせくださいね。
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