COLUMN コラム
平屋における軒の出は外観のデザインはもちろんのこと、耐久性(家の寿命)やパッシブデザイン(光熱費削減の効果)などに影響を与えます。
そこでこの記事では、平屋の軒の出900mmのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
軒の出900mmは外壁の汚れや劣化を防ぐことや、室内を快適な温度に維持しやすいことなど、さまざまなメリットがあります。
一方で、部屋が暗くなる、建築コストが増加するといった注意点もあります。
この記事で軒の出900mmのメリット・デメリットを把握し、平屋を建てるときの参考にしてみてください。
また、軒の長さ別のメリット・デメリットの比較も紹介しますので、あわせてチェックしていきましょう。
この記事でわかること
・「軒の出 900mm」の魅力
・軒の長さ別メリット・デメリット比較
・軒を深くした場合の注意点と解決策
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平屋「軒の出 900mm」の3つの魅力

軒の出900mmの魅力は、大きく3つあります。
- 【外壁保護】雨だれや紫外線による劣化を劇的に防ぐ
- 【パッシブデザイン】夏の日射遮蔽と冬の日射取得の黄金比
- 【デザイン性】平屋特有の「重厚感」と「水平ライン」の強調
それぞれの詳細を見ていきましょう。
【外壁保護】雨だれや紫外線による劣化を劇的に防ぐ
平屋に軒の出900mmは、外壁の保護ができるというメリットがあります。
例えば、軒の出が長いと外壁および屋根の接合部に雨水が入り込むのを防ぐことが可能です。一方で、軒の出がゼロだと雨どいから外壁と屋根の接合部が近すぎて、あふれた雨水が浸入する可能性が高くなります。
もちろん、うまく施工することで軒の出がゼロでも雨漏りのリスクを低減可能です。しかし、高度な技術が要求されます。
また、軒の出が長いことで外壁に当たる直射日光を防げるため、紫外線による劣化を防げます。
【パッシブデザイン】夏の日射遮蔽と冬の日射取得の黄金比
軒の出900mmは、パッシブデザイン(光熱費削減の効果)にもポジティブな影響を与えます。
例えば、軒の出900mmは軒ゼロの平屋よりも夏を快適に過ごせます。これは、軒の出が直射日光を遮ることで、室温を快適に保ちやすくなるからです。
その結果、夏場の光熱費を抑えることにもつながります。
また、軒の出が長いと冬場の日射取得が心配になる方もいるかもしれません。しかし、軒の出900mmは日光が適度に入ってくるので、冬場も室内を暖かく保てます。
そのため、夏場同様、光熱費の削減につながります。
【デザイン性】平屋特有の「重厚感」と「水平ライン」の強調
軒の出900mmは平屋との相性が良好です。
これは、軒の出を900mmにすることで、平屋特有の重厚感と水平ラインを強調できるからです。
例えば、軒の出が浅い住宅はシュッとした印象が強く、重厚感が薄れます。一方で、軒の出900mmは、屋根がしっかり強調されるので重厚感があります。
また、外壁から大きく屋根が出ることで水平ラインの美しい外観が完成します。
軒の長さ別メリット・デメリット比較(軒ゼロ vs 600 vs 900以上)

ここからは、軒の長さ別のメリット・デメリットを比較していきます。
- 軒ゼロ
- 軒の出600mm
- 軒の出900mm〜
今回は、上記3種類の長さを比較していきましょう。
【軒ゼロ(軒なし)】モダンだが雨漏り・劣化リスクが高い理由
軒ゼロの平屋のメリットは、以下のとおりです。
- 外観がモダンなデザインになる
- コストを抑えられる
- 採光性が高い
軒ゼロだとモダンなデザインを実現できることに加え、建築費用が安くなる傾向があります。
さらに、屋根がないことによる採光性の高さも特徴の一つです。
ただし、採光性が高いことで夏場は暑さを感じやすいため注意が必要です。
また、雨風や日差しを遮るものがないので外壁が劣化しやすく、雨漏りが生じる可能性が高いこともデメリットといえます。
【軒の出 600mm】一般的だが平屋だと少し物足りない?
軒の出600mmは、平屋においては一般的な長さです。
実際、住宅金融支援機構が実施した調査によると、軒の出の長さは600〜800mmだという回答が最も多い割合を占めていました。
ただし、軒の出600mmは900mmと比較するとやや物足りないと感じることがあります。
例えば、外壁の劣化や汚れを十分に防げるとは言い切れず、室内が夏は暑く、冬は寒くなる可能性が高いです。
とはいえ、軒の出600mmがダメというわけではないので、業者としっかりと相談しながら決めてみてください。
【軒の出 900mm〜】高級感が出るが、建築面積と採光に注意
軒の出を900mm〜にすると、以下のようなメリットがあります。
- 雨だれや紫外線による外壁の劣化を防ぐ
- 外壁が汚れるのを防ぐ
- 1年を通して快適な室温を保ちやすい
- 高級感・重厚感がある
軒の出900mmは外壁の劣化や汚れを防ぐので、建物が長持ちしやすくなります。
さらに、直射日光が当たりにくくなることで、1年を通して快適な室温を保ちやすいことも魅力の一つです。
また、高級感や重厚感が出るのも、900mmあたりからです。
ただし、軒の出が1,000mm以上になると軒先から1,000mm後退した部分まで、建築面積に算入しなければならないというルールがあります。
加えて、採光性が低下し、軒ゼロよりは室内が暗くなる可能性があるので注意が必要です。
軒の出は長さにかかわらずメリット・デメリットの両方があるため、しっかりと比較検討して決めることをおすすめします。
私たちグッドリビングは平屋に関する相談を受け付けています。建築実績も豊富なので、不安・疑問などなんでも安心してご相談ください。
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軒を深くしすぎると後悔する?注意点と解決策

軒を深くしすぎると発生する可能性がある問題点は以下のとおりです。
- 部屋が暗くなる問題
- 風で煽られるリスク
- 建築コストの増加
しかし、これらの問題点は解決可能です。解決策を紹介しますので、平屋を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
部屋が暗くなる問題→窓の高さと配置で解決
軒を深くすると、部屋が暗くなるという問題が発生します。
日中から太陽光があまり入らないのは避けたいという方が多いでしょう。
この場合は、窓の高さと配置を工夫してみてください。
高い位置に窓を設置すれば光を取り入れやすくなりますし、それぞれの方角の特徴を理解して配置すれば、部屋が暗くなるという問題は十分に解決できるでしょう。
- 南向きの窓:1年を通して安定した採光が期待できる。夏は直射日光が強すぎるというデメリットも。
- 北向きの窓:明るさは安定しているが直射日光が入りにくい。暑さを避けたい場合におすすめ。
- 東向きの窓:朝はいい日差しが入る。
- 西向きの窓:夏は特に暑さが増す。遮光対策を検討する必要がある。
風で煽られるリスク→耐風等級と垂木の補強
軒を深くすると、風で煽られるリスクがあります。
もし強風を受けて屋根が煽られ、破損した住宅の一部が周囲の住宅に飛んでいけば、トラブルに発展することもあります。
軒を深くしたいなら、耐風等級1もしくは2の性能を持ち合わせた家にするか、垂木での補強を考える必要があるでしょう。
耐風等級は、暴風に対する建物の倒壊や崩壊、損傷などのしにくさを表す指標です。
建築コストの増加→メンテナンス費用の削減で元は取れる
軒の深い平屋は、一般的な平屋よりも建築コストが増加する傾向があります。
これは、軒を出すための材料が必要になるからです。
材料が増えれば、建築コストが増加するのは容易に想像できるでしょう。
さらに、軒の出を長くするのは手間がかかります。
その分工事期間が延びるので、人件費などが余計にかかり、建築費用が増えてしまいます。
【実例】深い軒がかっこいい!ハイセンスな平屋デザイン集

ここからは、2つの実例を使って平屋のデザインを紹介します。
実例を確認することで、より具体的に平屋をイメージできるようになります。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
施工事例①:ウッドデッキのある3LDK平屋






ウッドデッキが特徴の3LDK平屋です。
リビングの窓からつながるウッドデッキがあることで、部屋はさらに開放感が増しています。
加えて、ウッドデッキの部分まで屋根が出ているのも嬉しいポイントです。
また、シューズクロークやパントリーといった収納なども充実しており、ファミリーでも快適に過ごせる環境となっています。
施工事例:自然と繋がるウッドデッキのある平屋
施工事例②:インダストリアルデザインの平屋







インダストリアルデザインとは、無機質な素材やインテリアを使ったデザインのことで、かっこいい印象に仕上がります。
こちらは面積が23坪ほどでありながら、3LDK+Sを実現している平屋です。
さらに、キッチンにはパントリー、個室にはオープンクローゼットなど収納も充実しています。
また、軒があることで直接日差しが注がれる心配も少なく、1年を通して快適に過ごせるでしょう。
施工事例:インダストリアルデザインの平屋
まとめ:長く美しく住むなら、平屋の「軒」には投資すべき。

軒900mmには、以下のようなメリットがあります。
- 雨だれや紫外線による外壁の劣化を防ぐ
- 外壁が汚れるのを防ぐ
- 1年を通して快適な室温を保ちやすい
- 高級感・重厚感がある
一方で、部屋が暗くなったり、建築コストが増加したりするという注意点もあります。
そのため、メリットばかりに注目して軒の出を決めると想像とは違ったと後悔する可能性があるので、業者としっかり相談して決めるのがおすすめです。
私たちグッドリビングは、平屋の建築実績が豊富で、初めての方でも安心してご相談できる環境を整えております。
ご夫婦からファミリーまで、平屋を検討している方はぜひ当社へご相談ください。
これを機に、理想のマイホームを手に入れてみませんか?
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監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。