COLUMN コラム
22坪の平屋は「狭そう」「部屋数が足りないのでは」と不安に感じる方も多いかもしれません。
しかし、設計の工夫次第で、2LDKや3LDKといった家族で快適に暮らせる間取りも実現可能です。
とはいえ、限られた広さの中で間取りを作って行くとなると迷う方も多いでしょう。
今回は、22坪というサイズ感でも快適に暮らせる間取りの実例と、設計のコツをわかりやすくご紹介します。
「無理なく、ちょうどいい平屋を建てたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
22坪の間取りって狭い?実際の暮らしやすさとは

延床22坪の平屋は、一見コンパクトに思えるかもしれませんが、間取りの工夫次第で家族構成に合わせた暮らしやすい空間をつくることが可能です。ここでは、22坪の広さのイメージや適正な間取りを解説します。
22坪はどれくらいの広さ?
22坪は、平米換算で約73平方メートル。一般的な2LDKの分譲マンションやアパートの広さに近く、夫婦2人や小さな子どもがいる家庭でも十分に暮らせるサイズです。
ただし、ワンフロアにすべての空間を収める平屋では、廊下や収納の取り方によって空間の使いやすさが大きく左右されます。
子育て世代なら、廊下を極力省いたりLDKを中心に配置するなど、間取りに少し工夫が必要になってくるでしょう。
限られていてもより広く見せる空間作りがポイントです。
家族構成別に見る適正な間取り
22坪の平屋でも、家族構成に合った間取りを選べば、快適な暮らしが可能です。
ここでは、よくあるパターン別に適した間取りの一例とポイントをまとめました。
家族構成 | 間取り例 | ポイント |
夫婦のみ | 2LDK | 寝室+趣味部屋やワークスペースが確保でき、LDKもゆったり取れます。 |
夫婦+子ども1人 | 2LDKまたは3LDK | 子どもに個室を持たせたいなら3LDKに。ただしLDKや収納の広さとの調整が必要です。 |
夫婦+子ども2人 | 3LDK | 個室は最低3つ確保が理想。収納は壁面を活用して空間を有効に使いましょう。 |
夫婦+親(同居) | 2LDK+和室 | 和室を親世帯用の寝室にし、バリアフリー動線を意識した間取りが安心です。 |
単身または夫婦+来客対応 | 1LDK+多目的室 | 来客や趣味に対応できる部屋を用意すると暮らしにゆとりが生まれます。 |
たとえば夫婦2人なら、広めのLDKと寝室、必要に応じて書斎スペースを設けた2LDKが理想的。
小さなお子さんがいる3人家族なら、子ども部屋を最小限にして3LDKにするのもおすすめです。
ただし、収納スペースや家事動線の工夫は必要になるでしょう。
ライフスタイルの変化に対応できるよう、将来的に間取り変更がしやすい構造を考えると、長く快適に住み続けられます。
限られた広さをどう使うかは、家族に合わせて「優先順位」を見極めておきましょう。
22坪の平屋間取りプラン5選【2LDK・3LDK】
22坪でもライフスタイルに合わせた多様な間取りが実現可能です。ここでは、実際の暮らしをイメージできるような5つの事例をご紹介します。
プラン①(21.46坪):共働き夫婦がゆったりと暮らせる2LDK
共働き世帯には、少しでも家事負担を減らせるような水回りが集約した間取りが人気です。
水回りを回遊動線にすることで家事周りは快適。寝室ともう1部屋は将来の子ども部屋や趣味用として使える2LDK構成です。
玄関にクローゼットを設け、朝の支度もスムーズに。コンパクトながらも、メリハリのある暮らしが叶う設計です。
プラン②(23.74坪):小学生の子どもがいる3人家族向け3LDK
子どもが成長する時期には、それぞれの個室が確保できる3LDKが理想的です。
主寝室と子ども部屋2室を確保しつつ、LDKは対面キッチンと一体感あるリビング設計で家族の会話が自然に生まれます。
収納スペースを要所に設けて、必要なものを近くに片付けられるのも工夫もポイントです。
子どもが巣立った後も、使い方を変えながら長く住み続けられます。
プラン③(24.46坪):将来的なリフォームに対応できる柔軟な間取り
「今は部屋数が多くても、将来的には減らしたい…。」という変化に対応できるのが、個室の隣接を重視した間取りです。
広めのLDKと隣接する個室にすることで、将来的なリフォームにも対応できます。
子どもの誕生や親との同居など、将来の暮らしの変化も柔軟にでき、バリアフリー設計も視野に入れやすいでしょう。
プラン④(21.21坪):収納充実!納戸・パントリーつきの2LDK
22坪であっても、収納力は工夫次第でたくさん設けられます。
玄関すぐに広めの納戸、キッチン横ににパントリーを設け、アウトドア用品や買い置きの食品など、日常生活に欠かせない物がすっきり収納。
スペースを分散させることで、動線も短く、日々の片付けもラクになります。
収納に悩むご家庭におすすめの設計です。
プラン⑤(23.71坪):庭で開放感を演出するコンパクト3LDK
LDKのすぐ横に広めの庭を設けるプランです。
室内からスムーズにつながるアウトドア空間は、視線が抜けて実際の坪数以上の広がりを感じさせてくれます。
南向きに配置すれば、日当たりや通風も良好。天気の良い日は子どもが外で遊んだり、家族で食事やBBQを楽しんだりと、暮らしに自然とふれあう時間が加わるでしょう。
3LDKで個室をしっかり確保しつつ、外との一体感を楽しめる間取りは、郊外や土地に余裕のあるエリアで特におすすめです。
22坪の平屋にかかる建築費用の目安

22坪の平屋を建てるには、どれくらいの土地が必要で、建物にはどれだけの費用がかかるのでしょうか。ここでは、土地と建築費用の目安をご紹介します。
22坪の平屋を建築できる土地の広さ
22坪の平屋を建てるには、建物の広さだけでなく、建ぺい率や駐車場スペースなども考慮する必要があります。
建ぺい率とは、敷地に対して建物が占めていい割合のこと。
たとえば建ぺい率60%の土地なら、22坪の建物を建てるには以下のような広さが必要になります。
建ぺい率 | 最低限必要な土地の広さ | 備考 |
60% | 約36.7坪(約121㎡) | 一般的な住宅地の標準 |
50% | 約44坪(約145㎡) | 地域によっては制限あり |
40% | 約55坪(約182㎡) | 景観地区や郊外に多い |
また、建物だけでなく庭や外構、車の駐車スペースも必要になるので、最低でも40~45坪程度の土地が目安です。
土地に余裕があれば、建物の配置や採光も柔軟にできるため、建物の広さだけでなく敷地全体の使い方も視野に入れて計画しましょう。
建物本体の価格目安
22坪の平屋を建てる場合、建物本体にかかる価格は、仕様や設備のグレードによって差が出ます。
おおよその費用感は次のとおりです。
坪単価の目安 | 建物本体価格(22坪換算) | 特徴 |
50万円/坪 | 約1,100万円 | ローコスト住宅、設備をシンプルに抑えた仕様 |
65万円/坪 | 約1,430万円 | 標準的な注文住宅、バランスのとれた仕様 |
80万円/坪 | 約1,760万円 | 高断熱・高気密仕様や自然素材使用など |
22坪の平屋を建てる場合、建物本体の費用はおおよそ1,200万~1,800万円が目安です。
建物の他にも、外構工事や照明・カーテンなどの付帯工事費・設計料・登記費用・火災保険などの諸費用もかかります。
予算全体の1〜2割が別途かかると見ておきましょう。
建築費用を抑えるには?
限られた予算で理想の平屋を建てるには、マイホームで叶えたい優先順位を決めて、メリハリのあるコスト配分が重要です。
外観や設備のグレードをシンプルにして、構造や断熱といった「住みやすさ」に回すなどの工夫も必要でしょう。
また、正方形や長方形など凹凸の少ない形状にするなど、施工の手間を減らすのも建築コストを抑えることに繋がります。
初期費用だけでなく、将来の光熱費やメンテナンス費用も含めて、トータルのコストを視野に入れておきましょう。
22坪の平屋を快適にするためのポイント

22坪という限られた広さの中でも、生活動線・収納・視覚的な広がり・住宅性能にこだわるれば想像以上に快適な住まいが実現できます。ここでは、限られた広さの中でより快適なマイホームにするポイントをご紹介します。
生活動線を意識したレイアウト
日々の暮らしをスムーズにするために、生活動線をしっかり考えてみましょう。
「玄関→洗面室→キッチン→LDK」といった配置にしておくと、帰宅後に手洗いを済ませてから居室へ入ったりと、生活の流れが自然になります。
水まわりを一か所にまとめられれば、掃除や家事の負担も軽減。動線が短く無駄がないと、暮らしのストレスも少なくなります。
特にワンフロアで完結する平屋だからこそ、移動のシンプルさをより意識してみましょう。
収納の配置と広さのバランス
「せっかく家を建てたのに、収納が足りない」という後悔は多くあります。
限られた広さで建てる平屋では、収納スペースそのものの広さも大切ですが、もっと重要なのは配置のバランスです。
玄関近くにはアウトドア関連用品をまとめて収納できる土間収納、キッチン近くにはパントリー、寝室にはウォークインクローゼットなど、使う場所の近くに適切な収納があると生活がぐっと楽になります。
収納が一ヶ所に集中しすぎていると、動線が悪いのでかえって散らかります。
必要な場所に必要なだけ、分散して配置するのが理想的です。
空間をより広く感じさせるテクニック
22坪という限られたスペースでも、設計やインテリアの工夫次第で、実際の広さ以上に開放的な空間は演出できます。
最も意識したいのは天井の高さ。天井を少し高めに設計するだけで、圧迫感なく空間がゆったり感じられます。
また、間仕切りを最小限にしたり、視線が抜けるような間取りにするのも効果的です。
内装を明るめの色でまとめたり、掃き出し窓や天窓から自然光を取り入れたりすると、視覚的な広がりもアップします。
物理的な広さだけでなく、空間の見せ方にもこだわってみましょう。
防音・断熱などの住宅性能
住宅性能が低いと、夏は暑く冬は寒い…といった不快な室内環境になりがちです。
断熱材の性能や窓サッシの仕様をしっかり選ぶことで、エアコン効率が高まり、光熱費の節約にもつながります。
また、平屋は上下階のない構造のため、家族の生活音や外の音が気になりやすいという面も。
小さめの家だからこそ、住宅性能を特に重要視しましょう。
まとめ|22坪の平屋ならグッドリビングにおまかせください!
今回は、22坪の平屋の間取り例や建てるときにポイントを解説しました。
22坪の平屋でも、工夫次第で2LDK・3LDKの快適な間取りを実現できます。
限られた広さの中であっても、生活動線や収納、住宅性能に配慮すれば、心地よく暮らせる満足度の高い住まいが可能です。
今回ご紹介した事例や設計ポイントを参考に、自分たちに合った間取りのイメージを描いてみてください。
当グッドリビングでも、平屋に関する無料相談をお受けしています。
平屋の建築プランや実績も多数あるので、平屋を建てたいと考えている方、2階建てと迷っている方はぜひご相談ください!
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監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。