COLUMN コラム
家族4人が快適に暮らせる4LDKの平屋は、ワンフロアで完結するため家事動線が短く、家族の気配を感じやすいのが魅力です。
さらに、子ども部屋や在宅ワークスペースにも対応しやすい広さがあり、将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
一方で、「どんな暮らし方ができるの?」「費用や広さの目安は?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、4LDK平屋の実例や間取り例を紹介しながら、住宅づくりのポイントをわかりやすく解説。
また、家づくりの選択肢として挙げられる「注文住宅・規格住宅」の違いもあわせてご紹介します。
【4LDK平屋の魅力】家族4人が快適に暮らせる間取りとは?

4LDKの平屋は、家族4人が暮らすのに「ちょうどよい広さ」であり、ゆとりと実用性を兼ね備えた間取りが作れます。
すべての部屋がワンフロアでつながっているため、家族の気配を感じやすく、近年では子育て中の家庭に人気があります。
また、子ども部屋を確保しつつ、在宅ワークや趣味に使える個室、ファミリークローゼットといった多目的スペースを設けられるのも魅力です。
一方で、4LDKの平屋は部屋数が多い分、延床面積が広くなるため、建築コストが上がりやすいと言えます。
また、動線が長くなり複雑になるケースや、将来的に部屋が余る場合もあります。
「限られた予算でコンパクトに建てたい方」や、「平屋にしたいけれど、広い土地が確保できない方」は、3LDKの平屋も検討してみると良いでしょう。
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【平屋4LDK】30坪前後の間取り例
ここでは、延床30坪前後の平屋4LDKの間取り例を3つご紹介します。
①家の中心にリビングがある家族が自然と集まる間取り

こちらのプラン:【平屋生活】N-14プラン 32.23坪
南側にリビングと個室をコの字型に配置した間取りです。
南側に大きな窓を設置し、自然光がたっぷりと入るようになっています。
キッチン・ダイニング・リビングのどの場所からも庭を眺めることができ、室内にいながらも自然とのつながりも感じられる設計です。
中庭にテラスやウッドデッキを設ければ、子どもの遊び場や洗濯スペースとしても活用できます。
リビングを中心とした動線は、家族が自然と集まりやすく、コミュニケーションを大切にしたいご家庭にとって理想的な住まいと言えます。
また、水回りを一か所に集約しているため、忙しい子育て世帯でも家事がしやすいのが魅力です。
②24.5畳の広々としたLDKに、6畳の和室が引き戸でつながる開放的な間取り

こちらのプラン:【平屋生活】N-15プラン 32.48坪
24.5畳の広々としたLDKと6畳の和室が引き戸でつながる、ゆったりとした間取りです。
和室は来客時の応接スペースや、子どもの遊び場・昼寝スペースとしても重宝します。
さらに、5畳の洋室2部屋はリビングと隣接しており、子どもの気配を感じられる配置に。
小さなお子さんや、これから子ども部屋が必要となるご家庭には過ごしやすい間取りと言えます。
キッチン・トイレ・洗面脱衣室・浴室を一か所にまとめているため、こちらも家事効率の良さが魅力です。
さらに、玄関からキッチンに直結しているので、買い物後の荷物の持ち運びもスムーズに行えます。
③家事動線の効率と家族それぞれのプライバシーを両立させた間取り

こちらのプラン:【平屋生活】N-13プラン 29.81坪
リビングとダイニングキッチンはゆるやかに分離された配置で、くつろぐ空間と食事・調理の場を自然に区切り、落ち着いた時間を過ごせる間取りです。
隣接する6畳の和室は引き戸でリビングとつながり、来客対応や子どもの遊び場としても柔軟に活用できます。
キッチンから洗面・浴室・トイレまでは一直線に配置され、水まわりの移動距離が少ない効率的な家事動線も実現。
さらに廊下を隔てて、リビングから離れていることで、来客時もプライベート感を保つことができます。
また、3つの洋室もすべてリビングを介さずアクセスできるため、家族それぞれのプライバシーも確保されています。
費用はどのくらい?4LDK平屋を建てる際の相場

静岡県で新たに土地を購入して、30坪の平屋を新築する場合の費用相場は、4,300万円前後になります。
シミュレーション内容 | 金額目安 |
建物坪単価(建設費3,893万円・延床121㎡から算出) | 約106.1万円/坪 |
静岡県平均の坪単価で建てる30坪平屋 | 約3,183万円(建物) |
必要な敷地面積(建ぺい率60%の場合) | 約50坪 |
土地代の目安(静岡県平均地価で換算) | 約1,190万円 |
建物+土地の総額 | 約4,300万円前後 |
住宅金融支援機構のフラット35利用調査によると、静岡県を含む東海エリアでは、住宅の建築費用は平均で約106.1万円/坪とされており、延床30坪の4LDK平屋なら約3,183万円前後が目安となります。
また、建ぺい率60%で30坪の家を建てるには、約50坪(約165㎡)の土地が必要です。令和7年の地価公示によると、静岡県の平均地価は約23.8万円/坪のため、土地代は約1,190万円程度と想定されます。
仕様や立地によって変動はあるものの、これらを合計すると「土地+建物で約4,300万円前後」が相場の目安となります。
4LDKの平屋は広い土地が必要であることや、基礎や屋根の面積が広くなることで建築コストが高めになることから、同じ延床面積でも2階建ての方がコストを抑えやすいでしょう。
一方で、「階段のない快適な生活」「将来的にも住みやすい家」を重視するなら、約4,300万円前後の平屋は十分に価値ある選択肢と言えます。
住宅金融支援機構ホームページ『2023年度フラット35利用調査』
規格住宅と注文住宅、どちらがいい?それぞれの違いと選び方のポイント

建売住宅と違い、規格住宅も注文住宅も、新築で「自分たちの家」を建てられるのが魅力であり、家づくりの選択肢としてどちらも人気があります。
一方で、「規格住宅と注文住宅、どちらが自分たちに合っているか迷う」という方も多いはず。
そこで、コスト・間取り・デザインの自由度といった観点からそれぞれの特徴を比較し、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
安定感・コスパ重視なら「規格住宅」
4LDKの平屋は部屋数が多く、どうしても建築コストや敷地面積がかかる傾向があります。
そんな中、限られた予算内で理想の住まいを実現したい方におすすめなのが「規格住宅」です。
規格住宅は、あらかじめ間取りや仕様が用意されているため、「時間や予算に制約のある方」に適した住まいのスタイル。
建築資材の一括仕入れや工事工程の効率化によって全体のコストを抑えながら、スムーズなスケジュール管理がしやすいのが特徴です。
例えば、注文住宅のように一から設計を進める必要がなく、打ち合わせの回数や期間も短縮でき、時間の調整が難しい共働き世帯や子育て世帯でも無理なく進められます。
また、規格住宅の多くは価格があらかじめ設定されており、コストが明確で予算のコントロールがしやすいのも大きなメリットです。
間取りは家事動線や収納力に配慮した実用性が高いものが多く、家づくりが初めての方でも安心して取り組めます。
ただし、あらかじめ用意されたプランの中から選ぶため、細かな間取りの変更や、理想のデザインを完全に反映させることは難しい場合があります。
また、形地や狭小地、傾斜地などでは対応できないケースも。
人気のプランをベースにしている分、他の家と似たようなデザインになりやすく、外観や間取りに「自分たちらしさ」を表現しにくいという声もあります。
規格住宅は「限られた予算や時間で効率的に家を建てたい」という方にとっては非常に魅力的ですが、「こだわりを反映させたい」「土地に合わせて柔軟に設計したい」という方には注文住宅の方が適していると言えるでしょう。

設備・デザイン・間取りの自由度重視なら「注文住宅」
4LDKの平屋は、家族それぞれの個室を確保しながら、リビングを中心とした一体感のある暮らしが実現できる理想的な間取りです。
しかし、部屋数が多くなる分、間取りの工夫や空間の使い方が重要になります。
そんなときに選択肢としておすすめしたいのが「注文住宅」です。
注文住宅は、間取り・仕様・デザインすべてを一から考える「自由度の高い家づくりがしたい方」に適したスタイル。
例えば、平屋で4LDKのような広めの間取りを検討する場合、「回遊動線にしたい」「子ども部屋の将来的な使い方も考慮したい」「ワークスペースを取り入れたい」など、家族構成や暮らし方に合わせて柔軟に設計が可能です。
また、設備や内装、外観のデザインにもこだわれるため、勾配天井や吹き抜けを活かした開放的な空間、アクセントクロスやタイルで個性を出した内装、外構と一体化したデッキや中庭のある暮らしなど、具体的な理想を形にしやすいのも魅力です。
自分たちらしい住まいをじっくり考えていくプロセスを楽しめるのも、注文住宅ならではの醍醐味といえるでしょう。
ただし、自由度が高い分、プランニングや打ち合わせに時間を要することが多く、スケジュール管理や設計力が家づくりの成否を左右する場合も。
建築会社によって自由度に差があるため、実績や提案力も重要な判断基準となります。
予算についても、選ぶ仕様や素材、設計内容によってコストに幅が生まれやすいため、規格住宅と比べて予算管理が難しくなる可能性もあります。
そのため、「予算内で家づくりをしたい」「時間をかけずにスムーズに家づくりを進めたい」という方には、規格住宅の方が適している場合もあるでしょう。

グッドリビングの「規格住宅」「注文住宅」
グッドリビングでは、限られた予算や時間でも高品質な住まいが実現できる規格住宅「平屋生活」と、自由設計で理想の暮らしをかたちにできる注文住宅「TATTA!」の両方を提供しています。
規格住宅「平屋生活」は、家事動線や収納、採光など実用性はもちろん、断熱性・耐震性などの性能面にもこだわったコストパフォーマンスの高さが魅力です。
さらに、外壁や内装のデザインやカラーが選べるため、規格住宅でありながら自分たちらしいスタイルに仕上げられます。
規格住宅「平屋生活」についてはこちら▼

一方、注文住宅「TATTA!」は、間取り・デザイン・素材など一から自由に設計できる家づくりが可能であり、家族構成やライフスタイルに合わせた住まいが作れます。
さらに、「TATTA!」は坪数に応じた定額制プランで、追加費用なしでこだわりを反映できるのが大きな魅力です。
災害時や将来への備えにも万全な太陽光発電や蓄電池を備えたプランも用意されており、ニーズに合わせた選択が可能です。
また、住宅性能の高さはもちろん、設備には有名メーカーのトップグレードを標準採用。
専属のインテリアコーディネーターがデザイン面も丁寧にアドバイスしてくれるため、家づくりが初めての方でも安心です。
注文住宅「TATTA!」についてはこちら▼

どちらのスタイルも取り扱っているからこそ、ご家族一人ひとりの暮らし方に合った住まいを中立的に提案できるのが、グッドリビングの強みです。
柔軟に対応できる会社であれば、家づくりで「規格住宅か注文住宅か」で迷ったときも、どちらか一方に偏らず、フラットな視点でアドバイスがもらえます。
ぜひ、自分たちに本当に合った家づくりが進められる会社を選ぶようにしましょう。
平屋の4LDK間取りにおける注意点

4LDKの平屋は、2階建てと比べて同じ延床面積でもより広い土地が必要です。
さらに、ワンフロアで部屋数が増える分、生活動線が複雑になりやすいことや、中央の部屋に光や風が届きにくくなることもあります住み始めてから後悔しないためには、動線・採光・通風などを意識した間取りを考えることが大切です。
ここでは、4LDKの平屋を快適にするための工夫や対策を紹介します。
①敷地面積の確保が必要
先述したように、4LDKの平屋を建てる場合、部屋数が多いため一定の床面積が必要になります。
例えば、延床30坪(約99㎡)の4LDK平屋を建てる場合、建ぺい率60%の地域では、最低でも約50坪(約165㎡)以上の敷地面積が必要です。
さらに、建物まわりに庭や駐車場スペースを確保したい場合は、60〜70坪程度の土地が望ましいでしょう。
土地選びの際には、建ぺい率や間口、周辺環境を確認し、希望する間取りが無理なく実現できるかどうかをチェックしておくことが大切です。
②日当たりと風通しの確保
平屋はワンフロアにすべての空間が集約されるため、中央の部屋や北側の空間に光や風が届きにくくなるという弱点があります。
そのため、間取りの配置や窓の取り方に工夫が必要です。
例えば、家の中心に廊下や共用空間をまとめ、南面にリビングを配置して開口部を多めに確保し、そこから風と光を取り入れ、各部屋に繋がるような動線設計を作ることができます。
また、各部屋に開閉しやすい引き戸や室内窓を取り入れれば、必要な時だけ開けて風を通すことも可能です。
その他にも、リビングを勾配天井にして高窓を設置することで、南面に大きな窓が取れない場合でも、自然光を効率的に取り込めます。
③プライバシーへの配慮
平屋はワンフロアで生活が完結する分、個室同士の距離が近くなりやすく、生活音や視線が気になることも。
家族が快適に過ごすためには、間取りにおいてプライバシーへの配慮が重要です。
例えば、リビングと各個室に廊下や収納スペースを設ければ、音や視線を遮るのに効果的。
また、リビングや個室の出入り口の向きを工夫すると、来客時にもプライベート空間が見えにくくなります。
さらに、玄関から直接リビングを通らずにトイレや個室にアクセスできるようにすれば、来客時の気まずさを軽減できます。
来客用と家族用に分けて、2か所にトイレを設置しても良いでしょう
④防犯対策
平屋はすべての部屋が地面に接しているため、2階建てと比べて窓や出入口が侵入されやすいという防犯上の懸念があります。
そこで、建築段階から防犯を意識した対策を取り入れておくことが大切です。
例えば、通りから見えやすい位置に大きな掃き出し窓を配置しない、死角になりやすい場所には防犯カメラやセンサーライトを設置するなどが効果的です。
また、玄関ドアや窓には防犯性能の高い鍵やシャッター、防犯ガラスを採用することで、侵入リスクを大幅に軽減できます。
さらに、庭木や塀の配置で外からの視線を遮りすぎないようにし、不審者が隠れにくい環境を作ることも重要です。
家の周辺に砂利を敷き詰めるだけでも、足音による抑止効果が期待できます。
おしゃれで機能的なL字型・コの字型の間取り
中庭の機能を持つL字型やコの字型の平屋は、見た目がおしゃれなだけでなく、暮らしやすさも兼ね備えた人気の間取りです。
中庭やテラスを囲む形で配置することで、採光や通風が確保しやすく、明るく快適な住まいになります。
さらに、外からの視線を遮りながら開放的な空間をつくれるため、プライバシー性が高いのもメリット。
子どもが遊ぶスペースとしても目が届きやすく、安全性が高いのも魅力ですので、一つの参考にしてください。
【実例紹介】参考にしたい!おしゃれな平屋のテクニック

最後に、グッドリビングで建てたおしゃれな平屋の実例を紹介します。
平屋ならではの回遊型動線や明るく開放感のある空間など、ぜひ参考にしてください。
①明るく開放的なリビングがある平屋

こちらの事例は、大きな掃き出し窓を2つ並べて自然光をたっぷり取り込める、明るく開放感のあるリビングが特徴的。
キッチンの前壁をなくし、オープンキッチンにすることで、リビングがより広く感じられます。

リビングからつながるウッドデッキは、自然を感じられる場に。室内側は奥行きが生まれます。
洗濯スペースや子どもの外遊びなどさまざまな用途に使えます。
こちらの事例:明るくかわいい平屋のお家 | グッドリビング株式会社
②回遊型動線を意識した平屋

こちらは天井の高さを生かして開放的なリビングを作り上げた平屋です。
間接照明やダウンライトなど、柔らかい光源を使い、天井面をすっきり見せています。

家事動線も意識し、ダイニングからキッチン、キッチンからランドリールーム、ランドリールームから洗面台への回遊が可能な間取りに。
料理の配膳・片付けや、洗濯の一連作業がスムーズになるよう設計されています。
こちらの事例:回遊できる家事ラク動線の大人ナチュラルな平屋 | グッドリビング株式会社
まとめ
今回は、4LDKの平屋が子育て世帯におすすめな理由や費用相場、実際の間取り例、規格住宅・注文住宅の違いについて紹介しました。
家族構成やライフスタイルに合わせて「どのような間取りが向いているのか」「どちらの建築スタイルが自分たちに合うのか」を迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
グッドリビングでは、「限られた予算の中でも理想の家を建てたい」という方のために、「規格住宅」「注文住宅」どちらのニーズにも対応可能な商品ラインナップとサポート体制を整えております。
ぜひ資料請求やモデルハウスの見学など、気軽にご相談ください。

監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。