COLUMN コラム
「平屋をローコストで建てたい!」と考えていても、実際の費用や間取りのイメージが湧かず、不安を抱える方は少なくありません。
マイホームは一生に一度の大きな買い物。
だからこそ、コストを抑えながらも後悔しない家づくりを目指したいところです。
この記事では、30坪の平屋住宅にかかる費用や、ありがちな失敗例などを解説します。
30坪前後の平屋をローコストで建てたいと考えている方は、ぜひ本記事の情報を参考にしてみてください。
【施工事例】30坪・平屋住宅の間取り例5選
30坪の平屋でも、暮らし方や家族構成によって間取りはさまざま。ここでは、5つの実例をご紹介しますのでマイホームのイメージを沸かせてみてください。
家族が身近に感じられる平屋
リビングから直接居室につながる3LDKの実例です。
個室を完全に独立させるのではなく、ほどよい距離感で配置することで、プライバシーを保ちつつ、安心感のある空間に。
廊下を最小限に抑えているので、無駄なスペースを省きながら限られた面積でも広く感じられるのが特徴です。
小さなお子さんのいる家庭や、共働き世帯にも適したレイアウトといえるでしょう。
生活動線を確保した暮らしやすい平屋
家事や生活がスムーズに進む間取りとして、キッチン・洗面・ランドリースペースを一直線に配置した事例です。
いわゆる「家事動線の短縮」を意識しているので、料理をしながら洗濯や掃除の準備が同時進行しやすくなっています。
玄関からパントリーやキッチンへのアクセスもよく、買い物帰りの荷物の移動もスムーズ。
忙しい毎日を快適に過ごすためには、動きやすさを意識すると生活全体が効率的に整いやすいでしょう。
無駄な空間のないコンパクトな平屋
限られた面積のなかで、居住スペースを最大限に活かした実例です。
特徴的なのは、廊下をなくし、リビングを中心に全室が繋がるような設計。移動がしやすいだけでなく、面積の無駄がありません。
天井の一部を折り下げ天井にすることで空間にメリハリを持たせ、おしゃれさと実際の広さ以上に開放感のある印象を感じられます。
機能性と快適さを備えた平屋
日々の暮らしに必要な機能をしっかり押さえながら、快適性も追求した間取りです。
特徴的なのは、リビングと隣接する中庭の存在。屋内と屋外をつなぐことで、空間が広く感じられるだけでなく、自然の光や風を取り入れることができます。
また、回遊動線を取り入れて水回りをぐるりと移動できるので、混み合うことがなくストレスフリー。
室内環境を快適に保つ工夫が詰まった一例です。
家族の顔が見える平屋
家族みんなの顔が見える暮らしを実現するために、広めのLDKを必ず通る個室の配置が特徴の間取りです。
各個室へは適度な距離を保ちながら、自然とLDKで家族の会話が生まれる動線設計を提供しています。
子どもが成長するにつれてプライバシーが気になった場合でも、家族の関係性を大切にするための工夫が詰まった間取りです。
30坪の平屋を建てるメリット・デメリットとは?

そもそも、平屋ではどのような生活になるのでしょうか?ここでは、平屋のメリットとデメリットをご紹介しますので、平屋での実際の暮らしを想像してみてください。
平屋のメリット
平屋のメリットには主に次のようなものがあります。
- ワンフロアで移動がスムーズ
- 家族との距離が近く、気配を感じられる
- 階段がないのでバリアフリー
- 耐震性が高く構造的に安定しやすい
- メンテナンス費用が抑えやすい
平屋の魅力は、なんといっても生活がすべて1階で完結するところです。
階段の上り下りがないので、小さなお子さんや高齢の方にもやさしく、将来を見据えた住まいとしても選ばれています。
また、家族の動線が自然と交差する間取りにしやすく、お互いの存在を感じながら生活できるのもポイント。
構造的には高さが抑えられるため耐震性に優れ、地震対策としても安心です。
屋根や外壁のメンテナンスも楽になるので、長く快適に住み続けられる住まいになるでしょう。
平屋のデメリット
平屋のデメリットには次のようなものがあります。
- 建築に広めの土地が必要になる
- プライバシーが確保しにくい間取りになる場合がある
- 中央の部屋が暗くなりやすい
- 外からの視線が気になる場合がある
- 収納スペースの確保に工夫が必要
平屋を建てるには、ある程度の敷地面積の広さが必要です。
30坪の家をワンフロアでつくるためには、広さに応じた敷地が求められるため都市部ではややハードルが高くなることも。
また、部屋がすべて同じ階に集まる分、家族の生活音や視線が気になったり、プライバシーが保ちづらいと感じる方もいるでしょう。
収納に関しても、間取りに工夫が必要になる場面も多いです。
30坪の平屋住宅にかかる建築費用の相場

30坪の平屋を建てるには、建物費用だけでなく土地代や付帯工事費なども加味する必要があります。ここでは、平屋の価格の目安とポイントを解説します。
建物のみの価格目安
30坪の平屋住宅を建てる際の建物本体価格は、仕様や設計によっても大きく異なります。以下に坪単価別の概算費用を一覧にしてみました。
坪単価 | 30坪の建物費用目安 | 住宅の仕様目安 |
60万円 | 約1,800万円 | ローコスト住宅向き |
75万円 | 約2,250万円 | 一般的な仕様の住宅が実現可能 |
90万円 | 約2,700万円 | 高性能住宅やデザイン性重視した場合 |
30坪の平屋住宅を新築する場合、建物本体の費用はおおよそ1,800万円〜2,700万円が相場です。
坪単価に換算すると、おおよそ60万円〜90万円ほど。
選ぶ工法(木造・鉄骨造など)や住宅メーカー、設備のグレードによって幅がありますが、間取りやデザインをある程度シンプルに抑えれば、コストを抑えることも十分可能です。
また、建築地が都市部か地方かでも価格に差が出るため、地域ごとの事情も確認が必要になるでしょう。
土地代込みのトータル費用
家づくりには土地取得費も大きく関わってきます。
以下は、建物費用と土地代の合計例を地域別にまとめたものです。
地域 | 土地代(目安) | 建物代(75万円/坪の場合) | トータル費用(概算) |
都市部 | 約2,000万円 | 約2,250万円 | 約4,250万円 |
郊外 | 約1,000万円 | 約2,250万円 | 約3,250万円 |
地方・農村 | 約500万円 | 約2,250万円 | 約2,750万円 |
建物だけでなく土地も含めた場合、30坪の平屋住宅にかかる総費用は3,000万円~4,000万円前後が目安となります。
ただし、土地代は地域によって大きく異なります。
都市部では土地だけで2,000万円を超えることもあれば、地方では500万円以下で購入できることも。
そのため、希望のエリアにどれだけ予算をかけるかで全体の金額は大きく違ってくるでしょう。
また、マイホームを建てる際には土地代や建築費の他に以下のような諸費用も発生します。
- 登記・契約費用:約50〜100万円
- 外構・植栽工事:約100〜200万円
- 地盤改良費(必要に応じて):数十万円〜
- 家具・家電の新調:人によっては100万円以上
最終的な予算は建物だけではなく、総合的に見積もることが重要です。
トータルコストを見積もれば、より現実的なマイホームの計画が想像できるでしょう。
ローコストでも30坪の平屋は建てられる?
実は、ローコスト住宅でも30坪の平屋を建てることは十分可能です。
たとえば、シンプルな四角形の間取りにしたり、建材や設備のグレードを抑えたりすることで、建築費用を抑える工夫ができます。
以下は一例ですが、建築コストを下げたいとき有効な工夫ポイントです。
- 間取りのシンプル化 ⇒ 凹凸のない総二階に近い形、廊下の削減など
- 設備のグレードを見直す ⇒ ハイグレード設備を避け、必要最低限の機能で構成
- 標準プランの活用 ⇒ ハウスメーカーの規格住宅を選ぶことで、設計費や資材費を圧縮
- 水回りの集約 ⇒ キッチン・風呂・洗面所・トイレを近くに配置して配管費用を削減
とはいえ、耐久性や断熱性など住まいの基本性能を犠牲にしては本末転倒。
コストを抑える中でも「長く快適に住める家」であることが前提となります。
信頼できる工務店やハウスメーカーと相談しながら、無理のない範囲で理想の住まいを形にしていきましょう。
ローコスト平屋住宅のよくある失敗と注意点

コストを抑えるのは魅力的ですが、住み始めてから「こんなはずでは…」と後悔するケースも。ここでは、設計時にできる注意点について解説します。
昼間でも室内が暗い
よくある失敗ポイント
- 窓の数や大きさが足りない
- 光が届かない部屋がある
- 隣家や塀で光が遮られている
平屋は一階だけの構造なので、うまく採光の設計をしないと「昼間なのに照明が必要」という場合も多いです。
特にローコスト住宅では、建築コストを抑えるために窓の数やサイズも少なくするため、光が入りにくい家になってしまうことも。
南側に大きな窓を設けたり、部屋の配置に気を配ったりといった工夫が必要です。
ローコストで平屋を建てるなら採光性には大いにこだわりましょう。
家全体の風通しが悪い
よくある失敗ポイント
- 窓の配置が悪く、風が抜けない
- 通気を考えない間取りになっている
平屋はワンフロアで空間がつながっている分、風通しの良さが本来の魅力です。
しかし、ローコスト重視で間取りを詰め込みすぎると、風の通り道が妨げられて湿気や熱がこもる空間になってしまうことも。
対角線上に窓を設けて自然な風の流れが生まれやすい空間作りや、廊下や収納にも小窓を付けるなどの工夫が必要になってくるでしょう。
家族のプライバシー面が気になる
よくある失敗ポイント
- 部屋同士の距離が近すぎる
- 音が丸聞こえで落ち着かない
- 家族の気配を常に感じてしまう
平屋は、家族との距離が近く感じられるのが魅力ですが、「ひとりになりたいときに落ち着けない」「音が気になって集中できない」など、プライバシーの面で気になる可能性も高いです。
特に、子どもが成長したり、在宅ワークをする家族がいたりすると、集中しづらい環境になってしまうことも。
家族のライフスタイルによっては、リビングと個室の間に収納や書斎などの中間スペースを挟んで心理的な距離を確保する必要があるでしょう。
家事がしにくく疲れやすい
よくある失敗ポイント
- 洗濯→干す動線が遠い
- キッチンと収納が離れていて不便
- 掃除が手間でイライラする
キッチンと洗面所が遠い、収納が少ない、掃除しづらい間取りなど家事が効率よく回らない住まいは、結果的に「疲れやすい家」になってしまいます。
家事のしやすさを確保するためには、生活動線をシンプルに。
キッチンと洗濯機・物干しスペースを近接させる、回遊できる間取りにするなど、少しの工夫で家事効率は大きく向上します。
ローコストだけでなく「使いやすさ」にも十分に配慮をした間取り設計を行いましょう。
まとめ|平屋の価格面が不安な方はぜひグッドリビングにご相談ください!
今回は、30坪の平屋の建築費相場やローコストで建てる際の注意点について解説しました。
平屋は、家族とのつながりを感じながら、快適に暮らせるちょうどよい広さの住まい。
段差がなく移動がしやすいため、小さな子どもから高齢の方まで安心して暮らせる点も魅力です。
ただし、採光やプライバシーの確保といった間取り設計をチェックしておかないと、住みにくくなる可能性もあります。
平屋でどんな暮らしがしたいのか、家族の未来を想像しながら、理想の住まいを一歩ずつ形にしてみてください。
当グッドリビングも平屋建築の多数実績もあり、ローコストで建てられる平屋の無料相談を受け付けています。
平屋を建てたいけど費用面で不安な方は、是非1度モデルハウスまでお越しください!
下記ホームページよりご連絡をお待ちしております。
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監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。