COLUMN コラム
マイホームづくりを考えるとき、「平屋を建てるといくらくらいかかるのだろう」と気になる方は多いのではないでしょうか。
特に2LDKの平屋は、夫婦ふたり暮らしや子どもが小さいご家庭、あるいはセカンドライフを快適に過ごしたい世代にとって、ちょうど良い人気の間取りです。
この記事では、2LDK平屋の価格相場や間取りの実例を紹介しつつ、新築するときのポイントや注意点をわかりやすく解説します。
後悔のない家づくりの参考にしてみてください。
2LDK平屋が人気の理由とは

近年、マイホームとして「2LDKの平屋」を選ぶ方が増えています。
理由のひとつは、暮らしに対するちょうど良い広さ。
ワンフロアで生活が完結するため、夫婦ふたりや小さなお子さまのいる家庭なら、広すぎず狭すぎない快適な住まいになります。
子育て世代の育児や、将来的なバリアフリーにも対応しやすいのが魅力です。
さらに近年は、ロフトや中庭、ウッドデッキなどを組み合わせて、コンパクトな中に開放感や遊び心を取り入れる間取りも増えてきています。
こうした「暮らしやすさ」と「安心感」、そして「将来を見据えた住まいづくり」が、2LDK平屋が多くの人から選ばれている理由といえるでしょう。
2LDK平屋の広さと価格の目安

2LDK平屋を建てる際の広さや価格は、土地面積・坪単価・諸費用によって大きく変わります。ここではそれぞれの目安を整理してみましょう。
2LDK平屋を建てられる土地面積
2LDK平屋を建てるためには、一般的に25~35坪ほどの建物面積が必要です。
部屋数を確保しながらリビングを広めにしたい場合は30坪前後を目安にすると、生活にゆとりが生まれるでしょう。
ただし、平屋はワンフロアで全ての空間を配置するため、2階建てに比べて広めの敷地面積が必要になります。
駐車スペースや庭も含めると、40坪以上の土地があれば安心です。
都市部では敷地面積が限られる場合も多いですが、郊外なら比較的広い土地も見つかりやすいため、開放感のある平屋を建てやすいでしょう。
2LDK平屋の坪単価と価格目安
建築費用を考えるうえで大きな目安となるのが「坪単価」です。
坪単価とは、1坪(約3.3㎡)あたりの建築費を示すもので、住宅のグレードや工法によって幅があります。
木造平屋住宅の場合、一般的には50万~80万円程度が相場とされています。
以下は坪数ごとの価格イメージです。
延床面積 | 坪数 | 坪単価50万円 | 坪単価60万円 | 坪単価80万円 |
約66㎡ | 20坪 | 約1,000万円 | 約1,200万円 | 約1,600万円 |
約99㎡ | 30坪 | 約1,500万円 | 約1,800万円 | 約2,400万円 |
約132㎡ | 40坪 | 約2,000万円 | 約2,400万円 | 約3,200万円 |
たとえば延床面積30坪の2LDK平屋を坪単価60万円で建てると、建物本体だけで約1,800万円となります。
仕様や設備のグレードを上げればさらに高くなり、ローコスト住宅メーカーを選べば20坪台の平屋を1,000万円台前半で建てられるケースも。
坪単価はあくまで目安であり、仕様・設備・地域の工務店の特徴によって変動することを覚えておきましょう。
諸費用・土地代を含めた総予算
建物価格だけでは、家づくりの総費用を正しく把握できません。
実際には、登記費用・住宅ローン諸経費・地盤改良費・外構工事費など、建築本体以外にも多くの費用がかかります。
諸費用は建築費の5〜10%程度が目安です。
他に、土地を購入するエリアによっても費用が大きく異なってきます。
以下は30坪(約99㎡)の平屋を建てる場合の総予算イメージです。
項目 | 費用の目安 |
建物本体価格 | 約1,800万円(坪単価60万円×30坪) |
諸費用 | 約150万円(建築費の約8%) |
土地代 | 約800万円~2,500万円(エリアにより変動大) |
合計 | 約2,750万円~4,500万円 |
都市部では土地代が高く、建物よりも土地に費用がかかるケースも珍しくありません。
土地代は特に地域差が大きいため、検討エリアの相場を事前に調べておきましょう。
2LDK平屋の間取り例
2LDKの平屋はライフスタイルに合わせて工夫すれば、夫婦ふたりや家族みんなが快適に暮らせるマイホームを実現できます。ここでは、2LDK平屋の実例をご紹介しますので、イメージを膨らませてみてください。
間取り例①:コンパクト動線で家事がしやすい間取りプラン

建物価格 | 1212万円(税込) |
付帯/追加工事 | 330万円(税込) |
合計 | 1542万円(税込) |
プラン名 | S-06 |
間取り | 2LDK |
坪数/㎡数 | 21.46坪 |
こちらのプラン:S-06 – 平屋生活|静岡・神奈川・岐阜・愛知の平屋住宅専門店
共働き家庭や家事の効率を重視したい方に人気なのが、動線を短くまとめた間取りです。
キッチンから洗面所やランドリースペース、バスルームがまとまった配置にすると、料理をしながら洗濯を回すなど、同時進行がしやすくなります。
また、リビングを中心に各部屋を配置すれば、掃除や片付けも効率的。
収納を玄関やリビング周りに設けられれば、日用品の出し入れがスムーズです。
コンパクトながらも無駄を省いたシンプルな動線は、忙しい日常の強い味方となります。
間取り例②:子育て世代も暮らしやすい間取りプラン

建物価格 | 1226万円(税込) |
付帯/追加工事 | 330万円(税込) |
合計 | 1556万円(税込) |
プラン名 | EW-05 |
間取り | 2LDK |
坪数/㎡数 | 22.71坪 |
こちらのプラン:EW-05 – 平屋生活|静岡・神奈川・岐阜・愛知の平屋住宅専門店
小さなお子さまのいる家庭には、リビングを広めに取った間取りが安心です。
リビングで遊んでいる様子や勉強している姿を自然と見守れます。
また、玄関周りに収納を設けると、帰宅後すぐに手洗いや片付けができ、習慣づけにも役立ちます。
収納は家族の荷物が増えることを見越して広めに確保するのがおすすめ。
最近では、クロークをリビング近くに設けて、毎日使うものをまとめて置ける間取りも人気です。
間取り例③:プライバシーを考慮した夫婦向け間取りプラン

建物価格 | 1142万円(税込) |
付帯/追加工事 | 330万円(税込) |
合計 | 1472万円(税込) |
プラン名 | N-04 |
間取り | 2LDK |
坪数/㎡数 | 20.20坪 |
こちらのプラン:N-04 – 平屋生活|静岡・神奈川・岐阜・愛知の平屋住宅専門店
夫婦ふたりで暮らす場合は、適度な距離感が心地よさにつながります。
寝室ともう一部屋を独立させ、書斎や趣味の部屋として活用すれば、それぞれの時間を楽しみつつ安心して過ごせる空間に。
リビングやダイニングは、日常の会話や食事をゆっくり楽しめる広めの空間にするのがおすすめです。
生活空間がワンフロアにまとまっているからこそ、プライベートと共有スペースのバランスを工夫すると暮らしやすい間取りになります。
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おしゃれで快適な2LDK実例を紹介
限られた間取りでも、おしゃれで家族が快適に暮らせるマイホームを実現している実例は数多くあります。ここでは、実際に建てられた2LDKの実例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
実例①:ナチュラルスタイルのロフト付き平屋
白×木目を基調としたナチュラルスタイルのリビング。
勾配天井とダウンライトを活用し、圧迫感を感じさせない開放的な空間に仕上がっています。
リビングの階段を上がると秘密基地感のあるロフトがあります。
収納として活用したり、趣味のお部屋や子どもの遊び場としても使い勝手が抜群です。
シンプルな居室のクローゼットはオープンスタイルに。
扉がないので空間を広く使えるだけでなく、部屋をより広く感じさせてくれます。
こちらの実例:ナチュラルスタイルのロフト付き平屋 | グッドリビング株式会社
実例②:コンパクトで生活しやすい平屋
全体に黒を採用したスタイリッシュな外観。
ダークトーンが片流れの屋根としっかりマッチし、シンプルながらもおしゃれな住まいに仕上がっています。
ベージュを基調とした明るいリビングには、大きめの掃き出し窓を設けているので、太陽光がたっぷり差し込みます。
リビング横には和室を設置。
こちらにも大きな掃き出し窓も設けているので、外との繋がりを楽しみながらゆったりと過ごせます。
こちらの実例:コンパクトで生活しやすい平屋 | グッドリビング株式会社
2LDK平屋のメリットとデメリット

2LDK平屋は暮らしやすさや維持管理のしやすさが大きな魅力ですが、将来の生活環境によっては注意する面もあります。ここでは、2LDK平屋のメリットとデメリットをみていきましょう。
2LDK平屋のメリット
2LDKの平屋は、ワンフロアならではの使いやすさに加え、維持費や将来の暮らしやすさといった安心感も魅力です。
生活動線がコンパクト
2LDK平屋の大きな魅力のひとつは、生活動線がシンプルにまとまることです。
階段の上り下りが不要なため、掃除や洗濯、料理などの家事を効率よく行えます。
特に洗濯物を干す・取り込む動作や、料理をしながら他の部屋に目を配るといった日常の動きがスムーズになるのは、平屋ならではのメリット。
料理をしながら他の部屋の様子を見られるなど、家族の気配を感じやすいのも安心です。
近年は共働き世帯や子育て世帯から注目されており、家事のしやすさと安全性が人気の理由といえるでしょう。
メンテナンス費用が抑えられる
平屋は構造がシンプルなぶん、メンテナンスにかかるお金を抑えやすい特徴があります。
屋根や外壁の修繕も高所作業が少なく済むため、業者に依頼する際の費用が比較的安くなることが多いです。
長い目で見れば、建てたあとにかかる維持費が軽くなるのは大きなメリット。
住宅は建てた後に必ず維持管理が必要になるため、将来にわたって発生する費用が抑えられるのは、安心して暮らせる要素といえるでしょう。
バリアフリー化しやすい
平屋は、将来の暮らしに備えたバリアフリー対応がしやすいのも特徴です。
段差をなくしたり、車椅子で動ける場所を確保しやすく、老後でも安定して暮らせます。
また、階段がないことで転倒のリスクも減り、高齢になってからの不安も軽減できるでしょう。
家族のライフステージが変わっても柔軟に対応できるのが、平屋の大きな魅力です。
耐震性が高い
建物の高さが低い平屋は、構造的に揺れの影響を受けにくい特徴があります。
重心が低いため建物にかかる負担が少なく、倒壊のリスクは2階建てより低いといえます。
特に日本のように地震が多い地域では、安全なマイホームは大きな安心材料となるでしょう。
また、基礎への負担も軽いため、構造的に住宅が長持ちしやすいのも魅力です。
2LDK平屋のデメリット
2LDK平屋はコンパクトで暮らしやすい反面、家族の人数や将来の生活によっては不便を感じることもあります。
家族構成の変化に対応しにくい
2LDKは夫婦や小さな子どもがいる家庭には向いている間取りですが、子どもが増えたり成長して個室が必要になったりすると、部屋数が足りなくなるケースは多いです。
また、将来的に親との同居を考える場合にも柔軟に対応しにくいでしょう。
家族の将来を考えると、あとからリフォームや増築できるように設計しておくのがおすすめです。
今の暮らしと将来の暮らし、両方を見据えての家づくりが必要となります。
プライベートな空間を確保しにくい
平屋は生活空間がワンフロアにまとまっているため、生活音や気配が伝わりやすい傾向があります。
子どもが大きくなると、プライベートを感じにくくなることも。
夫婦だけなら快適ですが、家族が多いと自分の時間が取りにくいと感じることもあるでしょう。
敷地面積に余裕がなければ、設計段階から建材や間取りへの配慮が必要です。
風通し・日当たりに工夫が必要
平屋は建物が横に広がるため、中心部の部屋には自然光や風が届きにくくなる傾向があります。
特に日当たりは、健康的な生活に繋がるため、設計段階から注意が必要です。
また、風通しが悪いと湿気やカビの原因になる可能性もあるでしょう。
窓の配置や天窓、中庭を設けるなど、平屋は2階建て以上に設計への工夫が欠かせません。
2LDK平屋が向いている人
2LDK平屋が向いているのは次のような人です。
- 夫婦二人でゆったり暮らしたい人
- 小さな子どもがいる子育て世帯
- 老後を見据えて安全・快適に暮らしたい人
- 住宅の維持管理を軽くしたい人
2LDKの平屋は「広すぎず狭すぎない」間取りが魅力で、ライフスタイルに合わせた生活ができます。
たとえば夫婦二人なら寝室と書斎を分けて落ち着いた暮らしができますし、小さな子どもがいる家庭ならリビングで自然と家族が集まりやすい空間になるでしょう。
階段のない平屋は高齢になっても暮らしやすいため、老後を見据えた住まいとしても人気です。
また、平屋のシンプルな構造は、維持費をあまりかけたくない方にも向いています。
生活をコンパクトに整えたい方にとって、2LDK平屋は理想的な住まいといえるでしょう。
2LDK平屋を建てるときの4つのポイント

2LDK平屋でより快適な家づくりをするには、やはり設計への工夫が欠かせません。ここでは、2LDK平屋を建てるときの4つのポイントをご紹介します。
リビングに開放感を持たせる
2LDK平屋の中心となるリビングは、家族が最も長く過ごす場所です。
限られた広さを感じさせないために、天井を高くしたり、勾配天井を採用して縦の空間を利用する部屋にゆとりが生まれます。
また、大きな窓を設けて外とのつながりを意識すると、実際以上に広く見える効果が得られます。
家具の配置や低めのソファ・収納を選ぶなど、視線が抜ける工夫をしてみましょう。
居住空間を最大限に確保する
2LDK平屋は少ない間取りで構成されるため、限られた面積をいかに効率的に使うかが重要です。
廊下を減らしてリビングから直接繋げたり、収納を壁面に集約するなど、設計段階で工夫すれば使えるスペースを増やせます。
また、和室をリビングと一体化させるなど、多用途に使える部屋を設ければ生活の幅も広がるでしょう。
家族の暮らしやすさを高めると同時に、将来的なライフスタイルの変化にも対応できる間取りを考えてみてください。
家族のプライバシーを意識する
2LDK平屋は家族の距離が近くなる一方で、プライバシーを守りにくい面があります。
そのため、寝室や子ども部屋の配置に工夫が必要です。
たとえば、リビングを中心にして両側に寝室を分けるセパレート型の間取りなら、各居室の音や視線を軽減できます。
また、建具を引き戸にすると必要なときだけ仕切って空間を分けられ、家族のライフスタイルに合わせて居室が使いやすいでしょう。
マイホームで実現したい優先順位を考える
2LDK平屋に限らず、マイホームづくりでは希望する要素すべてを詰め込むのは難しいといえます。
そのため、どの部分を最も重視するかを明確にすることが大切です。
たとえば「広いリビングを優先したい」「収納をしっかり取りたい」「庭とのつながりを重視したい」など、暮らしの中心となることを整理しましょう。
家族の暮らし方にフィットした住まいが実現し、後悔のない家づくりにつながります。
2LDK平屋を建てる際に注意するポイント

快適で暮らしやすい2LDK平屋ですが、新築する際には注意すべきこともあります。ここでが、2LDK平屋を建てる際に注意するポイントを解説します。
収納スペースはしっかり確保する
2LDK平屋はシンプルな間取りのため、収納が不足すると生活感が出やすくなります。
特にリビングや寝室に物が散らかると、より空間が狭く見える原因に。
そのため、初めの設計段階から十分な収納を設けましょう。
玄関にシューズクローク、キッチンにパントリーなど、使用する場所のそばに収納があると使い勝手が格段に向上します。
また、床下収納や小屋裏収納があれば、季節ものや使用頻度の低いものを整理しやすいです。
壁面収納や天井までの造作棚など、無駄なスペースは収納に活用しましょう。
日当たり・風通しを考慮する
平屋は、隣家や外構の影響を受けやすく、採光や風通しに工夫が必要です。
日当たりを確保するには、南側にリビングを配置するのが基本ですが、土地の形状によっては難しい場合も。
日当たりには、吹き抜けや高窓を設けて光を取り込むのが効果的です。
また、対角線上に窓を設けるなど、位置を工夫すれば風も抜けやすくなります。
土地の環境も含めて、日当たりと風通しは、設計段階から十分に意識しておきましょう。
将来を見据えた設計をする
子どもの思春期や、老後の生活などで家族のライフスタイルは大きく変化します。
今は快適に思える2LDK平屋も、不便になる可能性があります。
仕切れる洋室を設けたり、廊下幅を広めにしたり、引き戸を採用するなど、長い目でみた2LDKの使い方を考えましょう。
また、家族構成の変化に備えて増築やリフォームが可能な設計にしておくと安心です。
まとめ
今回は、2LDK平屋の価格相場や間取りについて解説しました。
2LDK平屋の建築費用は、本体工事で1,200万~2,000万円が目安です。
土地代や諸費用を加えると、総額は2,000万~4,500万円程度になります。
地域や工法、設備によって変動するため、複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。
家づくりを始めるなら、まず「どんな暮らしをしたいか」をイメージしてみましょう。
当グッドリビングでも、平屋に関するご相談を受け付けています。
平屋建築の多数実績もありますので、平屋をご検討中の方はぜひ1度モデルハウスまでお越しください!
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監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。