COLUMN コラム
「夫婦2人でちょうどいいサイズの家を建てたい」
そう考えている方に人気なのが「2LDK平屋」です。特に20坪前後のコンパクトな平屋は、無駄なスペースを省き、費用を抑えながら効率的に過ごせる点でも注目されています。
一方で、「2LDKは狭くない?」「収納は足りる?」と不安を感じる方もいます。そこで今回の記事では、限られた面積でも快適な暮らしが叶う「2LDK平屋の間取り例」や「失敗しない家づくりのポイント」を解説します。費用の目安やおしゃれな実例も紹介しますので、家づくりの第一歩としてぜひお役立てください。
2LDK平屋ってどう?夫婦二人暮らしにおすすめな理由

2LDKの平屋は、夫婦二人暮らしにはちょうど良いサイズ感であり、コンパクトながらもプライベート空間と共有スペースのバランスが取りやすい間取りです。
廊下や階段など無駄のない動線や、家事・掃除が効率的にできるといったメリットに加え、建築費や光熱費を抑えやすい点も魅力です。
一方、ライフスタイルの変化や将来的に家族が増えた場合、手狭に感じることもあります。その場合は、2LDKよりも柔軟性のある「3LDK平屋」も選択肢の一つとして検討してみると良いでしょう。
あわせて読みたい:3LDK平屋の間取りについてはこちらの記事
【平屋2LDK】20坪前後の間取り例
暮らしのイメージを膨らませて頂くために、延床20坪前後の2LDK間取り例をご紹介します。
①家族の気配を感じつつ、プライベートも守れる間取り

こちらのプラン:【平屋生活】S-05プラン 21.21坪
玄関を中心に、共有スペースと個室をしっかり分けた間取りです。
リビングやダイニングなどの共有スペースと、寝室や子ども部屋などの個室がしっかり分かれていることで、テレビの音や会話、来客時の動きなどが個室に届きにくくなります。
このようなプランは、平屋のデメリットである「家族間のプライバシーが確保しにくい」点をカバーできます
②家族が自然と集まるリビング中心型の間取り

こちらのプラン:【平屋生活】S-06プラン 21.46坪
リビングが家の中心にあることで、各部屋に移動する際に必ずリビングを通る間取りです。
顔を合わせる機会が自然と増え、家族間のコミュニケーションが生まれやすくなるため、子育て世帯に人気があります。
例えば、子ども部屋や水まわりがリビングとつながっていると、家事をしながらでも子どもの様子を見守れるため、小さなお子さんがいる家庭にも安心です。
また廊下などを極力なくし、限られたスペースを有効活用できるといったメリットもあります。
③主寝室+ワークスペースのある間取り

こちらのプラン:【平屋生活】S-04プラン 20.71坪
近年、リモートワークも主流になっていることから、プライベートと仕事の両立がしやすいレイアウトも需要が高まっています。
主寝室とは別に仕事部屋やワークスペースを設けることで、「休む場所」と「働く場所」を明確に分けられます。
生活と仕事のメリハリがつきやすく、集中力の維持にもつながります。
このようなプランは、将来的に子ども部屋や書斎、趣味スペース、収納などへ転用しやすいため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
費用はどのくらい?2LDK平屋を建てる際の相場

2LDKの平屋を建てる際、最も気になるのが費用面でしょう。
静岡県で新たに土地を購入して20坪の平屋を新築する場合、費用相場は2,900万円前後になります。
シミュレーション内容 | 金額目安 |
建物坪単価(建設費3,893万円・延床121㎡から算出) | 約106.1万円/坪 |
静岡県平均の坪単価で建てる20坪平屋 | 約2,122万円(建物) |
必要な敷地面積(建ぺい率60%の場合) | 約33.3坪 |
土地代の目安(静岡県平均地価で換算) | 約793万円 |
建物+土地の総額 | 約2,900万円前後 |
住宅金融支援機構のフラット35利用調査によると、静岡県を含む東海エリアでは、住宅の建築費用は平均で約106.1万円/坪とされており、延床20坪の2LDK平屋なら約2,122万円前後が目安となります。
また、建ぺい率60%で20坪の家を建てるには、約33坪(約110㎡)の土地が必要です。令和7年の地価公示によると、静岡県の平均地価は約23.8万円/坪のため、土地代は約790万円程度と想定されます。
これらを合計すると、土地+建物で約2,900万円前後が相場の目安となります。仕様や立地によって変動はあるものの、「無理のない予算で理想の住まいを建てたい」と考えるご夫婦にとって、現実的な選択肢となる価格帯と言えます。
住宅金融支援機構ホームページ『2023年度フラット35利用調査』
20坪平屋で失敗しない家づくりのポイント6選

限られた面積でも快適な暮らしを実現するには、空間を最大限に生かす工夫が必要です。
ここでは、縦の空間を活かしたデザインや、家事が楽になる機能的な間取りづくりのアイデアをそれぞれ3つご紹介します。
縦の空間を活かすデザイン
20坪前後の平屋では、床面積が限られる分、「縦の空間」を活用することがポイント。
例えば、天井の高さを利用した採光・通風の工夫で、広がりと開放感を演出できます。
①高い天井を取り入れる
平屋は2階がないため、天井の高い空間が作れます。
例えば、屋根が一方向にだけ傾斜している片流れ屋根の形状を活かし、LDKを勾配天井にするのも方法の一つです。
部分的に天井が高くなることで、縦方向に視界が広がり、開放感が生まれます。
②窓を高めに設置する
床から離して天井に近い位置に窓を設けるようにすると、自然光をたっぷり取り込められ、明るく心地よい空間が作れます。
また、全フロアが1階にある平屋では、外からの視線が気になることもありますが、高窓を活用すれば、視線を遮りながら採光を確保できるという利点もあります。
さらに、限られた壁面を有効に使えるため、収納や家具のレイアウトに自由度を持たせやすくなります。
③縦長の窓を利用する
縦に長いスリット窓は、空間を広く見せる視覚効果があります。
天井近くまで届く縦長の窓は、外とのつながりを感じやすくなり、抜け感のある印象に。視線が入りにくいため、プライバシーを保ちつつ、自然光をしっかり取り入れられる点も魅力です。
また、シンプルなデザインとも相性が良く、単調になりがちな外観やインテリアのアクセントにもなります。
機能的な間取り作り
限られたスペースの中で快適に暮らすには、暮らしやすい動線や十分な収納の確保も欠かせません。
コンパクトでも機能的な間取りをつくることためにも意識してみましょう。
①動線を考慮する
家事や移動をスムーズにするには、部屋と部屋のつながりに配慮することが大切です。
例えば、キッチンやお風呂、ランドリールームまでの動線を短くまとめると、家事の負担が軽減されます。
また、LDKを中心に各部屋がつながる間取りは、回遊性を高められ、暮らしやすさにもつながります。
②収納を充実させる
小さな家も、収納をしっかり確保すれば機能性は向上します。ポイントは、適切な場所に必要な量の収納を設けることです。
例えば、玄関にはシューズクローク、キッチンにはパントリー、ランドリールームに壁面収納やチェストなどを設置することで、生活感を抑えたすっきりした空間を保てます。
③多目的スペースを設ける
さらに、2LDKの間取りにあらかじめフリースペースを取り入れておけば、ライフスタイルの変化に合わせた可変性のある住まいが作れます。
例えば、1室をリモートワークや趣味、収納、将来の子ども部屋など柔軟に使えるようにしておくと、限られたスペースでも暮らしの幅が広がります。
コスパと暮らしやすさを両立した規格住宅「平屋生活」プラン

グッドリビングの規格住宅「平屋生活」は、建物の無駄を省きながらも快適な暮らしを実現するプランです。
一般的な注文住宅の平屋よりもコストを抑えつつ、必要な性能やデザイン性を備えた住まいをご提案しています。
コストを抑えた家づくり
「平屋生活」では、建材の一括仕入れや工期の短縮など、効率的な仕組みを取り入れることで、品質を保ちながらコストダウンを実現しています。
また、ご家族のライフスタイルにあったプランや外壁や内装材の種類やカラー選択が可能。
無理のない予算で、コストパフォーマンスに優れた住まいを提供しています。
詳しくはこちらをチェック▼

性能やアフターフォローもしっかり
「平屋生活」はローコストでありながら、断熱性・耐震性など基本性能にも、しっかり対応できるのも特徴です。
また、安心して長く暮らしていただけるよう、品質管理やアフターフォロー体制にも力を入れています。

【おしゃれな実例紹介】20坪2LDK平屋の暮らし

ここでは、20坪台で2LDK平屋を建てた実例を紹介します。
縦の空間の活用の仕方や、間取りや収納のイメージなど、ぜひ参考にしてください。
機能的な暮らしを実現した間取り

リビングを中心に各部屋へ移動できる間取りは、無駄な動線をなくし、限られたスペースを有効に使えます。
こちらの事例では、コンパクトなスペースを活かし、リビングから、玄関・水回り・主寝室・和室へ行き来できるようになっています。

暗くなりがちな玄関には、縦長のスリット窓を採用。
曇りガラスにすることで、視界をさえぎりつつも採光を取り入れられるようになっています。

玄関にはシューズクロークを併設。DIYグッズや防災備品の収納など、幅広く利用できます。
こちらの事例:コンパクトで生活しやすい平屋 | グッドリビング株式会社
高い天井で開放感のある間取り

こちらの事例では、勾配天井を活かしておしゃれで開放感のある住まいを実現しています。
天井と梁の木目が温かみをプラスし、ナチュラルな印象を与えています。

キッチンを平天井にすることで、空間をゆるやかに区切っているのもポイント。
リビング側と高低差を付けることで、キッチンからの視界が抜け、より開放的な印象を与えます。

洗面室とランドリールームを兼ねた一室には、パイプハンガー付きの棚を設置。
洗濯物を一時的に干したい方や、着替えまで済ませたい方におすすめです。

天井の一部にはロフトを設け、収納スペースとしても利用できます。
ロフトは、天井高が1.4m以下・下の階の1/2未満の面積など、一定の条件を満たせば延べ床面積に含まれません。
収納やプラスαの空間として、床面積を増やさずにゆとりを生み出せる点が魅力です。

ウッドデッキは、洗濯を干すスペースや子どもの遊び場など、多目的に利用できるのがメリット。
また、デッキを介して外とつながることで、実際の面積以上の「奥行き」や「抜け感」を与えることができます。
こちらの事例:ナチュラルスタイルのロフト付き平屋 | グッドリビング株式会社
まとめ
この記事では、限られた面積でも快適な暮らしが叶う「2LDK平屋の間取り例」や「失敗しない家づくりのポイント」「費用の目安」「おしゃれな実例」について解説しました。
「広々とした家は必要ないけれど、快適に過ごせる家がほしい」と考える方にとって、20坪の2LDK平屋は、人気のある賢い選択肢のひとつです。
延床面積20坪程度の2LDK平屋でも、建物の広さにとらわれず、暮らし方や家族構成に合った住まいづくりを進めることで、注文住宅にも引けを取らない満足度の高い住まいが叶います。
さらに、「平屋生活」のような規格住宅は、施工の効率化や資材の一括仕入れなど、時間やコストを抑えながらも高い品質を維持している点が特徴です。
無駄を省いたシンプルな構成ながら、ウッドデッキやロフトなど、おしゃれで機能的な住空間を楽しむことができます。
また、グッドリビングでは性能やアフターフォローにも力を入れているため、住み始めてからの安心感も高く、長く快適に過ごせる家となります。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談下さい。無料カタログの請求やモデルハウスの見学予約を通して、まずは実際の暮らしを体感してみましょう。
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監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。