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コラム

2025.01.06

磐田市内で液状化が懸念される地域はどこ?具体的な場所と個人でできる対策とは

日本で暮らしていく上で、地震への備えは欠かせないテーマの1つです。

特に、大地震に付随して起こる液状化現象は地盤沈下を引き起こし、マイホームや交通機関など生活に大きなダメージを与えます。

しかし、液状化現象はどこでも起こるというわけではありません。

地域によって起こりやすさが大きく変わり、磐田市では液状化現象が起こりやすい地域をハザードマップとして公開しています。

今回は、ハザードマップをもとに磐田市内で液状化のリスクが高いとされる具体的な地域と、個人で取り組める対策について詳しくお伝えします。

自分が住んでいる地域の地盤が気になる方や、これから家を建てたいと考えている方は、土地選びの参考にしてみてください。

液状化とは?

液状化とは、地震などの衝撃によって地盤が液体状になる現象のことです。

地盤の土や砂同士は粒子の結びつきで互いを支え合っていますが、地震など強い衝撃や振動が繰り返されると、粒子がバラバラになって地下水と混ざり合います。

地盤がドロドロとなって強度が急激に下がるため、本来地盤が支えている建物や構造物が傾いたり沈下したり、あるいは噴出によって地面が隆起する危険性があります。

特に、砂質土が多く地下水で満たされている地域では、液状化が起きやすいとされており、過去の大地震では多くの被害報告も。

液状化現象は、見た目では安定しているように感じる土地でも、発生する可能性があるため注意が必要です。

磐田市は液状化しやすい?

磐田市では、場所によっては液状化のリスクがあると言われています。

特に、天竜川の流域や遠州灘沿いの低地は、地盤が砂質で地下水位が高い場所が多いため、液状化が起きやすい条件が揃っているとされています。

過去の地震でも、液状化が確認されたこともある場所です。

ただし、液状化のしやすさは地盤の特性や地下水の状況に大きく関係するため、磐田市全体にリスクがあるわけではありません。

具体的な場所については、ハザードマップや専門家による地盤調査を参考にしましょう。

磐田市内のハザードマップで液状化が懸念される地域は?

磐田市 液状化危険度マップ
引用:磐田市液状化危険度マップ

上の画像は、磐田市全体の液状化危険度を表したハザードマップです。

赤(高)・黄(中)・緑(低)で液状化の危険度を示しています。

天竜川流域や遠州灘沿岸部など河川・海岸に近い地域は、地下に水が豊富に蓄えられているので、特に液状化しやすいエリアということがわかります。

ただ、河川・海岸にほど近くても、黄緑で示している液状化のリスクがないエリアも多いです。

反対に、森や旧豊岡などの山間部でも液状化の危険度が高い地域も見られます。

実際の見た目などでは液状化のリスクが分かりにくいため、こうしたハザードマップを活用して危険を回避する必要があるでしょう。

南海トラフ地震における遠州灘沿岸部の危険性

引用:磐田市・津波浸水想定マップ

今後30年以内に70%~80%の確率で発生する、と言われている南海トラフ地震が起きた場合に、静岡県内では液状化や津波の大きな被害が懸念されています。

磐田市内の約8割の地域でも震度7の激しい揺れが予想されており、例外ではありません。

特に遠州灘沿岸部では、地震発生からわずか19分で最大12メートルの津波が押し寄せると想定されており、浸水深も深刻なレベルに達する見込みです。

建物やインフラに壊滅的な影響を及ぼすだけでなく、人命にも直接的な危険をもたらす可能性はかなり高いでしょう。

もしもの状況に備えるためには、日頃から避難ルートや避難場所を事前に確認しておくことが不可欠です。

液状化をしないためにできること

マイホームが建っている地盤が液状化すれば、建物自体が傾いて損傷を受けるだけでなく、ガス管や水道管が破裂して生活インフラまで影響を及ぼします。

雨が降ればさらに被害は大きくなるでしょう。

マイホームに大きな被害をもたらす液状化をできる限り防ぐために、ここでは事前に個人でできる対策をご紹介します。

地盤改良を行う

液状化を防ぐためには、地盤を改良する方法が効果的です。

地盤改良とは、地盤の強度を上げて、地震が起きても土と水が混ざりにくい状態を作る工事のことです。

地盤改良は状況に応じてさまざまな手法がありますが、たとえば「薬液注入工法」では、地盤の隙間にセメントのような材料を埋め込みます。

土同士がしっかり結びつくことで地盤が強くなり、地震の揺れが起きても崩れにくくなる工法です。

他にも、地震が起こる前に地盤内の水を抜いておく「地下水位低価法」や、地中に作製した壁で地盤が揺れるのを抑える「格子状改良工法」などもあります。

あらかじめ地盤に対策ができれば液状化を大きく減らせる可能性はあります。

ただし、どの工法も地盤の状況に合わせて選ぶ必要があるため、専門家と相談しながら行うことが大切です。

地盤転圧を行う

転圧とは、重機を使って地面を押し固める作業のこと。

転圧を行えば、地盤の中にある土粒子が密集して強度が増します。

建物が建った後では地盤全体に均一に力を入れるのが難しいため、建物を建てる前の更地の状態で行うのが一般的です。

特に盛り土をしている土地では、地面が緩くなりやすいため、念入りに転圧作業をする必要があります。

ただし、転圧で強化できるのは地表から深さ1メートル程度まで。

1mより深い部分に改良が必要な場合は、別の地盤改良方法と組み合わせるのが効果的です。

バランスの取れた家を建てる

液状化を防ぐためには、建物の設計段階から地盤とのバランスを考えておくことが大切です。

地震が起きて地盤が揺れると、建物が重いほど負荷がかかるため液状化が起こりやすくなりますが、軽い建物なら地盤への負担も少なくなり、液状化しにくくなります。

また、一部だけ重い家だと、部分的な負荷が大きいため傾きやすくなりますが、全体がバランスよく設計されていれば、万が一地盤が沈んでも被害を減らすことができます。

つまり、家づくりで「軽さ」と「バランス」を意識すれば、液状化のリスクを減らせると言えるでしょう。

住みたい土地の地盤に不安があるなら、設計段階から意識してみてください。

磐田市で受け取れる自然災害などに対する補償

磐田市では、自然災害で被害にあった人に対して見舞金や貸付制度を行っています。

磐田市で行っている主な見舞金制度の種類は次の通りです。

  • 災害弔慰金:災害により亡くなった人の遺族に支給
  • 災害障害見舞金:災害により精神や身体に障害を受けた人に支給
  • 災害援護資金:災害により被害を受けた世帯に生活の建て直すための資金を貸し付け
  • 災害見舞金:災害により被害を受けた世帯に見舞金を支給

具体的な概要や支給金額は直接問い合わせる必要があります。

ただ、2022年の台風15号の際には次のような見舞金が支給されました。

  • 住居が全壊した:5万円
  • 住居が半壊した:3万円
  • 住居が床上浸水した:1万円
  • 住居の便槽が浸水し、使用できなくなった:汲み取りに要する経費の2分の1

自然災害による被害は計り知れませんが、市による支援があることも知っておくと安心できます。

まとめ

今回は、磐田市における地盤の液状化リスクを、ハザードマップをもとに解説しました。

磐田市の中でも、天竜川流域や遠州灘沿岸部など河川・海岸にほど近い地域では、地震によって液状化のリスクがあるだけでなく浸水被害も予想されています。

磐田市が公開しているハザードマップと照らし合わせながら、災害リスクに備えた家づくりを考えてみてください。

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