部屋に個性を加えたり、空間を引き締める効果があるアクセントクロス。
アクセントクロスが引き立ったお部屋は、とてもおしゃれで「マイホームにも取り入れたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、少しデザインや配置を間違えると「思ったイメージと違う」「部屋全体がチグハグに見える」といった後悔に繋がることも…。
そこで今回は、アクセントクロスでよくある失敗例を挙げながら、選び方のコツや失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
マイホームによりおしゃれさを取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アクセントクロスとは、部屋の壁の一部に別の色・柄を用いたクロス(壁紙)を貼り、空間に変化や個性を出すインテリアデザインです。
一般的に部屋全体は同じクロスで統一しますが、アクセントクロスは一面・一部にだけの異なるデザインを視覚的なポイントにすることで、部屋を広く見せたり、家具や装飾品を引き立てる効果が期待できます。
アクセントクロスの魅力は、何よりも部屋の印象をガラッと変えられるところです。
普段の壁がどんなにシンプルでも、一面だけ異なる色や柄を取り入れるだけで、空間全体が生き生きとした雰囲気になります。
特定の場所を強調したり、空間にテーマを持たせたり、色・柄によっては、リラックス感や明るい印象を演出することも。
リビング・寝室・子ども部屋など、どんな部屋でも使いやすいため、最近では多くのマイホームで取り入れられている人気のデザインとなっています。
また、アクセントクロスは比較的リーズナブルに挑戦できるインテリアです。
一部の壁だけを装飾するので、少し高価な素材やデザインを使っても、意外と手が届く範囲で取り入れられます。
アクセントクロスは、簡単に自分らしい空間を作り出せる、インテリアの秘密兵器とも言えるでしょう。
アクセントクロスを取り入れたいけど、やはり失敗は避けたいですよね。
ここでは、アクセントクロスを取り入れる際にやりがちな失敗例を5つご紹介します。
本来、アクセントクロスは空間に変化を加えたり、場所を強調したりするためのものですが、ぼんやりとしたデザインを選んで単調な印象になってしまうケースは多いです。
その原因が、難しい柄や色を選ぶことへの不安から、つい無難なデザインや控えめな色を選んでしまうこと。
「失敗したくない」「部屋に馴染まなかったらどうしよう」という気持ちが強くなるあまり、ベースの壁紙と似た色味や大人しい柄に妥協してしまうのは、特に初めての方に多い失敗です。
アクセントクロスを選ぶ際には、少し冒険する気持ちが必要になるでしょう。
最初は気に入って選んだデザインでも、日常生活の中で何度も目にするうちに、新鮮さが薄れ、次第に単調に感じられる場合は多いです。
特に、リビングや寝室といった長時間過ごす部屋なら、なおさら飽きる傾向は強いです。
アクセントクロスに対しての飽きを防ぐには、貼る場所を工夫するのも方法の1つ。
リビングのように家族全員が長時間滞在する場所よりも、トイレや収納スペースなど短時間しか目にしない場所に取り入れると、新鮮な印象を保ちやすくなります。
落ち着いた雰囲気やモダンな空間を目指してダークカラーを選ぶ場合も多いですが、家具選びや採光性によっては、部屋全体が重苦しい印象になってしまうことがあります。
家具や家電は基本的にダークトーンのものが多いので、全体的に濃い色のクロスを選ぶと同調しすぎて重いトーンが際立つことになります。
また、部屋の広さや天井の高さからの影響も。
広さがあまりなかったり、天井が低いところに、ダークカラーのクロスを加えると、空間に閉塞感を持ちやすくなります。
そのため、トイレや玄関など元々あまり広さがない場所には、あまりおすすめできません。
せっかくのアクセントが部屋全体を暗くし、居心地の悪さを感じさせる原因になることもあるので、注意しておきましょう。
クロス自体のデザイン選びや、部屋全体のコーディネートバランスが良くない時に起こりがちなのが、空間のチープな印象です。
あまりにも派手すぎるデザインや色を選ぶと、インテリアに全体的な統一感が出しにくく、部屋全体がちぐはぐに見えることに。
アクセントクロスが、むしろチープな印象を与える原因になります。
クロス単体で見た時の魅力だけでなく、部屋全体のデザインとしてどのように溶け込むかを考えながら選びましょう。
アクセントクロスは、画像や小さなサンプルを頼りに決めてしまうことがほとんどのため、「思っていた色と違った」という失敗は多いです。
色はサイズが小さいとハッキリとする傾向があります。
サンプルで見た時は際立っていても、実際に壁一面に貼ったときには、意外と存在感が得られないことは少なくありません。
反対に、サンプルでは落ち着いて見えたダークカラーが、大きな壁面に貼ると重く感じられるケースも。
照明や自然光の具合でも色の見え方が変わってくるため、異なる時間帯や照明環境でチェックしてみるのも必要です。
アクセントクロスで失敗しやすい場面がわかったら、次に実際に選ぶ時のコツをご紹介します。
マイホームにもアクセントクロスを取り入れてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アクセントクロス選びで失敗しないためには、自分の「好き」を基準にすることがとても大切です。
特にまだ入居していない方や、インテリアを決めていない方なら、マネするところから始めてみるのが良いでしょう。
実際に見て「素敵だな」と思うものは、完成後も心地よく感じることが多いもの。
好きなデザインを取り入れられれば、失敗を防ぐだけでなく満足度もぐっと高まります。
たとえば、インテリア雑誌やSNSで見かけたおしゃれな部屋、モデルルームのサンプルなど、自分が惹かれるものを探してみてください。
どんな色の壁紙が使われているのか、どんな家具と組み合わせているのかを具体的に観察すると、自分が求めるお部屋のイメージがはっきりしてきますよ。
アクセントクロスを選びにおいて大切なのは、部屋全体の調和です。
どんなに素敵なデザインを選んでも、床や家具と合わなければクロス部分だけが浮いてしまい、かえって部屋全体が雑然とした印象になってしまいます。
特に、カーテン・ラグなど大きなアイテムの色味も視野に入れて選ぶと、インテリアはより統一感が高まるでしょう。
新築やリフォームの場合、家具・床材の色・クロス選びなどを同時に進めていくのはなかなか難しいですが、部屋全体のイメージを先に決めておくのおすすめ。
「ナチュラルで温かみのある雰囲気」「モノトーンで洗練された空間」など、大まかな方向性を決めておくだけでも選びやすくなりますよ。
アクセントクロスを取り入れる際、部屋全体の色味を3色以内に抑えることが、まとまりのある空間を作るポイントです。
部屋の色味は、主に「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つに分類するとバランスが取りやすくなります。
ベースカラー
壁・床・天井といった広い面積を占める色のことで、部屋全体の7割程度を占めるのが理想的です。空間の土台となるため、白やベージュ、淡いグレーなど落ち着いた色味を選ぶと失敗しにくくなります。
メインカラー
ソファ・カーテン・大きめの家具の色のことで、全体の2割から3割程度を目安です。部屋の印象を形作る役割を果たすため、ベースカラーと調和しつつ、少し濃いめの色味を選ぶとよいでしょう。
アクセントカラー
雑貨やクッション、そしてアクセントクロスを含む色のことで、1割弱に抑えるのがポイントです。少ない割合であっても、インパクトのある色や柄を取り入れられれば空間にメリハリが生まれ、視覚的なアクセントになります。
お部屋全体の色味を3色にまとめることで、アクセントクロスが浮いてしまったり、逆に埋もれてしまうことを防げます。
お部屋に色味が溢れてしまう場合も多いですが、ベース・メイン・アクセントのカラーを3色と意識して選ぶと、まとまりがより生まれるでしょう。
アクセントクロスを取り入れる際には、面積を部屋全体の3割程度に抑えましょう。
アクセントクロスは、その名前の通り空間に「アクセント」を加えるためのもの。そのため、広い面積に使いすぎると役割が薄れ、部屋全体が落ち着かない印象になってしまいます。
おすすめは、部屋の壁のうち1面や一部に限定してアクセントクロスを使う方法です。
狭い範囲に集中させることで、クロスのインパクトが強調され、部屋の中で自然に視線の動きを生み出すことができます。
また、アクセントクロスを効果的に使うためには、面積だけでなく貼る場所もポイントです。
ソファ背後やテレビ背面など、自然と目に留まりやすい位置に貼ると、空間全体のおしゃれさがより引き立つでしょう。
アクセントクロスは色や柄も重要ですが、配置や割合もポイントとなることを覚えておいてください。
アクセントクロスは、実際に壁に貼られたサンプルなどを使って、色味やデザインをしっかりと確認しましょう。
壁全体に貼られたとき、色や柄は面積効果によって見え方が大きく変わります。
小さなサンプルでは落ち着いて見えた色が、広い面積になると予想以上に明るく感じられたり、大胆な模様のクロスは、壁全体で見ると想像以上に主張が強くなることも少なくありません。
選ぶ際には、できるだけ大きなサイズのサンプルを用意するか、ショールームやモデルルームで実物を見ることをおすすめします。
最後に、アクセントクロスがおしゃれな実際の施工事例をご紹介します。
まだアクセントクロスのインテリアを決めていない方は、せひイメージを膨らませてみてください。
キッチン前の壁にダークトーンのアクセントクロスを採用した施工事例です。
ホワイトを基調としたリビングですが、ブラックを取り入れることで全体を引き締め、シックで大人な印象に仕上がっています。
キッチン前の壁にダークグリーンのアクセントクロスを採用した施工事例です。
ブラウンと相性の良いグリーンは、ダークトーンながらも重すぎず、柔らかい印象を保ちながら空間を引き締めてくれます。
キッチン前と背面の壁の2ヶ所にアクセントクロスを採用した施工事例です。
アクセントクロスの配分は少し多めになっていますが、同系の淡い色にすることで強調しすぎず優しい雰囲気に。
格子柄が良い味を出して、おしゃれな雰囲気に仕上がっています。
今回は、近年人気を集めているアクセントクロスの失敗例や選び方のコツをご紹介しました。
アクセントクロスの中でも、無難すぎるクロスを選んでアクセントにならないのは、最もよくある失敗例です。
空間としてのインテリアを考えながら、アクセントクロスは少し冒険してみる気持ちで選ぶと、上手くいくはずです。
ぜひ今回ご紹介した実例をもとに、自分のお部屋のイメージを膨らませてみてください。
当グッドリビングでも、トータルコーディネートを含めた家づくりをご提案しています。
「お部屋の内装に自信がない」「アクセントクロスを取り入れてみたい」という方はぜひモデルハウスまでご来場ください。
施工事例も豊富なので、マイホームのイメージもきっと固まるはずですよ。
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