2024.09.30
ホテルのような高級感を演出するなら、床材は「フロアタイル」が最適です。
フロアタイルは本物の素材感と高級感を兼ね備えており、デザイン性と実用性のバランスが良いという特徴があります。
そこでこの記事では、フロアタイルの特徴や、メリット・デメリット、また他の床材との違いを詳しく解説。
さらに、「床が冷たく感じないか」「傷がついたらメンテナンスは大変では?」といった疑問にもお答えします。
また、ペットを飼っているご家庭向けには、滑りにくくケガをしにくい床材もご紹介。
ぜひ、理想の家づくりのヒントとしてご活用ください!
目次
フロアタイルは、塩化ビニールで作られたタイル状または板状の床材のことです。
別名「塩ビタイル」とも言います。
表面には木目や石目調などのリアルなデザインが施されているのが特徴です。
上質で清潔感のあるインテリアと相性が良いことから、ホテルライク住宅でも人気があります。
主に水回りやリビングに多く使用されています。
フロアタイルをインテリアに取り入れるなら、その特徴をよく理解しておくことも大切です。ここではフロアタイルのメリット・デメリットについて解説します。
フロアタイルには、石や木材、タイル等の高級感のあるデザインが多く、色や柄の種類も豊富です。
豊富なバリエーションの中から、イメージに近い床材を選べます。
また見た目だけでなく、質感も本物と違和感ない仕上がりに。
表面に凹凸加工(エンボス加工)されており、素材感をリアルに出すことが可能です。
フロアタイルは、本物のタイルには劣るものの、耐水性にも優れています。
水が染み込みにくいので、キッチンや水回りなどにもおすすめ。
日ごろのお手入れも、さっとふき取るだけできれいになります。
ただし長時間放置すると、変色の恐れも。
色の濃いものは、なるべく早く掃除するようにしましょう。
またフロアタイルは、キズに強いのも特徴です。
椅子を引きずったり、硬いものをうっかり落としてしまっても、キズは目立ちません。
意外かもしれませんが、フロアタイルはメンテナンスがしやすいのもメリット。
傷や汚れが付いた部分だけを張り替えればよいので、床全体をはがす必要があるフローリングに比べると、非常に簡単に修繕できます。
メンテナンスにかかるコストや時間も少なくすみます。
フロアタイルのメリットは、なんといっても、本物さながらのクオリティでありながら、低価格で仕上げられる「コストパフォーマンスの高さ」でしょう。
高級感や素材感を活かせる無垢材やタイルと比べると、コストはかなり抑えられます。
無垢材は材料費や施工費も高価ですが、自然素材のためメンテナンスも必要です。
キズや汚れが付きやすいので、表面の保護剤などを定期的に塗布する必要があります。
また磁器タイルは耐久性に優れていますが、材料費、施工費は高くなります。
フロアタイルはこれらに比べて材料費が安価であり、なおかつ、メンテナンス費用も抑えられます。
ただし、施工費は若干高くなるので、施工面積が広い場合はよく確認しておきましょう。
フロアタイルはわずか数ミリの板を下地に貼るので、クッション性はありません。
その硬さゆえに、クッションフロアよりも冷たく感じる人も多いようです。
しかし実際は、磁器や石でできたタイルに比べれば、冷たさを感じることはありません。
どうしても気になるなら、足から伝わる冷たさを和らげる工夫が必要です。
たとえば、足元の冷えが気になるソファーやダイニングテーブルの下に、ラグやカーペットを敷くとよいでしょう。
塩化ビニールは熱に弱い性質があります。
熱を与えると、変形などを引き起こすことも。
したがって、ホットカーペット、温風ヒーターを使用する際は注意が必要です。
ホットカーペットは長時間の使用を避け、温風ヒーターは温風が直接当たらないようにしましょう。
また床暖房との使用は推奨はされていません。
温度変化が引き起こす下地や仕上げ材の伸縮、下地の水分の急激な上昇、温度のバラつきなど、さまざまな問題が生じます。
床暖房を併用するなら、磁器製のタイルやカーペットタイル、床暖房対応のフローリングをおすすめします。
フロアタイルは厚みが数ミリと薄いので、遮音性は期待できません。
戸建ての1階なら問題ありませんが、2階以上に施工する場合は注意が必要です。
その場合は、施工業者と入念に打ち合わせしておきましょう。
フロアタイルは、一枚一枚を専用のボンドで接着するため、施工手間がどうしてもかかります。
さらにタイルとタイルの間に目地を打つので、きれいに仕上げるには、技術も必要です。
そのため、一般的なフローリングに比べて、施工費は高く設定されている場合が多いです。
施工面積が広い場合は、事前に施工費も確認しておくとよいでしょう。
床材の中で、フロアタイルと混同しやすい「クッションフロア」や、「磁器製のタイル」。その違いには、どのようなものがあるのでしょうか。適した床選びの参考となりますので、比較して確認しておきましょう。
クッションフロアは、その名のとおり、厚みがありクッション性のある床材です。
また防水性に優れ、お手入れもラクにできます。
デザインも豊富で、木目や石目など、インテリアの雰囲気に合わせて選べます。
フロアタイルよりもコストも低く、気軽にDIYできるのも特徴。
ただし、耐久性は低く、重い家具を置くのには不向き。
ひっかき傷なども目立ちやすいといえます。
また、フロアタイルに比べて、リアル感に欠けるため、高級感のある質感を求めるなら、あまりおすすめしません。
さらにクッションフロアは長尺シートになっており、フロアタイルのような部分的な補修はできません。
将来リフォームなどで床を張り替えるなら、全体を取り替える必要があります。
【フロアタイルとの比較】
クッション性〇、素材感△、デザイン性△、コスト〇、耐久性△、メンテナンス△ |
磁器タイルとは、陶器でできたタイルです。
硬質な質感と光沢により、上品で洗練された雰囲気が演出できます。
また、磁器タイルは見た目だけでなく、床材としての性能が高いのも特徴。
高温で焼成するため硬度が高く、耐熱・耐水・耐久性に優れています。
外装、内装に使用でき、室内では玄関や水回りなど、高級感を演出したい空間に使われます。
デメリットとしては、フロアタイルよりも冷たさを感じやすい点がありますが、磁器タイルは熱にも強いので、床暖房と併用が可能です。
ただし、材質によっては吸水性が高いものもあり、水分を放置すると変色などを招くことも。
また表面が滑りやすいものもあるため、室内で使用する際は注意が必要です。
施工も難しく、材料費も高いので、全体的なコストも高額になることが多いのも、デメリットといえるでしょう。
【フロアタイルとの比較】
クッション性×、素材感◎、デザイン性〇、コスト△、耐久性〇、耐熱性〇 |
フロアタイルは前述したメリットがある一方で、デメリットがあるとお伝えしました。フロアタイルはクッション性が少ないことから、「滑りやすいのではないか?」と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に小さいお子様やペットがいる場合、転倒や足腰への負担が気になりますよね。そんな不安を解消するために、小さなお子様やペットにも安心な床選びのポイントを4つご紹介します。
滑りやすい床は、子どもにとって、転倒のリスクを高めます。
兄弟がいれば、「家の中でも追いかけっこが始まる」というご家庭も多いのではないでしょうか。
また、滑りやすい床は、ペットにも影響が大きいもの。
硬い床は、爪が出ているペットにとって滑りやすく、関節や筋肉に過剰な負担がかかります。
関節炎や脱臼などを招くこともありますので、しっかりと対策しておきましょう。
対策としては、滑り止め加工されたものを使用するのもひとつ。
また、クッション性のあるものを選ぶと、滑りにくくなります。
おすすめ:ペット用フローリング、フロアタイル、クッションフロア、コルクタイル |
小さい子どもやペットがいるなら、キズや汚れは避けられません。
気を付けていても、何かを落としてしまったり、引きずった跡ができたりしてしまうもの。
新築の家なら、ペットの爪のひっかき傷や、抜け毛も気になってしまうかもしれません。
ストレスなく過ごすためにも、汚れてもさっと掃除ができて、キズがついても目立たない、そのような床材を選びましょう。
耐久性の高いものや、メンテナンスがしやすいものを選ぶとよいでしょう。
おすすめ:(ペット用)フローリング、フロアタイル |
子どもやペットは、床で過ごすことも多いもの。
座っていても、心地よいと感じる床を選ぶと、子どもやペットもリラックスして過ごせます。
夏は調湿効果に優れたもの、冬は断熱効果のあるものがおすすめ。
とくに、自然素材の無垢材や畳は、湿気を吸収し、乾燥したときに放出する特徴があります。
保温効果もあるので、年中、心地よく過ごせます。
あせもができやすいお子さんや、寒がりのペットも快適に過ごせるでしょう。
おすすめ:フローリング、無垢材フローリング、畳、カーペットタイル |
磁器タイルや無垢材フローリングは、質感が良く、意匠性が高いのが魅力ですが、子どもやペットが過ごす部屋には向いていません。
磁器タイルは硬いため、ペットには負担が大きくなります。
無垢材も傷や汚れが付きやすく、手入れの手間がかかるため、できれば避けた方がよいでしょう。
もしこれらを取り入れるなら、「部分的」に使うのがおすすめ。
たとえば、無垢材のさらっとした手触りのいい感触を活かして、寝室や子ども部屋に使用するものひとつ。
タイルなら、その耐久・耐水性を活かして、玄関や水回りに使用する方法もあります。
床材それぞれの特徴を活かして、用途に合った場所に使い分けると、居心地の良い住まいが作れますよ。
床材は住まいづくりを構成する重要な部分です。適した床材を選ぶことは、快適な暮らしにつながります。そのためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。そこで後悔しない、床材選びのポイントをご紹介します。
床材を考えるなら、住む人のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
たとえば、子どもがいるご家庭なら、掃除のしやすさや、メンテナンスのしやすさ、安全性などが重要となるでしょう。
ご家族に高齢の方がいる場合は、転倒しにくいもの、クッション性のあるもの、視認性の高さなどが求められます。
このように家族構成によって求められる床材の質は異なりますので、家で過ごすときのイメージをしておきましょう。
また、生活環境もポイントです。
たとえば寒冷地などは、温かみがあり断熱効果のある床材のほうが、適しています。
家を建てるなら、住環境とともに、ご家族のライフスタイルにあった床材を選ぶようにしましょう。
床材を選ぶなら、見た目だけでなく、使いやすさも重視したいところ。
耐水性に優れたものや、傷に強いものなら、気兼ねなく家の中で過ごすことができます。
メンテナンスのしやすさも考慮しておけば、部分的なリノベーションも可能に。
快適でおしゃれな住まいが維持できます。
また、コストパフォーマンスが良いかも重要です。
床材の消耗が激しいなら、高価でメンテナンスがかかる床材は避けた方がよいでしょう。
また使用する材質によっては、固定資産税が高くなることも。
材料費・施工費・メンテナンス費・税金等、トータルで見たうえで、適したものを選ぶようにしましょう。
この記事では、インテリアのキーポイントとなる床材についてピックアップし、「フロアタイル」のメリット・デメリットを解説しました。
フロアタイルは豊富なデザインが魅力ですが、「耐水・耐久性」など、実用性とのバランスも良いのが特徴です。
ほかの床材に比較して、リフォームも簡単にでき、コストパフォーマンスが高いのもメリットでしょう。
ただし、熱には弱いので、注意が必要です。
冷たさを感じやすい冬は、カーペットなどで対応することも検討しておきましょう。
また、床選びは家族構成や生活スタイルを基準にして、考慮することも大切です。
小さなお子さんやペットがいるご家庭は、家族みんなが安心して過ごせる床選びを心がけましょう。
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