2024.08.29
駐車スペースを住居に組み込んだ「ビルトインガレージ」。
車好きの人にとって憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。
さらに最近人気の「平屋」であれば、愛車を守るだけでなく、暮らしの利便性を高められます。
そこでこの記事では、ビルトインガレージ付き住宅のメリットやデメリット、必要なスペースや間取りで気を付けたいポイントについて解説します。
またグッドリビングで建てた事例もご紹介しますので、理想の注文住宅を建てるための情報としてぜひご参考ください。
目次
ビルトインガレージ付きの平屋住宅では、ガレージのスペースを住宅内部にどのように組み込むかが重要です。まず車一台分に必要なスペースは、大型乗用車の場合、約3m×6mです。5.5畳ほどあれば車の乗り降りや荷物の出し入れがスムーズにできます。車の手入れに必要な作業・収納スペースを考慮すれば、さらに広さを確保する必要があるでしょう。
家の大きさが30坪の場合、車1台を収納しても残りの24~25坪を居住スペースにできます。
この広さなら2LDK~3LDKの間取りが可能です。
ご夫婦での暮らしや一人暮らしであれば、収納や趣味の部屋を設けても広々と過ごすことができるでしょう。
家の大きさが40坪の場合、車2台を収納しても、残りの居住スペースは3~4LDKの間取りが可能です。
たとえば10坪を駐車スペースに使ったとしても、残り30坪を居住スペースにあてることができます。
この広さなら3〜4人家族でも快適に過ごせます。
3LDKならリビングなど広く取れ、ウォークインやランドリールームなども設置できます。
4LDKであれば各居室はコンパクトになりますが、十分快適に過ごせるでしょう。
もともとビルトインガレージは、駐車場が取れない狭小住宅で多く取り入れられている間取りです。そのような場合、2階建てや3階建てのつくりになっており、1階にガレージ、2階以上に居住スペースを設けています。しかし居住スペースが階上にあると、荷物の運搬や移動が負担になることも。
平屋は階段がないため、移動をコンパクトにできるのが魅力。平屋にビルトインガレージを組み込めば、どちらのメリットも活かせます。
平屋は上階がないので平たんな外観になりがちです。
しかしビルトインガレージによってシャッターの色や素材感でアクセントをつけることが可能に。
ガレージ部分や外壁、外構などトータルでコーディネートすることで、個性的でおしゃれな外観を演出できます。
また平屋は上階を気にせずプランニングできるので、中庭を組み合わせた間取りも人気ですよ。
室内からの景観が良くなり、さらにガレージからもアクセスできるようにすれば、効率的な動線が可能です。
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ビルトインガレージを平屋の内部に設置すると、ガレージから居住スペースへの動線がスムーズになるのも大きな特徴。
特に、玄関やキッチンとガレージが近い位置にある場合、買い物帰りや雨の日でも濡れることなく荷物を運び入れることができます。
たとえば小さい子どもがいる子育て世帯は、車の乗り降りだけでも一苦労ですよね。
抱っこが必要であったり、荷物が多くて何度も行き来しなければならなかったりしますが、平屋ならワンフロアなので移動がラクになります。
また、高齢になって車いすが必要でも、段差を少なすればスムーズな行き来きが可能です。
外部の視線や不審者から車を守れるのも、ビルトインガレージ ならでは。
ガレージが住まいの一部として組み込まれているため、車を屋外に置くよりも盗難やいたずらのリスクが低減されます。
また、風雨や紫外線、雪などの自然環境から車を保護することができ、車の劣化を防ぐとともに、日常のメンテナンスも容易になります。
ビルトインガレージは「住居」に組み込まれていますが、「一定の条件を満たした駐車スペースは延床面積に算入されない」という容積率の緩和措置が適用されます。
容積率とは、敷地面積に対する延床面積(各階の床面積の合計)の割合のことで、建物の立体的な大きさを計算するのが目的です。
ビルトインガレージの場合、「住宅の延床面積の5分の1」を限度として、その面積が除外されます。
たとえば敷地面積50坪・容積率が200%の土地の場合、延床面積100坪を上限とした家が建てられます。
容積率の緩和措置が適用されると、5分の1である20坪までのビルトインガレージは延床面積に算入されないので、居住空間を減らさずにすみます。
容積率は建築基準法に基づいて用途地域ごとに定められていますので、事前に確認しておきましょう。
平屋はワンフロアになっているため、音やにおいなどビルトインガレージのデメリットも影響を受けやすいといえます。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、しっかり情報として押さえておきましょう。
ビルトインガレージを設置する際の大きなデメリットの一つが、排気ガスや車のニオイの発生です。
ガレージが居住空間と隣接しているので、車を出入りする際の排気ガスやガソリンのにおいが、空調システムや隙間を通じて室内に侵入する可能性も。
この問題を防ぐためには、ガレージの換気を強化する工夫が必要です。
ガレージ内で車のエンジンをかけたときの音や、シャッターの開閉音が住宅内部に響くこともあります。
特に、早朝や深夜の利用時には、就寝中の家族に迷惑がかかることも。
これを軽減するためには、しっかりとした防音対策が必要です。
ビルトインガレージを設置する場合、通常の住宅に比べて建築費用が高くなる傾向にあります。
たとえばガレージ部分の床や壁、天井には通常の居住空間とは異なる構造や材料が必要となり、また、耐火性や防音性、換気設備が求められます。
さらに、デザイン性の高いものや電動タイプのシャッターを設置すれば、高コストとなるでしょう。
また建築費用に限らず、税金にも少なからず影響が出ることも。
ガレージを住宅の一部として設置すると、建物全体の評価額が上がるため、家屋の「固定資産税」が高くなる場合もあります。
デメリットを解消する方法を知っておけば、快適で理想的な家が建てられます。ここでは平屋でビルトインガレージを作るために気を付けたいポイントを4つご紹介します。
ビルトインガレージを平屋に設置する際、換気は最も重要なポイントの一つです。
車の排気ガスやガソリンのニオイがガレージ内にこもると、健康への影響が懸念されます。
そのため効率的な換気システムの導入し、外気を取り入れて内部の空気を循環させることが必要です。
また自然換気を促進するために、窓や排気口を設けることも効果的。
さらにガレージ内の空気が室内に侵入しないよう、居住空間との間には、十分な気密性を持たせるようにしましょう。
ビルトインガレージには防音対策も重要です。
ガレージの壁や天井に防音材を使用することで、音の伝わりを抑えられます。
また、ガレージの床に防振材を敷くことで、エンジン始動時の振動が建物全体に伝わるのを防げます。
さらに、防音性の高いドアや窓、ガレージと居住空間の間に緩衝スペースをつくるとよいでしょう。
ビルトインガレージを設置する際には、車のサイズに合わせた十分な広さを確保する必要があります。
車の出入りやドアの開閉、ガレージ内での歩行スペース、さらに荷物の積み下ろしがスムーズに行えるスペースを確保しておきましょう。
また広さを決める際にはガレージの用途によっても異なります。
車の手入れがお好きな 人 なら、修理やメンテナンスなどの作業スペース、自転車、アウトドア用品などの管理も行いたいなら、それらの収納スペースなども想定して設計しましょう。
ガレージから居住空間への動線は、日常の生活の快適さに大きく影響します。
ガレージを使うシーンを具体的にイメージし、玄関やキッチン、リビングなどへのアクセスがスムーズになるよう間取りを意識するのがポイント。
例えば、買い物から帰ったときにガレージとキッチンの動線が短ければ、重い荷物を運ぶ手間が軽減されます。
また、ガレージの位置によっては、玄関とは別に専用の出入り口を設けることで、家族や来客がスムーズに出入りできます。
振動や音、においが心配な場合は、寝室や子ども部屋の隣は避けましょう。
またリビングとガレージの間に、廊下や収納、水回りを近くに配置しておくと気になりにくくなりますよ。
ビルトインガレージが難しい場合、コストパフォーマンスに優れたカーポートを検討してみるのもひとつ。
カーポートは設置費用が低く、敷地条件に合わせた設計が可能で、施工後の調整も容易です。
また、車を雨や雪、直射日光からしっかり守る機能を持ち、豊富な素材や仕様から選べます。
住宅の外観デザインに調和させながら大切な車を守り、経済的な選択肢として最適です。
またカーポートは屋根と柱のみであるため、固定資産税の家屋としては対象外となります。
したがって固定資産税が課税されないのもメリットといえるでしょう。
グッドリビングは、お客様の理想的な暮らしを丁寧にヒアリングし、それを形にするお手伝いをしてきた会社です。お一人お一人のさまざまなこだわりを詰め込んだ事例は15000棟以上。ここではお施主様の理想を形にしたビルトインガレージの実例を2つご紹介します。
ネイビーのガルバリウムに木目のドアがアクセントとなる、スタイリッシュでモダンな外観。
玄関横には、お施主様の思いが詰まったガレージが。
ガレージは、家族の共有スペースから独立したプライベートな空間であり、自分だけの時間を楽しむために最適な場所。
愛車やバイクの趣味に没頭する時間は、仕事での疲れも忘れて夢中になることでしょう。
BBQグリルなどアウトドア用品も収納できるスペースになっています。
シャープな外観に、圧倒的な存在感のあるカーポートを併設したこちらの事例。
奥にはビルトインガレージが設置しています。
ビルトインガレージを組み合わせることで、洗車や手入れが広々と行えます。
天候に邪魔されず、好きな時に車と向き合える時間は、忙しい現代人にとって機能的ですね。
BBQなど家族や友人たちとの集まりの場としても、お子様の遊び場としても使えます。
今回の記事ではビルトインガレージのある平屋について解説しました。
ビルトインガレージを取り入れることによって、愛車をより近くに感じ、コンパクトな間取りで機能的な暮らしが可能になる平屋。
しかしワンフロアであるため、排気の音やにおいの影響を直に受けやすく、間取りや性能には配慮が必要です。
このコラムでお伝えしたように、
以上を意識して家づくりを進めていましょう。
新築でビルトインガレージのある平屋を建てるなら、さまざまな要望にも柔軟に計画できる注文住宅がおすすめです。
グッドリビングは神奈川・静岡・愛知・岐阜県を中心に、「いい家を、安く」をコンセプトにしてきた会社です。
注文住宅の商品プラン「TATTA!」は、参考プランがなんと1000通りもあります。
ビルトインガレージの家はもちろん、老後も安心な平屋など、ご家族のライフスタイルに合わせた家が建てられます。
価格は大きさ別の定額制。予算内での家づくりが可能です。
「実際にどんな家が建つのか見てみたい!」と思われた方は、ぜひモデルハウスにご来場ください。
施工事例も豊富なので、きっと家づくりのアイデアもたくさん見つかるはずですよ。
その他、家づくりの疑問点や費用面、土地探しのことなど、無料相談もおこなっています。ご不明な点がありましたら、何でもお気軽にご相談ください。
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