2024.08.10
おしゃれな家の多くに採用されている「アイランドキッチン」。
インテリアとしても映える開放的なキッチンに、憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。
しかしアイランドキッチンのような 特徴 のあるデザインは、デメリットをよく知ったうえで購入しないと「使い勝手が悪い」と感じることもあります。
そこで今回は「失敗した」と後悔しないために、「対策のポイント」や「おすすめの人」を解説します。
グッドリビングの実例もご紹介しますので、家づくりにぜひお役立てください!
目次
アイランドキッチンは、「どの面も壁に接していない、独立したキッチン」のことをいいます。
全方向からアクセスできる、開放的な間取りが可能です。
また家族との距離も近く、コミュニケーションをとりやすくなります。
リビングの一部にキッチンを配置するため、単なる「調理場」のイメージではなく、インテリアとして存在感を楽しめます。
最近では天井を下げて、キッチンの空間を際立てるレイアウトも人気です。
▶キッチンの下がり天井をおしゃれにみせるコツとは?メリットや注意点も解説!
アイランドキッチンを購入するなら、デメリットをしっかり理解しておくことが大切です。アイランドキッチンのデメリットは主に以下の6つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
アイランドキッチンは壁がないため、油はねが部屋の壁や家具に付着しやすくなります。
コンロの半径30センチの範囲内が最も汚れやすく、遠くにはねるものは40~50センチまで及ぶことも。
またシンクからの水はねも、キッチンの天板(ワークトップ)や床を濡らし、水あかやシミなど汚れの原因に。
空間が一続きになっているため、調理中のにおいや音も、伝わりやすくなります。
アイランドキッチンのサイズはI型キッチンよりも大きいため、作業スペースを広く取る必要があります。
たとえば一般的なサイズだと、幅が約180~240センチ、奥行きが約90~120センチです。
また全方向からの動線も考えると、アイランドキッチンは約6畳ほどのスペースが必要です。
標準サイズの壁付けキッチンは4.5畳ほどなので、目安としては約1.5畳分リビングが狭くなると考えておきましょう。
アイランドキッチンは、動線を防いでしまうため、ペットや子供用にベビーゲートを立てにくいというデメリットもあります。
そのため調理中に小さい子どもやペットが入ってくるたびに、手を止めなければならないことも。
ペットや、お子さんがまだ歩きはじめの時は、サークルやおもちゃを利用するなど対策が必要です。
アイランドキッチンは天板が大きいので、配膳がスムーズになります。
しかしカウンター代わりに物を置きやすく、散らかりやすい面も。
また食洗器を導入していても、大きいフライパンや食洗器非対応のものは手洗いが必要に。
その場合、水切りかごやティータオル(水切りタオル)を置かなければならず、生活感が出てしまいます。
壁付けキッチンは上部に吊り戸棚がありますが、アイランドキッチンはフロント部分の収納しかありません。
収納が少ないとつい広い天板に置きがちになり、せっかくのおしゃれなキッチンが、雑然とした印象になってしまいます。
アイランドキッチンにするなら、収納計画も合わせて検討しておくとよいでしょう。
アイランドキッチンは壁に接していないため材料費や施工費が通常よりもかかります。
たとえば天板や収納キャビネットの化粧板の面積が広い分、材料費が必要です。
また給排水配管や電気配線の施工手間もかかります。
天井付けのレンジフードも壁付けのものより価格が高く、総じてアイランドキッチンはコストがかかりやすいといえます。
予算内でしっかり家を建てたい人は、全体のコスト バランス を見ながら、キッチンに比重がかかりすぎないよう注意しましょう。
アイランドキッチンのデメリットは、事前に対策しておけば解消できます。失敗しない「3つのコツ」を意識して、使いやすいキッチンを目指しましょう。
アイランドキッチンで後悔されがちな3つの問題(汚れ・匂い・音)は以下のような対策ができます。
【物理的に防ぐ】
【汚れに強い素材を選ぶ】
調理中の油はねは、コンロ前に「油はねガード」や「透明なパーテーション」を設けるのがおすすめ。
リビング側の床や家具への被害を、物理的に防げるので安心です。
掃除もコンロ周りやパーテーション類の汚れをふき取れば、綺麗に維持できます。
またコンロは、ガスコンロのような「ごとく」がない「IH」のほうがお手入れしやすいといえます。
天板がフラットなので、周囲に飛び散っても、掃除しやすくなりますよ。
また調理中の煙は油も含んでいるので、吸引力の高い換気扇をさらに選ぶとよいでしょう。
キッチンの床材は無垢材だと油がしみこみやすいので、あまりおすすめしません。
壁や床には、防汚加工されたものを選ぶとお手入れがラクになります。
防水性や耐久性に優れているタイルや、ビニール系の素材でできたフロアタイルもおすすめです。
水はねは放置すると、カルキ跡や水あかの原因にもなります。
これらを防ぐには、水栓のリビング側に「水はねガード」を設置するのもひとつ。
またキッチンの天板には、「お手入れのしやすい素材」を選ぶとよいでしょう。
以下はよく使用される素材の一例です。
用途やデザインに合ったものを選びましょう。
ステンレス | ・細かな傷がつく ・汚れに強い ・熱に強い ・カルキ跡が目立ちやすい ・アルミ缶など放置するとさびの原因にも |
人造大理石 | ・傷に強い ・汚れに強い ・ステンレスに比べて熱に弱い ・デザインが豊富 ・経年劣化で 色 あせや黄ばみが発生することも |
アイランドキッチンはLDKが一体になっているため、調理中の匂いが部屋全体に広がりやすくなります。
加熱中に発生する匂いは、「吸引力の高い換気扇」を選ぶとよいでしょう。
また「空気洗浄機」を室内におくのもおすすめ。
ペットがいる場合は、料理中の抜け毛混入を防ぐことも期待できます。
調理中に生じる音も、意外と気になるもの。
とくに換気扇が稼働していると、ゴーと低い音が生じます。
もしキッチンとテレビの位置が近い場合、音が気になってしまう可能性も。
吸引力と同時に「静音性」の高いものを選ぶと、においだけでなく音も軽減できます。
アイランドキッチンは収納計画も合わせて考慮しておくと、使い勝手がよくなります。
キッチンには、食洗器やコンロ、シンクの埋め込み部分、給排水管などの設備を組み込むため、収納スペースがあまり取れません。
そこでパントリーや背面収納を利用を利用して、整理しやすい間取りをプランニングしておくと片付けもスムーズになります。
▶キッチンの背面収納は失敗する?選び方のコツや後悔しないための対策を解説
また生活感が出てしまう「食器の洗い物かご」は、食洗器を導入しておけば、手洗いする食器の量も減らせます。
「洗浄・乾燥・しまう」までがコンパクトになるので、洗い物かごは必要なときだけ置くようにすると、すっきりしたキッチンを維持できますよ。
フライパンなど大きいものも洗える食洗器もあるので、ぜひ検討してみましょう。
「島」のような形から、左右どちらの方向からもキッチンに行けるので、あらゆる動線をコンパクトにできるのも、アイランドキッチンの魅力。
キッチンを通路にして回遊しやすいレイアウトが可能です。
家事を効率よく行えるメリットを生かして配置するのがポイント。
キッチンからリビング、キッチンから洗面・風呂場、キッチンから玄関など、キッチンを中心とした間取りであれば、効率もアップし、移動がスムーズになりますよ。
アイランドキッチンのデメリットは、しっかり対策しておけば解消できます。しかしそれでも「使う人」によってはストレスを感じる可能性も。「あう人・あわない人」を知っておくのも大切です。キッチンに以下のような点を望まれるなら、アイランドキッチンは希望にあったものとなりやすいでしょう。
アイランドキッチンの大きな魅力は、やはりそのデザイン性にあります。
「おしゃれなキッチンを楽しみたい」「キッチンを中心に居心地の良い空間を作りたい人」には、選んでも後悔は少ないでしょう。
アイランドキッチンはキッチンを取り囲んで、複数人と 一緒 に料理を楽しめます。
夫婦二人で会話を楽しみながら、もしくは子どもにお手伝いしてもらいながら料理ができます。
「家族との料理の時間を大切にしたい人」や、「ご夫婦で料理が趣味の人」にはメリットが大きいといえるでしょう。
キッチンとリビングが1つの空間のように感じられるので、家族や来客、友人との距離が近くなるのも魅力です。
お料理をもてなすのが好きな人なら、ダイニングで食事を楽しむ家族や友人の様子を感じながら作業できます。
また、最近人気傾向にある「リビング学習」も、アイランドキッチンに向いているといえるでしょう。
▶スタディスペースは必要?リビング学習におすすめな場所やメリット・デメリットを解説!
アイランドキッチンは手元がすべて丸見えになってしまうので、こまめな掃除が習慣になっている人は、ストレスなく使えるでしょう。
天板やシンクにたまった食器、生ごみ類、コンロの油汚れなど、目につきやすい部分が片付いていると、綺麗で洗練されたキッチンが維持できます。
グッドリビングは、お客様の理想的な暮らしを丁寧にヒアリングし、それを形にするお手伝いをしてきた会社です。お一人お一人のさまざまなこだわりを詰め込んだ事例は15000棟以上。そこでここではアイランドキッチンを採用している素敵な実例を3つご紹介します。
作業スペースを広々確保したアイランドキッチンは、リビングとダイニングの直線状に配置したレイアウトに。
キッチンにいながら、家族の様子を見ることができます。
出来あがった料理は、流れるように隣のキッチンへ。
食事後のテーブルの片付けもスムーズにできます。
機能性も確保しながら、家族との時間も大切にしたいというお施主様の気持ちを形にしたキッチンに。
モノトーンで統一された落ち着いたデザインも素敵ですね。
こちらの白を基調としたスタイリッシュなキッチンは、明るいリビングの象徴のように存在しています。
生活感を一切感じさせないスタイルは、「見せない工夫」がされているから。
キッチン後ろの壁一面を収納にし、扉一枚で隠してしまえるようになっています。
急な来客があっても、これなら安心ですね。
広いキッチンスペースを活かして、家族みんなで料理が楽しめそうです。
こちらはグッドリビングの最新商品プランである「GLシリーズ」のキッチンです。
片側のみ、壁に設置された「ペニンシュラキッチン」を採用しています。
ダイニングと横並びなので、料理の配膳が流れるような動線に。
壁にどこも接していないペニンシュラは、アイランドキッチンよりも開放感に劣りますが、部屋に飛び跳ねる油は少なくすみます。
今回の記事では、アイランドキッチンのデメリットを理解し、「対策のポイント」や「アイランドキッチンに向いている人の特徴」について解説しました。
リビングと一体感があるのが魅力のアイランドキッチンですが、どうしてもそこに生じるデメリットはあります。
汚れやにおい、音問題については、「物理的に防ぐ」ことと「汚れやにおい、音に配慮した素材や設備を選ぶ」ことが大切です。
またどの方向からもアクセスできるメリットを生かし、キッチンを中心とした間取りを考えると、さらに機能性も持たせられます。
収納計画も並行しながら、使い勝手のよいキッチンをプランニングしましょう。
しかし、パーテーションなどの活用は汚れやにおいを防げても、せっかくの開放感が得られなくなってしまうのは、もったいないですよね。
グッドリビングの「GLシリーズ」は、アイランドキッチンの開放感を損なわず、ゆるやかに空間を分ける設計になっています。
リビングとキッチン・ダイニングスペースとの間に段差を設け、「くつろぐ場」と「料理・食事をする場」を、壁で遮ることなく作れます。
「いい家はリビングだ。」をコンセプトに、最適な住まいを提供する「GLシリーズ」。
ぜひ実際に体感してみたい方は、グッドリビングのモデルハウスにお越しください!
きっと参考になるアイデアがたくさん見つかるはずですよ。
その他、家づくりの疑問点や費用面、土地探しや住宅ローンなど、無料相談も行っています。
気になる方は、ぜひお気軽に資料請求・お問い合わせくださいね。
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