2021.07.06
1970年代に石油の価格が高騰し、世界経済に大混乱を与えたのが「オイルショック」。2021年春頃から、半世紀をへて、住宅業界では似たような名称「ウッドショック」というワードを耳にすることとと思います。
世界規模で起きている木材価格の高騰を指すワードです。
木材は、伐採後、新たに植林されますが、成長には30年ほど係ります。
その間、不足している木材を補うために、海外の輸入材に依存することとなり、木材の成長した頃には、同じように林業従事者の年を重ねますので、高齢化が進んでいきます。木材不足と、労働力不足が、第二次産業の「衰退」となっていったわけです。
昨年の【新型コロナウィルス】の感染拡大も要因の一つとなり、世界的に木材の需要が高まり、海外の輸入材に依存している日本には、木材が入りにくい(供給されにくい)状況となりました。
需要があるが供給がない…そうなればその商品、ここでは「輸入木材」の価格は、高騰していきます。
これが「ウッドショック」が生じた原因では、と言われています。
輸入量が少なくなる「供給量減」なら、国産木材を使用すればよいのではないか…
十分な必要量が確保できないものの、国産木材(県内資材)を使用することは、海外から燃料を使って運ぶよりも環境にやさしく、また森林の持続可能な管理も行えるため【SDGs(エスディージーズ)持続可能な開発目標】の達成にもつながるといわれています。
参考))外務省 SDGs に関して
「ウッドショック」は、頭を悩ませる問題ではありますが、「地球温暖化防止」「第二次産業(林業)の復活」に一役かうことができるのかもしれません。