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2021.04.10

住まいから変えるSDGs➃

「家づくりで正しい雇用を創出」

 

国連が掲げるSDGsの17目標から見た理想的な家づくりについて考える「住まいから変えるSDGs」。
17目標のうち、まっさきに「貧困をなくそう」が目標①に来ているということは非常に意義深いことです。まさに、「これなくしてSDGsなし」と言っても過言ではないかもしれません。

 

住まいが健康に大きく貢献するように、貧困なき世界が平和をもたらすことに疑問の余地はありません。
世界の争いの主原因は、貧困からきているので、1番目に掲げられるのは当然でしょう。では、この大きな課題にどのように向き合っていくか? それは、とりもなおさず「雇用」が最大のカギを握ると思います。
「雇用」と言っても、単なる言葉ではなく、「正当な時間」「正当な報酬」「正当な仕事内容」がともなっていなければなりません。これが崩れるようでは貧困をなくすことは不可能だからです。

 

家づくりを担う住宅産業は、雇用にも重要なカギを握っています。そのすそ野の広さと言ったら、実に幅広い! 
大工さんはもちろん、基礎工事をする基礎屋、左官屋、電気屋、水道設備屋、内装屋などの職人さんたち。さらには、林業、製材業、メーカー、流通業などのモノを扱う人たち。また、不動産、設計事務所などほかにも関係する人たちはたくさんいます。家一軒をつくるのには、非常に多くの人たちがからんでいるのです。
価値ある新築住宅をつくる会社が、正当な時間と正当な報酬と正当な仕事内容を提供すれば正しい雇用となります。また、携わる職人さんやその他の多くの人々に同じく正当な時間と正当な報酬と正当な仕事内容を提供すれば、その人たちがさらに正しい雇用を行える確率が格段に増えるのです。

 

目標②「飢餓をゼロに」も、①と同じ。やはり、正しい雇用に尽きると思います!
目標⑤「ジェンダー平等を実現しよう」はどう活動して良いか難しいと考えがちですが、啓発や改革をする以外に方法はあるのです。それは、正しい雇用なのです。例えば、「ジェンダー」を理解し、快適に働ける環境を整えていくだけで十分この目標達成に寄与しているのです。
目標⑥「安全な水とトイレを世界中に」も、世界中の人々にとってみたら、とても大きな目標です。でも、正しい雇用を進め、持続可能な成長から利益を生み、税金をしっかり払い、そのお金で国や行政に整備してもらうほか、近道はありません。むしろ、それしか方法はなのかな?思います。
目標⑩「人や国の不平等をなくそう」と、目標⑯「平和と公正をすべての人に」はほぼ内容に共通項が多いので一緒に考えると、これまた行き着くのは正しい雇用です。正しい雇用が安心とゆとりと公正をもたらせ、すべての人々の衣食が足り、礼節を知れば不必要な争いがなくなり平和に近づきます。 

非常に大きな大きな目標ですが、一人ひとり、一社一社の小さな集団が正しい雇用をおこなえば、それはやがて大きな集団となって色んなものが変わっていくことでしょう。


引用:2030 SDGsで変える(Powerd by 朝日新聞)

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