COLUMN コラム
家づくりを考えるとき、住宅ローンや購入費はもちろん気になりますが、実際に住み始めてからかかる毎月の費用も気になりますよね。
特に、共働きで子育て中のご家庭では、家計のやりくりが大切です。
そこで今回の記事では、4人家族を例に、電気代・ガス代・水道代などの光熱費の平均額をわかりやすく紹介します。
さらに、光熱費を少しでも抑えるための工夫や、家計に優しい暮らし方のポイントについても解説します。
また、これからマイホームを検討する方に向けて、住まいの性能を活かして光熱費を節約できる家づくりのポイントも紹介します。
マイホーム計画を進めるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
4人家族の光熱費の平均はいくら?

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子育て世帯にとって、毎月の光熱費は家計に大きな影響を与える固定費のひとつです。電気代やガス代、水道代といった水道光熱費は「気づいたら高くなっている」と感じやすい出費ですよね。特に4人家族になると使用量も増えるため、平均額を知っておくことは大切です。
そこで、最新の家計調査や統計局のデータを参考に、電気・ガス・水道の平均額をまとめましたので、一緒に見ていきましょう。
電気代・ガス代・水道代の平均額
総務省の家計調査(2024年版)によると、4人世帯の光熱費平均は電気代が月約12,000円前後、ガス代が約5,000円、水道代が約6,000円ほどです。
ただし、この額は地域や季節、住宅の断熱性能などによって大きく変動します。
例えば、寒冷地では暖房の電気使用が増え、都市ガスとプロパンガスでも料金差が出ます。
このように「全国平均」と「自分の家の暮らし方」には差があるため、まずは大まかな目安を把握しつつ、家族の使用状況を確認することが節約の第一歩になります。
参考:【総務省統計局】家計調査 家計収支編 世帯人員・世帯主の年齢階級別 2024
世帯人数でみる平均額
さらに、世帯人数別の光熱費(電気・ガス・水道・その他)をまとめました。
世帯人数 | 電気代(円) | ガス代(円) | 水道代(円) | その他(円) ※薪・灯油など | 合計(円) |
---|---|---|---|---|---|
3人 | 12,651 | 5,121 | 5,358 | 1,211 | 24,340 |
4人 | 12,805 | 5,015 | 6,026 | 747 | 24,593 |
5人 | 14,413 | 4,284 | 6,846 | 1,204 | 26,746 |
表を見ると、4人家族の場合、光熱費の平均は月に約2万4,500円程度。年間にすると30万円前後です。
平均を見ると、3人家族とほぼ変わらない一方で、5人家族になると月に約2万6,700円となり、光熱費も高くなる傾向があります。
特に電気代と水道代は、人数の増加に伴って高くなることが分かります。
光熱費が高くなる原因とは

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「どうしてこんなに水道光熱費が高いの?」と感じるときは、生活習慣や住環境が関係していることが多いです。
ここでは季節での気温差の影響や、住環境の違いによる影響を解説します。
季節による影響
光熱費は、季節ごとの気温や生活スタイルの変化によって大きく上下します。
特に夏と冬は冷暖房の使用が増えるため、他の季節と比べて高くなる傾向があります。
【夏の場合】
- エアコンを長時間使用することで電気代が増える
- 冷蔵庫の稼働率が上がり電気消費が増加する
- シャワーやお風呂の使用回数が増え、水道・ガス代がかさむ
【冬の場合】
- 暖房器具(エアコン、石油ファンヒーター、電気ストーブなど)の使用時間が増える
- 給湯に多くのエネルギーを使うためガス代や電気代が上がる
- 日照時間が短くなり照明の使用時間が増える
また、子育て世帯の場合は、さらに光熱費が上がりやすい傾向があります。
例えば、冬は子どもの健康のために加湿器や空気清浄機を使うことが多く、夏は自宅でプール遊びをすることで水道代が増えることもあるでしょう。
また、小さい子どもがいる家庭では、一日に何度も洗濯をするケースも珍しいことではありません。
このように、家族の暮らし方によっても光熱費は大きく変わってきます。
賃貸マンションと一戸建てで出る差
同じ4人家族でも、賃貸と一戸建てでは建物の広さや断熱性能によって、光熱費の出方に違いが出ます。
例えば、賃貸マンションは比較的コンパクトな間取りが多いため、冷暖房効率がよく、光熱費を抑えやすい傾向があります。
一方で、築年数が古い物件では断熱性や気密性が低く、冬は暖房、夏は冷房に余計なエネルギーがかかってしまうことも少なくありません。
一戸建ては、延床面積が広くなる分、冷暖房に使うエネルギーが増える傾向にありますが、最近の戸建ては高断熱・高気密の住宅や省エネ設備を導入できるため、賃貸よりも効率的に光熱費を抑えられる可能性も。
このように、賃貸と戸建てでは一概に「どちらが安い」とは言えず、建物の性能や設備の違いが光熱費の差を生むポイントになります。
住まいのタイプ | 構造の特徴 | 気密性・断熱性 | 光熱費への影響 |
賃貸(マンション) | 鉄筋コンクリート造が多い。外壁が厚く外気の影響を受けにくい | 比較的高い(中部屋はさらに有利) | 冷暖房効率がよく、光熱費は抑えやすいただし築年数によっては光熱費が高くなるケースもある |
一戸建て(木造) | 外気に接する面積が広い。断熱性は施工次第で差が大きい | 標準的(性能向上住宅は高い) | 季節の影響を受けやすく、光熱費が増えやすい |
一戸建て(高気密・高断熱住宅) | 高性能断熱材・二重サッシなどを採用 | 非常に高い | 光熱費を大幅に抑えられる。長期的に経済的 |
水道光熱費を抑えるための節約方法とポイント

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家計を上手くやりくりするためには、毎月の水道光熱費をどう抑えるかが重要なテーマです。
ここでは、日常のちょっとした工夫やおすすめの節約方法を紹介します。
電気代の節約アイデア
電気代は光熱費の中でも大きな割合を占めるため、工夫次第で大きな節約につながります。
特にエアコンや冷蔵庫といった大型家電の使い方を見直すことが効果的です。また、省エネ家電への買い替えも長期的なコスト削減に有効です。
【具体例】
- エアコンはフィルターを定期的に掃除し、設定温度を夏は28℃・冬は20℃前後に調整する
- 冷蔵庫は詰め込みすぎないようにして、冷気の循環をよくする
- 調光機能付きのものやLED照明に切り替える
- 使わない家電はコンセントを抜く(待機電力をカット)
- 電力会社の時間帯別プランやポイント還元を活用する
ガス代の節約アイデア
ガス代は主にお風呂やキッチンでの使用が中心であり、お湯の使い方を工夫することで大きな節約ができます。
無理なく取り入れられる習慣を続けることがポイントです。
- シャワーの時間を短くし、必要なときだけお湯を使う
- お風呂の追い炊きはできるだけ避け、入浴時間を家族でそろえる
- 給湯器の設定温度を季節に応じて調整する(夏は低めに設定)
- 省エネ性能の高い給湯器(エコジョーズなど)を導入する
水道代の節約アイデア
水道代は毎日の暮らしの中で意識していないと無駄が出やすい部分です。
節水グッズを活用したり、生活習慣を少し工夫するだけでも大きな効果が期待できます。
- シャワーの水を出しっぱなしにしない
- 洗濯はまとめ洗いを基本にし、節水モードを活用する
- トイレの洗浄水量を節水型に切り替える
- シャワーヘッドを節水タイプに交換する
- 食器洗いは食洗機を利用する(手洗いより節水になる)
光熱費を抑えるおすすめの家づくり

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マイホームを建てる際に「これまでよりも光熱費が高くなるのでは?」と心配する方は多いですが、工夫次第でむしろ抑えることができます。
ここではおすすめの住宅性能や設備を紹介します。
高気密・高断熱の家で快適&光熱費も節約
光熱費を抑える家にするためには、気密性と断熱性の高さが大きなポイントになります。
高気密・高断熱の家は、外気温の影響を受けにくいため冷暖房効率が良く、光熱費を大きく抑えられます。
特に子育て世帯は在宅時間が長いため、住宅性能の高さは快適さだけでなく家計に直結しやすく、メリットを感じることも多いでしょう。
気密性・断熱性を高めるには、「高性能な断熱材や樹脂サッシ」や「Low-E複層ガラス」を採用することが重要です。
窓や外壁が伝わる外気の影響を少なくし、「夏は涼しく、冬は暖かい」住まいを作るには、こうした対策は欠かせません。
また、性能を判断する参考としては、以下のような基準があります。
- 断熱等級:等級5(長期優良住宅・ZEH基準相当)、等級6(HEAT20 G2水準)以上が高性能の目安。
- 気密性(C値):数値が低いほど気密性が高い。1.0以下であれば高気密。
これからマイホームを建てるなら、こうした性能面にも注目するのがおすすめです。
初期費用は少し高くなっても、長い目で見れば光熱費の節約につながるため、新築で戸建てを建てる際はぜひチェックしておきましょう。
太陽光発電・ZEH住宅で光熱費を抑える
最近は、太陽光発電や省エネ設備を取り入れた家づくりも注目されています。
昼間に自宅で発電した電気を使えるため、電気代の負担を減らせるだけでなく、余った電力を売ることで収入になる場合もあります。
また、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応の住宅なら、断熱性や気密性の高い建物に太陽光発電を組み合わせることで、年間のエネルギー消費を大幅に抑えられます。
さらに、ZEH住宅は国や自治体の補助金の対象になることもあるので、初期費用の負担を抑えながら、省エネ性能の高い住まいを手に入れることが可能です。
その他にも、省エネ家電や高効率給湯器(エコジョーズ・エコキュートなど)を導入することで、ガス代や電気代の節約にもつながります。
高効率給湯器も国や自治体の補助金対象になっており、「環境や家計に優しい」設備を選ぶことは、これからの住宅づくりで欠かせないポイントとなりますので、ぜひ注目してみてください。
【ポイント】
- 昼間に発電した電気を自宅で使用し、電気代を削減
- 余った電力は売電して家計のプラスに
- ZEH住宅は断熱性・気密性が高く、年間の光熱費を抑えられる
- 高効率給湯器や省エネ家電でガス代・電気代をさらに節約
- ZEH住宅や高効率給湯器は国・自治体の補助金対象になる場合あり
安心・快適な暮らしを支えるグッドリビングの住宅性能

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マイホームは購入後の暮らしの快適さも大切です。グッドリビングの住宅は、高い耐震性や断熱・気密性能、省エネ設備など、安心して長く暮らせる仕様を備えています。
ここでは、家族の安全と快適さ、そして家計にも優しい住宅性能のポイントを紹介します。
一年中快適、省エネ性能
グッドリビングの住宅は、高断熱・高気密の仕様で室内温度を快適に保ちつつ、省エネ性能にも配慮しています。
HEAT20のG2レベルをクリアしており、一般的な等級4よりさらに高い断熱性を実現しています。
また、ZEH基準にも対応しており、高断熱の樹脂サッシを標準装備。(ただしZEH基準を希望される場合は窓の大きさ等に制約がかかることもあります)
さらに、Low-Eガラスを採用することで、夏の熱気や冬の冷気をしっかり遮断し、冷暖房効率を高めています。
また、太陽光発電プランも選択可能であり、年間のエネルギー消費を大幅に削減可能です。
万全のアフターサポート
家を建てた後も安心できるのがグッドリビングの特徴です。
定期点検や保証制度により、長期的に家の状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスが受けられます。
建てた後も困ったことがあれば相談できる環境は、家族の暮らしの安定につながります。
性能を維持するためにはアフターサービスも欠かせないポイントですので、しっかり備えておきましょう。
HEAT20についてはこちら:HEAT20 G2認定取得 ~ 家計にも環境にもやさしい、次世代の住まいづくりを目指して ~ | グッドリビング株式会社
グッドリビングの性能についてはこちら:性能 | グッドリビング株式会社
まとめ
今回の記事では、4人家族の光熱費の平均額や、光熱費を少しでも抑えるための工夫、家計や住む人に優しい、住まいの性能を活かした家づくりのポイントについて解説しました。
光熱費は毎月欠かせない大きな出費ですが、平均額を把握しておくことで家計の見直しや、マイホーム購入後のシミュレーションがしやすくなります。
特に、戸建てを検討しているご家庭にとっては、「家が広くなる分、光熱費も高いのでは?」という不安がつきものですが、実際には高断熱・高気密の住宅や省エネ設備を選ぶことで、むしろ光熱費を抑えることも可能です。
グッドリビングでは、ローコストでも性能に優れた住宅プランを用意しており、断熱性・Low-Eガラス・アフターメンテナンスといった安心の仕様で、家族の暮らしをサポートしています。
光熱費を抑えつつ快適な家を実現したい方や、実際に建てた家を見学・体感してみたい方は、家づくりの無料相談もおこなっておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

監修者情報
グッドリビング広報部

累計15000棟以上の実績があるグッドリビングが、WEBサイト上の情報をまとめただけの簡易的な記事でなく、実際のお客様とのコミュニケーションの中である悩みや疑問をテーマにしています。真剣に新築注文住宅を検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。